製品版PowerDirector [Win版のみ]に対応
※Standard版のみDVD VIDEO形式のみ対応
PowerDirectorで動画が完成したら、
家庭用のDVD/Blu-rayプレイヤーで再生するためのDVD/Blu-rayに出力することもできます。
出力について
動画編集での「出力」というのは編集したプロジェクトを任意の形式ファイルにレンダリングすることです。
※PCで再生する動画ファイルならmp4、iPhoneならmov、DVD/Blu-rayならisoなど
ここでは、DVD/Blu-rayに焼くまでの手順を3つに分けて解説します。
ディスク作成について|①コンテンツ②メニューの設定③画面2Dディスク
動画 or 完成したプロジェクトファイルが用意できたら、
『ディスク作成』画面に移行することで任意のDVD/Blu-ray形式で出力することができます。
mp4などの動画に出力していない場合は
『編集したプロジェクトファイル』を開いた状態で『出力』→『ディスク作成』を選択します。
mp4などの動画に出力している場合は
新規プロジェクトファイルを開いた状態で『出力』→『ディスク作成』を選択します。
すると、DVD/Blu-rayに出力するための設定画面に移ります。
この『ディスク作成』画面で設定できることは大まかに以下の3つです。
出力について
- ①DVD/Blu-rayに書き込む動画コンテンツ(mp4など)を選択
- ②DVDメニューのカスタマイズ設定
- ③DVD/Blu-rayに書き込む出力設定
①コンテンツ:DVD/Blu-rayに書き込む動画(動画ファイル/プロジェクトファイル)を選択
『ディスク作成』画面の『コンテンツ』タブでは
DVD/Blu-rayに書き込む『動画ファイル』や『プロジェクトファイル』を指定することができます。
※プロジェクトファイルではなく動画ファイル(mp4等)を焼く場合は、空のプロジェクトファイルを開き、出力→ディスク作成から動画ファイルを追加
まず、『ディスク作成』画面から『コンテンツ』タブを選びます。
※編集中のプロジェクトファイルから直接『ディスク作成』を開いた場合、編集内容がそのまま『コンテンツ』として指定されています。
ここで動画を新たに追加したい場合は
『動画ファイル(左ボタン)』と『プロジェクトファイル(右ボタン)』からそれぞれ任意のファイルを追加できます。
※動画の数や長さはDVDやブルーレイのデータ容量に収まるようにします。内容が長すぎる場合、最低画質でも収まらない可能性があります。
追加した動画コンテンツを削除したい場合は
任意のタイトルの『タイトルをディスクから削除する』をクリックします。
プロジェクトファイルを削除する場合の注意点
コンテンツの中にある『編集中のプロジェクトファイル』を削除すると、出力前に開いていたプロジェクトファイルの中身が削除されるのでプロジェクトファイルのコンテンツを削除後、保存する場合はお気をつけください。
コンテンツを指定後、DVDメニューで表示される際のそれぞれの『動画タイトル』と『チャプター』を設定できます。
追加したコンテンツの動画タイトルを設定
動画コンテンツを指定した後は、それぞれのコンテンツのタイトルを変更することができます。
※ここで変更したタイトルはシーンを指定する画面に反映されます。
タイトルを変更したい場合は、下記画像を参考にタイトル部分をクリックして文字列を入力するだけでOKです。
追加したコンテンツにチャプターを設定
動画コンテンツを指定した後は、それぞれのコンテンツにチャプターをつけることができます。
※ここでつけたチャプターは、動画シーンを指定後のチャプター選択画面に反映されます。
チャプターをつけたい場合は、下記画像を参考にチャプターをつけたい動画の『C(チャプターボタン)』をクリックします。
するとチャプターの設定画面に移行するので、自動/手動でチャプターを設定します。
自動設定の条件に合うものがある場合は、3つの自動設定から任意のものを選択し『開始』をクリックします。
※自動設定1:ビデオトラック①の各クリップの開始位置にチャプターが自動挿入される
※自動設定2:任意の間隔(デフォルトだと5分間隔)でチャプターが自動挿入される
※自動設定3:全体の動画時間から指定した数のチャプターで均等に自動挿入される(例:10分の動画で2チャプターの場合は、5分間隔で分けられる)
自動設定の条件に合うものがない場合は
