自分にあったマイクの選び方を解説
この記事ではマイク選びのコツやポイントを解説しています。
・USB接続型コンデンサーマイク
・オーディオインターフェース+コンデンサーマイク
・(+オプション:ポップガード)
管理人はオーディオインターフェース+マイクを使用
この記事ではPC(実況動画や配信など)で録音するためのマイクについて説明いたします。
※併せてUSBマイクやオーディオインターフェースを使用したマイクなどをご紹介
パソコン(ゲーム実況やナレーション)でレコーディングするのにおすすめなマイクの種類
主に屋内で使用することが前提とした場合に人気なのが
『コンデンサーマイク』と呼ばれるマイクです
コンデンサーマイクってなんぞ?
カラオケなどでよく目にする『ダイナミックマイク』とは形状も性質も異なるマイク
振動や湿気に弱いが高感度で録音可能なので主に屋内向けとされています
この『コンデンサーマイク』は屋内で使用するのに特に人気なので
ゲーム実況や配信、ナレーションを作成するのに適しています
そしてPCを使って個人で声を収録する際に使用する
『コンデンサーマイク』というのは大まかに2種類にわけられます
USB接続型のコンデンサーマイク
『USB接続型のコンデンサーマイク』というのは
オーディオインターフェース要らずでPCに直接つなぐタイプのお手軽なUSBマイクになります
お値段的には 3000円~1万円強といったところで非常にリーズナブルです
PCに接続するだけで使えるので、他に用意するものもほとんどなく
このマイクさえ購入してしまえばすぐに使えるお手軽さが大きなメリットです
ただし、USBに接続している時点でPCノイズが少なからず入ってしまいますので
完全にノイズをシャットアウトするのは難しいのが難点です
※ピンク色のマイク入力端子のマイクよりはノイズは圧倒的に少ない
そしてここで一つ注意点なのですが
USB接続型のコンデンサーマイクはオーディオインターフェースに接続できません
なのでたとえ1万円を超える割と高価なUSBコンデンサーマイクを持っていたとしても
オーディオインターフェースを使う際には
今まで使っていたUSBコンデンサーマイクは不要になってしまうという点にご注意ください
オーディオインターフェースとつなげて使うコンデンサーマイク
『歌ってみた!』『本格的なナレーション』『実況』などでクリアな録音をしたい方は
『オーディオインターフェース』+ 『コンデンサーマイク』という収録環境にすることをおすすめします
予算はピンきりですが
僕は比較的安めのものを選んで合計34000円位かかりました

ただし、予算がかかる分
USB接続型のマイクとは比べ物にならないくらい音質が良いです
というかPCノイズがほぼほぼ0なので、周りの家庭音さえ気をつけておけば
ものすごくクリアな音質をレコーディングできるのが特徴です
※録音時は空調(クーラー)等は切ると良き
なぜクリアな音質で録音できるのかというと
オーディオインターフェースを使えばアナログ音とデジタル音の変換能力が飛躍的に上がる為です
そのため、パソコン特有のノイズが入らなくなるのでクリアな音質で録音できるという感じです。
アナログ音とデジタル音の変換能力って?
PCというのは、そもそもアナログ音とデジタル音の変換能力がそこまで高くなくて
『まー声として聞き取れればいいや』くらいの設計になっています
だからUSB接続型のマイクだとPCに変換させることになり音質に限界が生じるのです。←設計上の限界がある
そこで、PCとマイクの間に『音の変換能力に優れたオーディオインターフェース』を挟むことにより
デジタル音に変換されたデータがPCに送られてクリアに収録できるというわけです
ただし、用意するものが結構多いのがネックです
例えばマイクとオーディオインターフェースだけでいけるかというと
実はそうでもなくて最低限以下のものが必要になったりします。
- マイクスタンド
- マイクケーブル

単品で使える!USB接続型のコンデンサーマイク3選
ここからは比較的リーズナブルに音の収録ができる
USB接続型のコンデンサーマイクをご紹介いたします。
ソニー:ECM-PCV80U
これは家電屋さんなどのPCマイクコーナーで3000円前後で売られている
特にリーズナブルで人気の高いマイクです

