エフェクト機能
PowerDirectorには映像を視覚的に加工することができる『エフェクト』と呼ばれる機能があります。
PowerDirectorのエフェクト機能は、素材単体で加工したり、トラックに配置してまとめて映像加工したりすることができます。
製品版:PowerDirector に対応
この記事では、PowerDirectorに備わっている『エフェクト機能』について解説を行います。
エフェクト機能を使うことで
映像をお手軽にセピア調に仕上げたり明るい部分を発光(グロー効果)させたりすることができます。
もくじ
エフェクト(視覚効果)ってなんぞ?
ここでいう『エフェクト』というのは視覚効果のことを指します
※PowerDirectorはパッケージによって使用できるエフェクトの数が異なります。予めご了承ください
PowerDirectorはパッケージによって『使えるエフェクト』が違う!
まずエフェクトの機能説明をする前にPowerDirectorは販売パッケージごとに
搭載されているエフェクトの数が違うということをご説明いたします。
端的に言うと、上位のPowerDirectorパッケージになるほどエフェクト数が増えるというような販売形態になっています
PowerDirector Ultimate Suite / Director Suite 365
最上位の『PowerDirector Ultimate Suite』パッケージと上位サブスクリプションの『Director Suite 365』であれば
通常のエフェクトに加えて、サードパーティ製の高品質な80個のエフェクトが搭載されています
※サードパーティ製というのは、外部プラグインのようなもので特に高品質なエフェクトになっています。
PowerDirector Ultimate / Power Director 365
そして通常サブスクリプションの『PowerDirector 365』や
通常パッケージの『PowerDirector Ultimate』だと
通常のエフェクトに加えてサードパーティ製の高品質な57個のエフェクトが搭載されていますが
最上位よりも23個外部エフェクトが少なくなっていることにご注意ください。
PowerDirector Ultra
一番下のクラスの『PowerDirector Ultra』だと
サードパーティ製のエフェクトはかなり少なくなっていて
通常のエフェクトに加えてサードパーティ製の高品質なエフェクトは32個となっており
使える外部エフェクトが少なくなっています
なぜパッケージごとにエフェクト数が違うの?
上で説明したこれらの外部エフェクトは『サードパーティ製プラグイン』と呼ばれていて、
エフェクト効果を専門に扱っているPowerDirectorとは別のメーカーのプラグインになります
ここは個人的な考えになりますが
エフェクト効果を専門に作っているメーカーのエフェクト効果なので
外部プラグインを積めば積むほど販売コストが掛かってくるのではないかと思っております。
PowerDirectorの『エフェクト機能:エフェクトルーム』
それでは前置きが長くなりましたが、
PowerDirectorの『エフェクト』の機能解説を行っていきます。
PowerDirectorでは『エフェクトルーム』から使いたいエフェクトを選びます
PowerDirector『エフェクトルーム』を開く
まず、PowerDirectorの左メニューにある『エフェクトルーム』を選択します。
するとPowerDirectorに搭載されているエフェクト(パッケージによりエフェクト数が異なる)が表示されます
次にこの中から使いたい『エフェクト』を選びます。
※エフェクトをクリックするとざっくりですがプレビュー画面にエフェクト効果がプレビュー再生されます
※BCC Rays Radiant Edgesエフェクト選択時のプレビュー画面
この中から使いたい『エフェクト』が選べたら
下記で説明する2つの方法でエフェクトを使用することができます。
ちなみに最近のアップデートで
エフェクトとは違っていた機能(カラープリセット&カラーLUT&ブレンドエフェクト)がエフェクトルームに統合されましたが
この記事で説明しているエフェクトとは少し使い方が異なりますのでご注意ください。

①エフェクトを個別適用させて使用する方法
適用したいエフェクトが選べましたら
素材にエフェクトアイコンを直接ドロップすることで
その素材のみにエフェクト効果を適用することができます。
PowerDirectorではこれを『個別適用』と言いますが
この方法の利点は、個別適用した素材だけにエフェクト効果を与えることができるということになります。