タイムラインバーを任意の位置に移動し『現在の位置にチャプターを追加』をクリックして追加していくことができます。
チャプターを削除したい場合は
任意のチャプターを選択後→『選択したチャプターを削除』をクリックします。
チャプターのサムネイルを任意のシーンに変更したい場合は、①任意のチャプターを選択→
②任意のシーンにタイムラインバーを移動→③『現在のフレームをチャプターサムネイルとして設定』をクリックする。
※サムネイルとして指定するシーンはチャプター外のシーンでもOKです。
チャプターが設定できたら、再度『出力』→『ディスク作成』と進めることでコンテンツの画面に戻ることができます。
②メニューの基本設定:DVD・Blu-rayのメニュー画面を設定
『コンテンツ』の内容(タイトル / チャプター含む)が決まったら
実際にレコーダーで再生した時に表示されるDVD メニュー画面を設定していきます。
DVDメニュー画面について
DVDメニュー画面というのは、映画のレンタルDVDでイメージするとDVD再生時に一番初めに表示されるメニューのようなものです。
動画シーンやチャプターを指定したりすることができます。
DVDメニュー画面では大まかに2つの画面設定をすることができます。
『ルートメニュー』とその配下に展開される『タイトル/チャプターメニュー』です。
ルートメニューをアクティブにする場合は
『メニューの基本設定』画面下部の『ルートメニューを含める』にチェックを入れます。
『ルートメニュー』では主に『再生』『シーンを選択』『字幕のONとOFF』を再生時に選択できます。
※『シーンを選択』は複数の動画 or チャプターがある場合にアクティブになります
※『字幕のONとOFF』は字幕テキストを設定時に『字幕種類』を『ソフト サブ』にするとアクティブになります。
※PowerDirector編集画面→字幕ルーム→字幕種類の選択から設定可能です
次に『タイトル/チャプターメニュー』が、『ルートメニュー』の配下に展開されるメニュー画面になります。
※ルート配下のメニュー画面はすべて『タイトル/チャプターメニュー』の設定が適用されます。
特にこだわりがなければ
デフォルトのテンプレートを選び、フォントなどを調整すればOKです
※デフォルトのテンプレートは『コンテンツパック』をインストールすることで公式のテンプレート数が増えますし、自分で作成することもできます。
お好みのデザインのテンプレートを選ぶ
PowerDirectorに用意されているテンプレートは
『メニューの基本設定』タブから確認・指定することができます。
『メニューの基本設定』画面ではインストールされているテンプレートが表示されますので
お好みのメニューテンプレートを選んでクリックします。
すると『すべてのページに適用』『修正』『適用』が選べます。
すべてのページに適用
『ルートメニュー』画面と『タイトル/チャプター』画面の両方にそのテンプレートが一括で適用されます。
修正
指定したテンプレートを基盤としてメニューデザイナーが起動し細かく自分好みにフォント等を調整することができます。
適用
現在のプレビュー画面で選択してあるメニュー画面(ルートメニュー or タイトルメニュー)だけに適用されます。
『ルートメニュー』と『タイトル/チャプターメニュー』の切り替え方
『メニュー構造』を押すと開く画面で一番上位のメニューを選択すれば『ルートメニュー』に切り替わります
下位のメニューを選択すれば『タイトル/チャプターメニュー』に切り替わります
テンプレートを指定後、フォントや位置などを調整
テンプレートを適用した後は
フォントや位置などをプレビュー画面から簡単に調整することができます。
プレビュー画面上からだと設定できる項目は限られますが直感的に簡単に調整できます。
※細かく調整したい場合は、テンプレート選択後→修正からカスタマイズを行います
BGMを指定
プレビュー画面下部にある『BGM』では
『ルートメニュー』と『タイトル/チャプター』の時に流れるBGMをそれぞれ指定することができます。
※『最初に再生する動画』で用意した動画を指定している場合、その動画が再生されている時にはBGMは流れません
プレビュー画面を切り替えてそれぞれのBGMを設定すれば
『ルートメニュー』と『タイトル/チャプター』で別々のBGMを指定することもできます。
※BGMを削除することで無音にすることもできます
最初に再生する動画を指定することもできる