USB接続ですが、マイクとPCの間にオーディオボックスと呼ばれる機器を挟んでおり、
形式的には、オーディオインターフェースを使っての録音環境と似ているような感じがします。
※音質がそれに近いわけではなく。あくまでもUSB接続型の音質です
SAMPLE
メーカー | Sony |
指向特性 | 単一指向性 ※要は1方向のみということで一人向けということ |
周波数特性 | 80-15,000Hz |
形式 | コンデンサー |
ざっくりアマゾン価格 | ¥3,473(税込) |
AverMedia:AM310
私がECM-PCV80Uの次に買ったマイクがコレです。
家電屋さんで買いましたが、ノイズがかなり少なくなりめちゃくちゃテンションが上がりました
ただこれでもナレーションなどの仕事をするには少し音質が気になる感じです
※少し周りの音を拾う力が強くてUSB独特のノイズも残ってます
といいつつ、ほんの小さな差なので
ナレーションなどの仕事をしないのであればこれくらいの音質で全然大丈夫だと思います
SAMPLE
メーカー | AverMedia |
指向特性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20 – 20,000 Hz |
形式 | コンデンサー |
ざっくりアマゾン価格 | ¥12,960(税込) |
Audio Technica:AT2020USB+
AM310とほぼ同等クラスかなと個人的に思っているのがこの
大手のAudio-Technica AT2020USB+ですね。
ただ、僕はこのマイクを実際に持っているわけではないので、
実際にレビューをしているわけではありません。
メーカー | Audio-Technica |
指向特性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20 – 20,000 Hz |
形式 | バックエレクトレット・コンデンサー型 |
ざっくりアマゾン価格 | ¥16,500(税込) |
高音質、ノイズなしの本格派オーディオインターフェース+コンデンサーマイクのおすすめはこれ!
次に僕が普段使っている
おすすめの『オーディオインターフェース』+『コンデンサーマイク』をご紹介いたします
※サンプル音声は以下をご確認ください
SAMPLE① ゲーム実況

録音環境
タイトル:バイオハザード8 PC体験版
録画ソフト:ShadowPlay (ゲーム音の周波数 / 48,000Hz)
音声録音ソフト:Windows ボイスレコーダー (マイク音の周波数 / 48,000Hz)
SAMPLE② 朗読
これは僕のチャンネルではないのですが
地下本屋satiexit様より朗読の依頼をしていただいた朗読動画になります
オーディオインターフェースとコンデンサーマイクの録音環境なので
格段にノイズが少なくて綺麗に録音できていると思います。
※声の良し悪しは別としてーーー
オーディオインターフェース:Focusrite Scarlett solo 3rd Gen
USB接続ではないコンデンサーマイクを使用するには
それを繋げる『オーディオインターフェース』が必要になります。
配信や実況など、一人でする分にはこういう一人向けのオーディオインターフェースがいいかと思います。
※soloと書かれているので、繋げられる機器は少ないですが、かなり高音質
このオーディオインターフェースにはファンタム電源がついています(48V)ので
この電圧に対応してあるコンデンサーマイクを接続して使用できます。
メーカー | Focusrite |
対応サンプルレート | 44.1 kHz、48 kHz、88.2 kHz、96 kHz、176.4 kHz、192 kHz |
入出力 | マイク入力:1、ライン/楽器入力:1、メインアウト(フォン):2 ※ステレオ1系統、ヘッドフォンアウト |
対応OS | Mac OS10.12以降 Windows 10以降 |
ざっくりアマゾン価格 | ¥13,200(税込) |
Audio-Technica:AT2035
僕が今使っているショックマウント付きのマイクです
目新しいマイクではありませんが、長年使われている性能の良いマイクです
なにより、正面以外のサイドやリアの音をあまり拾わないので、正面の音だけをキレイに拾ってくれます
ただし、これはマイク+ショックマウントしかついていないので、
オーディオインターフェースとつなげるキャノンケーブルとマイクを固定するスタンドなどが必要になります
メーカー | Audio-Technica |
指向特性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20 – 20,000 Hz |
形式 | バックエレクトレット・コンデンサー型 |
ざっくりアマゾン価格 | ¥16,280(税込) |
一緒に買いたいオススメのマイクケーブル
XLRのオスメスのマイクケーブルであれば
『マイク』と『オーディオインターフェース』を繋げられます
CANARE ( カナレ ) / EC015B BLACK
プラグ形状:XLRオス ー XLRメス
長さ:1.5m 3m 5m
※長さに関してはリンク先でご確認ください
一緒に買いたいオススメのマイクアーム
テーブルをお使いの方はテーブルに設置できるタイプの
デスクアームタイプがおすすめです
ポップガードは持っておくべき!
『ポップガード』というのは、マイクに口を近づけて喋った場合にはいる
ポップ音(※主にパ行を発音時に発生)を防いでくれるスグレモノです。
ポップ音って?
主にパ行を発音したときにでる『息の吹きかかり』がマイクに当たることで生じる不快な音です
ブレス音よりも遥かに不快なのが特徴です
この口から出る空気音を防いでくれるのがポップガードというわけです
ノイズを少なくして音声を取りたい場合
どうしてもコンデンサーマイクにある程度口を近づけてしゃべる必要があるのですが
※<声量>と<口とマイクの距離>はバランスが大事です、近すぎず遠すぎず、小さすぎず大きすぎずが大事です
その場合パ行などの音を出すときにポップ音がどうしても入りやすくなってしまいますので必ず必要です。
※不特定多数の人に声を聞かれるのなら必須なアイテム