※別トラックに重ねたテロップなどには影響を及ぼさない
②エフェクトトラックに入れて使う方法
次に個別適用ではなくトラックに入れて
映像に対してまとめてエフェクトを適用する方法になります
※こちらの方法ではトラックの背面にある素材すべてにまとめてエフェクト加工を施すことができるのが利点
まず、タイムライン上にエフェクトを入れる『エフェクトトラック』を追加しないといけないので
『画面下部:タイムラインウィンドウ』にある『トラックを追加』ボタンを押します。
すると『トラックマネージャー』が起動しますので
エフェクトトラックに追加数である『1』を入力し
お好みのトラック位置を指定して『エフェクトトラック』を追加します
追加されたエフェクトトラックの中に
お好みのエフェクトをドラッグするだけで適用することができます
こうするとエフェクトトラックの背面にある映像素材に対してまとめてエフェクトを掛けることができます。
実践:3通りのエフェクトの使い方
以上が基本的なエフェクトの適用方法になりますが
ここからは実践的な使い方としてと3つの使い方にわけて詳しく説明いたします
① 個別適用して使用
個別適用させて使うと、その素材単体だけにエフェクト効果を加えられますので
例えば、動画素材だけに適用させて
テロップや字幕にはエフェクト効果を与えたくない場合に好都合です
② エフェクトトラックに入れて使用
エフェクトトラックに入れて使うということは、そのトラックの背面にある素材全てに
平等に同じ効果を与えるということになります。
例えば、動画とテロップの2つの素材がエフェクトトラックの背面にあった場合
その2つに同じエフェクト効果を与えたい場合に好都合です。
③ キーフレーム機能を使う
PowerDirectorのエフェクト/効果は細かくパラメータを調整することができるのですが
そのほとんどのパラメータ項目においてキーフレーム機能を使うことができます
なので時間経過によりエフェクトの強弱をつけることができます
1. エフェクトを個別適用させて使う方法
まずは、エフェクトを個別適用させる方法を掘り下げて詳しく説明します
個別適用というのは、その素材単体だけにエフェクトを与えられるということでしたが
これはどのように使うかと言うと
エフェクト効果を『映像素材』に直接ドロップすることで適用することができます
また、個別適用した『エフェクト』のパラメータを調整したい場合は
個別適用させた素材を選択した状態で、タイムラインウィンドウの『エフェクト』を押して
該当するエフェクトを選択すればパラメータを細かく調整することができます。
個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替える
個別適用したエフェクトのONとOFFを切り替えたい場合は左上のチェックを外せばOFFにすることができます。
個別適用したエフェクトを削除する
個別適用したエフェクトを削除したい場合は
左上の削除したいエフェクトを選択して『-』ボタンを押せば削除することができます
2.『エフェクトトラック』に入れて使う方法
次にエフェクトトラックに入れて使う方法についてですが
これは先程説明したとおりです
『エフェクトトラック』を追加してそのトラックの中に『エフェクト』をいれるだけでOKです
そうすればそのエフェクトトラックの背面にある素材全てに対して
平等にエフェクト効果を与えることができます
3.キーフレーム機能を使ってエフェクトの強弱をつける方法
そして最後にキーフレーム機能を使ったエフェクトについて説明いたします
『個別適用』と『エフェクトトラック』どちらの使い方であっても
個々のパラメータに対してキーフレーム機能を使用することができます
キーフレーム機能を使うことで時間経過によりエフェクト効果を変えていく
という演出を行うことができます。
キーフレーム機能は、エフェクト(or個別適用させている素材)を選択した状態で
『キーフレーム』を押せば使用することができます
『キーフレーム』に関するお役立ち記事はこちら
まとめ:PowerDirectorの『エフェクトルーム』機能解説
というわけでいかがでしたでしょうか?
PowerDirectorのエフェクトというのは
同じ値段帯のカジュアルな動画編集ソフトの中でも頭一つ抜けて高品質なのが特徴です
また高品質なだけでなく、調整できるパラメータが非常に多かったり、キーフレームで時間経過による強弱をつけたりできる点も
玄人向けではありますがかなりオススメです
ですのでこういう演出やエフェクトのパラメータを凝ったりするのがお好きな凝り性の方にオススメできます


ただし、同時に複数のエフェクトをかけたりすると
PCの処理が重くなってしまうので、その点はご注意ください。