最初に再生する動画を指定すると、『ルートメニュー』に移る前に流れる動画を指定することができます。
再生モードを指定
最後に動画を再生する順番を指定する『再生モード』を選びます。
デフォルトでは、『メニューページからすべてのタイトルを順番に再生する』になっています。
※それ以外の挙動にしたい場合は下記の中からお好みのものを選んでOKをクリックします。
③2Dディスク:DVD/Blu-rayの書き出し設定を指定
①コンテンツと②メニューの基本設定が終わったら
『2Dディスク』/『3Dディスク』のどちらかを選択して書き込み設定をしていきます。
※3Dの用途がよくわからないので解説は2Dのみ
※基本的には2D ディスクと3D ディスクでの書き込み設定項目は同じです
『2Dディスク』 を選択した後、『DVD VIDEO』『Blu-ray Disc』『AVCHD』のいずれかを選択します。
DVD VIDEO
古いDVD規格(MPEG-2)で解像度はフルHD未満になってしまうのでやや低画質。
※メリットとしては古いレコーダーでも再生可能
Blu-ray Disc
ブルーレイディスクで書き出す際の設定で古い規格(MPEG-2)と新しい規格(H.264)が選択可能
※新しい規格の方がデータ効率がよく高画質でより長時間書き込む事が可能
AVCHD
DVDの新しい規格(H.264)で焼くことができて、HDに対応しているため高画質
※DVDの場合はこちらを選ぶと綺麗(高画質)に焼けますが、古いレコーダーでは再生できない可能性が高い
Blu-rayに焼く場合は『Blu-ray』を指定し
DVDに焼く場合は『DVD VIDEO』か『AVCHD』を指定します。
AVCHDの注意点
AVCHDは、HDで焼けるため高画質ですが、再生するレコーダーがAVCHDに対応していない場合は再生できません
お使いの『家庭用レコーダーの品番+AVCHD』でメーカーの概要ページを検索すると対応しているかどうかがわかります。
ディスク形式を選ぶ
選ぶ形式がわかれば『ディスク形式』を指定し細かく出力設定をしていきます。
※これは先程説明した書き込むDVD / Blu-rayの種類になります
DVD VIDEOの書き込み設定:古い規格でMPEG-2のみ対応
『DVD VIDEO』は古いDVD規格の書き出し方式になります。
画質は『AVCHD』に劣りますが、古いレコーダーでも再生できるメリットがあります。
指定できるDVDの種類は下記3種になっています。
- 1.4 GB
- 4.7 GB
- 8.5 GB
軽く調べてみた感じ2000年初期頃にでた、少し小さいDVDとのことで
CDの次の規格だったっぽいですね
DVDの種類が設定できたら、画面サイズを選択します。
最近の主流はワイド画面(16:9)で
古い機材やアナログテレビなどであれば標準画面(4:3)になります。
※結婚式などで流す場合は、式場にご確認ください。
動画エンコード設定は、MPEG-2の固定になりますので改めて設定する必要はありません。
動画の画質設定は、『HQ 720 x 480/60i(9.5 Mbps)』か『スマートフィット』になります。
※スマートフィット:動画サイズとDVDデータ容量から最適な設定で書き出します
『Blu-ray DISC』と『AVCHD』の書き込み設定:新しい規格に対応しているのでHD高画質
『Blu-ray DISC』と『AVCHD』は2つとも書き込み設定がほぼ同じなので項目の説明は一括して行います。
※Blu-rayの場合はBlu-rayでデータサイズを指定し、DVDの場合はAVCHDでDVDのデータサイズを指定します。
『Blu-ray DISC』は、Blu-ray Discの書き出し設定です。
※Blu-rayの書き込みには、対応したBlu-rayドライブがパソコンに搭載されている必要があります。
『AVCHD』は、新しい規格に対応したDVD Discの書き出し設定です。
注意すべき点としては再生する機材がAVCHDに対応しているかどうかです。
『動画エンコード形式』および『画質の選択』について
ディスク形式が指定できたら、『動画エンコード形式/画質』の設定をします。
ここでは『MPEG-2』と『H.264』が選べると思いますが
画質、圧縮率ともに『H.264』の方が上ですので再生機材が『H.264』に対応しているのであればこれを選ぶのがおすすめです。
※あらかじめH.264で書き出してみて再生できるかどうかをご確認ください。
