基礎編『設定 / 使い方』

「PowerDirector・特殊効果・エフェクト機能の使い方」を解説

2020年4月9日

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エフェクト機能 

動画編集では映像を視覚的に加工する特殊効果のことを『エフェクト』と呼びます。

 

PowerDirectorでは数多くの使いやすいエフェクトがあり、またその機能は画面全体にかけるだけでなく、特定の素材のみに個別適用することができるのが大きな特徴です。

製品版:PowerDirector に対応

 

 

この記事では、PowerDirectorに備わっている

『映像に特殊効果をつけるエフェクト機能』について解説を行います。

 

 

 

 

エフェクトについて

ここでいう『エフェクト』は視覚的な特殊効果のことを指して解説を行います。

 

 

この機能を使うことで映像をセピア調に仕上げたり明るい部分を発光(グロー効果)させたりすることができます。
※PowerDirectorではバージョンやグレードによって使えるエフェクトに違いがあります

 

 

 

 

エフェクトの類はやりすぎるとあまり良くないのですが、適切なシーンで適切な使い方ができると

動画の見栄えが格段に良くなりますので色んなものを参考にしながら試して行くのが良いでしょう。

 

 

 

 

『エフェクトルーム』の使い方|使いたい効果を選ぶ

 

 

PowerDirectorでは『エフェクトルーム』の中に使用可能なエフェクトが含まれています。

この中から好きなものを選んで使用することができます。

 

 

 

 

PowerDirectorの編集画面上で『エフェクトルーム』を開く

 

 

まず、PowerDirectorの左メニューにある『エフェクトルーム』を選択します。

 

 

 

 

するとPowerDirectorに搭載されているエフェクト(パッケージやグレードによりエフェクト数が異なる)が表示されます。
※最近のバージョンではLUTなどの色味を変えるプリセットなどもエフェクトルームに同梱されるようになっています。

 

 

 

 

 

次にこの中から使いたい『エフェクト』を選びます。
※エフェクトをクリックするとざっくりですがプレビュー画面にエフェクト効果がプレビュー再生されます

 

 

ちなみにバルーンのサムネイルはその特殊効果(デフォルト)を適用した後の状態を表しています。

 

 


※BCC Rays Radiant Edgesエフェクト選択時のプレビュー画面

 

 

『スタイルエフェクト』&『サードパーティ エフェクト』の場合

製品版:PowerDirector に対応
※個別適用可能 / エフェクトトラックで適用可能

 

 

使いたいエフェクトが『スタイル』及び『サードパーティ』のカテゴリーの場合は

下記で説明する2つの方法でエフェクトを使用することができます。
※サードパーティ:ver.20以降はBorisFX製のみ
※サードパーティ:Boris FXは、グレード(Ultra < Ultimate < Ultimate Suite)によって搭載数が異なる。

 

 

 

 

①エフェクトを個別適用させて使用する方法

 

 

エフェクトを個別適用時の特徴

個別適用させて使うと、その素材単体だけに特殊効果を加えらます。

例えば、動画素材だけに適用してテロップには特殊効果を与えたくない場合等に好都合です。

 

 

使いたい『スタイル / サードパーティ』のエフェクトを選択したら

適用したい素材にアイコンを直接ドロップすることでその素材のみにエフェクト効果を適用することができます。

 

 

 

 

PowerDirectorではこれを『個別適用』と言いますが

この方法では、個別適用した素材だけにエフェクト効果を与えることができるのが大きな特徴です。
※別トラックに重ねたテロップなどには影響を及ぼさない

 

 

また、個別適用した『エフェクト強度などのパラメータ』を調整したい場合は

個別適用した素材を選択→『エフェクト』をクリック→該当するエフェクトを選択から調整することができます。

 

 

 

 

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替える

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替えたい場合は左上のチェックを外せばOFFにすることができます。元の映像と比べる場合に最適です。

個別適用したエフェクトを削除する

個別適用したエフェクトを削除したい場合は、エフェクト画面左上の削除したいエフェクトを選択して『-』ボタンを押せば削除することができます。

 

 

 

②エフェクトトラックに入れて使う方法

 

 

エフェクトトラックでの適用時の特徴

エフェクトトラックに入れて使用すると、そのトラックの背面にある素材全てに同じ特殊効果が与えられます。

例えば、動画とテロップの2つの素材がエフェクトトラックの背面にあった場合、その2つにまとめて同じエフェクトが適用されます。

 

 

エフェクトトラックを使ってエフェクトを適用する方法では

エフェクトトラックの背面化にある素材すべてにまとめて特殊効果を施すことができます。

 

 

まず、タイムライン上にエフェクトを入れる『エフェクトトラック』を追加するために

『画面下部:タイムラインウィンドウ』にある『トラックを追加』ボタンをクリックします。

 

 

 

 