ポップガードの使い方
ポップガードは、マイクと口の間に挟むように設置すればOKです。
ポップガードは布製と金属製がありますが
布製は、声量や高域の音も弱くしてしまうらしく、クリアな感じが弱くなってしまうそうです。
※参考程度にお聞き流しください
AMAZONで売れてる(高評価レビューの多い)ポップガード
記載時の価格になりますが
Amazonで売られているポップガードについてまとめています
※価格は日々変動するものと思ってくださいませ
Dicon Audio DCP-2 |
STEDMAN Proscreen XL |
K&M ポップガード 【23956】 |
NEEWER マスクシールド |
STEDMAN Proscreen 101 |
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金属製 | 金属製 | 布製 | 布製 | 金属製 |
¥1,813(税込) | ¥7,280(税込) | ¥2,547(税込) | ¥1,649(税込) | ¥6,300(税込) |
Amazon |
ゲーム実況&ナレーションマイク Q & A
マイクの位置はどこがいいの?
単一指向性か無指向性かで変わります
主に1人で使用する場合は単一指向性が向いていますが
その場合は口元にそれなりに近い位置で(ポップガード必須)マイク位置を設定するのがベストです
マイクから口元が遠いと
環境音から発生する微弱なノイズに対して音声が小さくなりやすいのでノイズが目立ってしまうためです
※微弱なノイズに対して収録した音声がそれなりに大きければノイズはほとんど目立ちません
PCでコンデンサーマイクを使用する場合は
机などの環境にもよりますがマイクアームが使いやすいかなと思います
オススメのマイクアーム
テーブルをお使いの方はテーブルに設置できるタイプの
デスクアームタイプがおすすめです
逆に机にマイクを置いて使用したい場合は
通常のマイクスタンドが使えますのでお値段も抑えられておすすめです。
オススメの卓上マイクスタンド
マイクアームよりもリーズナブルに使いたい場合は
少し口を近づけて話す必要がありますがマイクスタンドがオススメです
歌ってみた!がしたい場合に最低限必須なもの
僕自身、本格的にやっているわけではありませんが
『オーディオインターフェース』+『マイク』+『ポップガード』は
最低限必須になるのではないかと思います
歌ってみた!がしたい場合にできれば必要なもの:モニターヘッドホン
さらに欲を言えば、マイクに入力した音を原音のまま聞くために
モニターヘッドホンというのも用意したほうがいいかなと思います
モニターヘッドホンってなんぞ?
原音を忠実に再現できる検聴用のヘッドホンのことです
なぜ、検聴用のヘッドホンが必要なのかと言うと
例えば通常のヘッドフォンを使用して歌を録音した場合
ヘッドフォンから聞こえる自分の声というのは高域がカットされ低音が強調された音になったりします
なので、その音声を元に収録をすると高域の声が変なことになっていても気づけない可能性が高いためです
※リーズナブルなヘッドフォンで重低音を強調、みたいなことが書かれたモデル等
僕ははじめ安物のイヤフォンと安物のヘッドフォンを使って
歌ってみたの録音をしてみたことがあるのですが
どちらを使っても自分の音程に違和感があることに気づきまして正確に自分の音程を聞き取れなかったのです
特に安物のヘッドフォンで自分の声を聞きながら録音→安物のイヤフォンに変えて聞いたら
ヘッドフォンで聞こえてなかった高域が飛散なことになっていてとても聞けたものではなかったです