次に画質の設定ですが、下に行けば行くほど画質があがりますので、容量に収まる範囲でお好みの設定を選びます。
※スマート フィットを選べば、可能な限りの最高画質に自動調整されます
解像度について
1280 x 720がHD
1440 x 1080が地デジで採用されている解像度
1920 x 1080がフルHD
i と pのざっくり違い
- 60iは約30フレームの滑らかさ
- 60pは約60フレームの滑らかさ
- 24pは約24フレームの滑らかさで映画と同じ質感になります
『音声エンコード形式』および『チャンネルの選択』について
動画のエンコード形式が設定できたら音声のエンコード形式を設定します。
LPCM:2チャンネルのみ
Dolby Digitalより音質は良いが、サイズが大きい
Dolby Digital:2チャンネルと5.1チャンネル
音質とサイズのバランスが良い
DTS:5.1チャンネルのみ
高音質ですが、5.1チャンネルのみでサイズも一番大きい
2Dで書き込み or 3Dで書き込み
書き出す際の出力設定が指定できたら
ウィンドウ下記の『2D or 3Dで書き込み』をクリックして書き込み先の設定を行います。
『書き込み』をクリックすると書き込みウィンドウが開きますので
『ディスクへ書き込み』『ディスクイメージへ書き込み』『フォルダーの作成』のいずれかで書き込みが行います。
ディスクへ書き込み
『ディスクへ書き込み』では、直接DVDやブルーレイに書き込みを行います。
※空のDVD/空のブルーレイがPCに入っていることをあらかじめ確認
『ディスクへ書き込み』にチェックが入っている状態で『書き込み開始』をクリックすると
DVD/Blu-rayへ直接書き込みが行われます。
注意点としては、ここから直接『DVD/Blu-ray』に焼くと
PCスペックや編集内容によっては、上手く焼けない場合がございますのでその点にご注意ください。
※一番安定するのは、ディスクイメージ(isoファイル)に出力してからWindowsのツールでDVDに焼く
ディスクイメージとして保存
ディスクイメージというのは
レコーダーで再生可能なファイル形式(isoファイル)のことです。
※要するにDVD/Blu-rayに焼く寸前の形式
isoファイルにしておけば、Windows上でお手軽&素早くDVD or ブルーレイに焼くことができますので
DVD or ブルーレイを複数枚焼く必要がある場合にもおすすめでできます。
また、PowerDirector上で直接焼くよりも、一度isoファイルとして書き出してから
Windowsのツールで焼くほうが安定しますので上手く書き出せない場合は、isoファイルに書き出してみてください。
※isoを再生できるフリーソフトなどを使用すればPC上で再生チェックも行えます
『ディスクイメージとして保存』にチェックが入っている状態で『・・・』をクリックし
出力先を指定→『書き込み開始』をクリックすると指定先のフォルダにisoファイルが出力されます。
よくある質問
BDとAVCHDが指定できない
Amazonや家電屋で購入できるPowerDirector Standard版では
『DVD VIDEO』以外の書き出し機能が制限されているので
ブルーレイへの書き出しや高画質:AVCHDの書き出しを行うことができませんので
どうしても書き出したい場合は、パッケージのグレードをUltra以上に上げる必要があります
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DVD/Blu-rayで書き出すと指定された動画サイズよりも小さくなる
PowerDirectorでは、『ディスク作成』から書き出した場合の動画パラメータがVBR(:可変ビットレート)で書き出されるため
動きの小さい映像だった場合、あらかじめ指定された動画サイズよりも小さくなることがあります。
ただ、これは不具合なのではなくきちんと指定された解像度で出力されているという点と
VBRのメリットである動画サイズの省エネによってもたらされた結果であるという点にご留意ください。
総括:PowerDirectorでDVDやブルーレイに書き出す方法を解説|ディスク作成機能
というわけで、以上DVD/Blu-rayの書き出し方法の解説でした。
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