すると『トラックマネージャー』が起動しますので、エフェクトトラックに追加数である『1』を入力し

お好みのトラック位置を指定して『エフェクトトラック』を追加します。

 

 

 

 

あとは、追加されたエフェクトトラックの中に

お好みのエフェクトをドラッグするだけで特殊効果を適用できます。

 

 

 

 

こうするとエフェクトトラックの背面にある映像素材に対してまとめてエフェクトを掛けることができます。

 

 

 

『ボディー エフェクト』の場合

製品版:PowerDirector 21 Ultra以上に対応
※個別適用可能

 

 

『ボディー エフェクト』は

AI技術により映像内の動く被写体に対して適用されるVer21で実装されたエフェクトです。

 

 

技術的にはかなり凄くて使い方自体はとても簡単で画期的なエフェクトなのですが

エフェクトの主張が激しく使い所がなかなかに難しいです。

 

 

これは、動いている被写体にのみ適用する設計なので

動いている被写体+派手なエフェクトを適用=映像的にうるさくなりやすいためです。

 

 

こちらのエフェクトは、エフェクトトラックでは使用できず

個別適用によってのみ使用することができます。

 

 

 

 

使いたい『ボディ エフェクト』のエフェクトを選択したら

適用したい素材にアイコンを直接ドロップすることでその素材のみにエフェクト効果を適用することができます。

 

 

 

 

また、個別適用した『エフェクト強度などのパラメータ』を調整したい場合は

個別適用した素材を選択→『エフェクト』をクリック→該当するエフェクトを選択から調整することができます。

 

 

 

 

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替える

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替えたい場合は左上のチェックを外せばOFFにすることができます。元の映像と比べる場合に最適です。

個別適用したエフェクトを削除する

個別適用したエフェクトを削除したい場合は、エフェクト画面左上の削除したいエフェクトを選択して『-』ボタンを押せば削除することができます。

 

 

『カラーLUT』の場合

製品版:PowerDirector に対応
※個別適用のみ可能

 

 

『カラーLUT』はLUTファイルを使って映像の色合いをお手軽に変更できる機能です。
※Ver.20あたりからエフェクト内に項目が移動されました。旧verでは通常の編集にLUT読み込み項目があります。

 

 

LUTファイルを使うと単純に色調整で調整するよりもオシャレな色をつけることが可能です。

LUT+色調整を活用することで映像をより映えさせて自分好みの色を出すことができます。

 

 

LUTはデフォルトでは搭載されていませんが

ネット上で公開されているLUTファイルを探してくれば無料でインストールできます。

 

 

おすすめの無料LUTパックと読み込み方法

 

 

 

こちらのカラーLUTは、エフェクトトラックでは使用できず

個別適用によってのみ使用することができます。
※読み込んだLUTは『読み込み済み』から選択可能です。

 

 

 

 

使いたい『カラーLUT』のエフェクトを選択したら

適用したい素材にアイコンを直接ドロップすることでその素材のみにLUT効果を適用することができます。

 

 

 

 

また、個別適用した『エフェクト強度などのパラメータ』を調整したい場合は

個別適用した素材を選択→『エフェクト』をクリック→該当するエフェクトを選択から調整することができます。

 

 

 

 

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替える

個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替えたい場合は左上のチェックを外せばOFFにすることができます。元の映像と比べる場合に最適です。

個別適用したエフェクトを削除する

個別適用したエフェクトを削除したい場合は、エフェクト画面左上の削除したいエフェクトを選択して『-』ボタンを押せば削除することができます。

 

 

 

補足:ほとんどのエフェクトはキーフレームで強度調節が可能

 

 

エフェクト×キーフレーム

PowerDirectorのエフェクト/効果は細かくパラメータを調整することができ、そのほとんどのパラメータ項目においてキーフレーム機能を使うことができます、なのでエフェクトの強弱による視覚効果的キーフレームアニメーションを作成することができます。

 

 

上記の『個別適用』と『エフェクトトラック』どちらの使い方であっても

個々のエフェクト強度のパラメータに対してキーフレーム機能を使用することができます。
※設定できるパラメータはエフェクトにより異なります。

 

 

 

 

エフェクトのキーフレーム機能は

エフェクト(or個別適用させている素材)を選択した状態で『キーフレーム』を押せば使用することができます。

 

 

 

おすすめの定番エフェクト8選

 

 

 

①グロー効果|用途:幻想的表現、過去の回想、スロー再生時など

製品版:PowerDirector Ultimate以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Fast Film Glow / BCC Colorize Glow

 

 

グロー効果は、ソフトフィルターで撮影された映像のように

光をにじませることで幻想的な表現を可能にするエフェクト効果のことです。

 

 

ソフトフィルターについて

▶ Kenko Tokina公式サイト:ソフトフィルターとは?