メーカー / 名称 | Audio-Technica / ATH-M40x |
色 | ブラック |
波形率 | 密閉型 |
コネクタ | 1/4-インチ, 3.5mm |
ざっくりアマゾン価格 | ¥11,880(税込) |
コレに変えてから自分の音程が抜群に聞き取りやすくなったのでおすすめです

モニタリングヘッドフォンは、ちょうどバケツを被って歌を歌うと音痴が治る、みたいなアレに近いと思います
※自分の声が加工されずにダイレクトに耳に届く感じなので音程を取る力も養える気がします
歌ってみたSAMPLE
使用機材
・Focusrite Scarlett solo 3rd Gen:オーディオインターフェース
・Audio-Technica|AT2035:マイク
・Dicon Audio:ポップガード
・ATH-M40x:モニターヘッドホン
・Studio One 5:DTMソフト
マイク2本でレコーディングしたい場合はどうするの?
2人やそれ以上の複数人でマイク2本を使ってレコーディングしたい場合は、
マイク入力端子が2つ以上ある『オーディオインターフェース』を選ぶと良いです。
例えば先ほどご紹介した『Focusrite Scarlett』で複数のマイク入力端子があるものを選んだりして
マイクを2本用意すれば大丈夫です
Focusrite Scarlett 2i2 3rd Gen オーディオインターフェイス
メーカー | Focusrite |
対応サンプルレート | 44.1 kHz、48 kHz、88.2 kHz、96 kHz、176.4 kHz、192 kHz |
入出力 | コンボジャック(マイク/楽器/ライン入力:2、メインアウト(フォン):2
※ステレオ1系統、ヘッドフォンアウト |
対応OS | Mac OS10.12以降 Windows 10以降 |
ざっくりアマゾン価格 | ¥18,900(税込) |
PS4やXbox、Switch、Wii Uなどの家庭用ゲーム機で録音するには?
PS4、Xbox、Switch、Wii Uなどの家庭用ゲーム機をマイク音声を入れながら録画したい場合は
『ビデオキャプチャー』で録画する、というのが一般的です。
※Switch Liteなど特定のゲーム機ではビデオキャプチャーが使えないモノもあります
PCを使用しないビデオキャプチャの場合
ビデオキャプチャの中には『PC』を使わずに
『ゲーム機』と『TV』の間につなげて録画できる『ビデオキャプチャー』があります。
これはモノによっては『マイク付きのヘッドセット』をビデオキャプチャにつなげて
音声を撮りながらゲーム画面を録画できたりします。
が
あまり音質がよくないことが予想される(&そういった類のレビューもちらほら見受けられます)のでその点はご注意ください。
PCを使用するビデオキャプチャの場合
ビデオキャプチャー本体で録画するのではなく
『ゲーム機』と『PC』を『ビデオキャプチャ』でつなげて
PC上で録画(ソフトエンコード)を行うことができるビデオキャプチャの場合は
PCにつなげたマイクで録音することができますので
オーディオインターフェースを使って高音質で録画することもできますし
リーズナブルなUSB接続型のコンデンサーマイクを使って録画することもできます。
要はPCにマイクをつなげて使用できますので
比較的自由に録音環境を整えることができます。
まとめ:PC実況マイクおすすめ特集〜ノイズが少ないマイクを探せ〜
いかがでしたでしょうか。
リーズナブルに声を収録したいなら『USB接続型のコンデンサーマイク』
音質にこだわりたいなら『オーディオインターフェース+コンデンサーマイク』
といった感じで参考程度に選んでいただければと思います。
どちらにせよ『コンデンサーマイク』を使用する場合は
『ポップガード』も合わせて用意していただけますと後々後悔することはないかなと思います