 

 

よく使われる表現としては、「幻想的な表現をしたい時」「言葉を使わずに過去の回想であることを映像で表現したい時」

「言葉を使わずにスロー再生であることを強調したい時」などが多いです。

 

 

PowerDirectorでは、エフェクトルーム→サードパーティの中にある

「BCC Fast Film Glow」や「BCC Colorize Glow」で設定可能です。

 

 

 

 

 

 

②フィルムダメージ効果|用途:レトロ表現、過去の回想

製品版:PowerDirector Ultimate以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Film Damage

 

 

フィルムダメージ効果は

昔の映画のように撮影、編集された表現を可能にするエフェクト効果のことです。

 

 

よく使われる表現としては「レトロな表現をしたい時」

「言葉を使わずに過去の回想であることを映像で表現したい時」などで使われることが多いです。

 

 

PowerDirectorでは、エフェクトルーム→サードパーティの中にある「BCC Film Damage」で設定可能です。

 

 

 

 

 

③フィルムグレイン効果|用途:映画的表現

製品版:PowerDirector Ultimate以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Film Grain

 

 

フィルムグレイン効果は

フィルムで撮影された映像のように粒子ノイズを乗せるエフェクトのことです。

 

 

よく使われる表現としては「綺麗すぎる映像にアナログ的質感を与えたい時」

「映画っぽい映像に仕上げたい時」が多いです。

 

 

PowerDirectorでは、エフェクトルーム→サードパーティの中にある「BCC Film Grain」で設定可能です。

 

 

 

 

 

 

 

④ライトリーク効果|用途:幻想的表現、オープニング、スライドショー


製品版:PowerDirector Ultimate Suite 以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Light Leak

 

 

ライトリークは、映像に対して淡い光が溢れるようなエフェクトのことです。

 

 

よく使われる表現としては「幻想的な表現をしたい時」「静止画に動きをつけたい時」

「オープニング」だけでなく「場面切り替え」として使われることも多いです。
※上の作例ではオープニングと場面転換でLight Leak エフェクトを使用しています。

 

 

PowerDirectorでは、エフェクトルーム→サードパーティの中にある「BCC Light Leak」で設定可能です。

 

 

 

 

⑤ライトスイープ効果|用途:文字やアイコン画像を光らせたい時

製品版:PowerDirector Ultimate Suite 以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Light Sweep

 

 

ライトスイープは、テキストや透過処理されたアイコン画像などに光を走らせるエフェクトのことです。

よく使われる表現としては「テキストやアイコン画像を光らせたい時」に使用します。

 

 

PowerDirectorでは、エフェクトルーム→サードパーティの中にある「BCC Light Sweep」で設定可能です。

 

 

 

 

 

 

⑥PowerDirectorで素材を左右反転&上下反転にしたい時

製品版:PowerDirector に対応
※エフェクト名:キャンバスのフリップ

 

 

PowerDirectorでは画像などの映像素材を左右反転にしたい場合

「キャンバスのフリップ」というエフェクトを使用します。
※旧バージョンでは、エフェクトではなくPIPデザイナーの中に反転項目があります。

 

 

エフェクトルーム→スタイルエフェクトの中にある「キャンバスのフリップ」で設定可能です。

 

 

 

 

⑦グランジ加工エフェクト|用途:テキスト加工、画面加工

製品版:PowerDirector Ultimate以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Grunge

 

 

タイトルや背景素材に対して

「汚れ、劣化、引き裂き、溶解」のような独特の外観をつけたい時に最適なエフェクトです。

 

 

タイトルに対しては個別適用、画面に対してはエフェクトトラックに入れて使用するのがおすすめです。

 

 

 

 

 

 

⑧美肌加工エフェクト|用途:盛りたい時

製品版:PowerDirector Ultimate Suite 以上(Win版)に対応
※エフェクト名:BCC Beauty Studio

 

 

PowerDirectorでは最上位のパッケージ/プラン(Ver.21からは恐らく標準パッケージ/プランにも搭載)

美肌加工のエフェクトが搭載されています。

 

 

適切に調整することで適度にお肌の感じを盛ることができるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

まとめ:PowerDirectorの『エフェクトルーム』機能解説

 

 

PowerDirectorのエフェクトというのは

同じ値段帯のカジュアルな動画編集ソフトの中でも頭一つ抜けて高品質なのが特徴です。

 

 

また調整できるパラメータが多かったり、キーフレームで時間経過による強弱をつけたりできる点も

玄人向けではありますがかなりオススメです。

 

 

ただし、同時に複数のエフェクトをかけたりするとPCの処理が重くなってしまうので、その点はご注意ください。

 

 

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入江

管理人の入江です。ゲームを録画したり動画編集したりするのが趣味です。PowerDirector シリーズを愛用しており少し凝ったアニメーションの映像素材等を公開(無料&有料)しています。著書:『今すぐ使えるかんたん YouTube動画編集入門(技術評論社)』

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