実況、配信、ナレーション向けマイク紹介
ゲーム実況&配信に適したマイクについて紹介、解説しています。
■ USB接続型コンデンサーマイク
■ オーディオインターフェース+コンデンサーマイク
(+オプション:ポップガード)
管理人はオーディオインターフェース+マイク環境を使用
この記事ではPC(実況動画や配信など)で録音するためのマイクについて解説します。
※併せてUSBマイクやオーディオインターフェースを使用したマイクなどをご紹介
パソコンで配信&レコーディングするのにおすすめなマイクの種類
主に屋内で使用することが前提とした場合に人気なのが『コンデンサーマイク』と呼ばれるマイクです。
※電源供給が必要ですが、高音質で高感度が期待できるマイクです。
この『コンデンサーマイク』は衝撃などには弱いですが高音質で高感度なマイクなので
ゲーム実況や配信、ナレーションを作成するのに適しています。
そしてPCに接続するコンデンサーマイクでは
『USBで直接接続するタイプ』と『マイクとPCの他にオーディオインターフェースを接続するタイプ』の2種類に分けられます。
USB接続型のコンデンサーマイク
『USB接続型のコンデンサーマイク』はPCに直接接続できるタイプのマイクになります。
USB特有の小さなノイズが入ってしまうものの、基本的にはこのUSBマイクのみで音声入力が簡潔するので
お手軽に設置して使用することができるのが大きな利点です。
価格的にも比較的安価なものが多く、数千円~2万円弱の価格帯に抑えられてリーズナブルです。
USB接続型のマイク:CM3U|CLASSIC PRO
オーディオインターフェースに接続するコンデンサーマイク
USB接続ではなく、PCとマイクの間にオーディオインターフェースを接続するタイプでは
本格的な音声収録を楽しむことができます。
USB接続と比べて、オーディオインターフェース+マイクケーブルなどの予算がかかる分
USB接続型のマイクと比べると更に音質が良いのが特徴です。
※マイクに入力したアナログ音をデジタルデータに変換する過程をオーディオインターフェースが担うので音質が上がります。
アナログ音とデジタル音の変換能力について
パソコン本体のアナログ音とデジタル音の変換能力は『声として聞き取れればいい』くらいの設計になっているため
USB接続型のマイクだと変換が苦手なPCに変換させることになり少なからずノイズが入ってしまいます。
なので『音の変換能力に優れたオーディオインターフェース』を用意&接続することでノイズの少ないクリアな音を収録できるようになります。
単品で使える!USB接続型のコンデンサーマイク5選
ここからは比較的リーズナブルに音の収録ができる
USB接続型のコンデンサーマイクを紹介します。
①エレクトレットコンデンサーマイクロホン:ECM-PCV80U|SONY
ECM-PCV80U
by Sony
■接続方式:USB
■指向性:単一指向性
■周波数特性:80-15,000Hz
■ 価格:¥4,624(税込)
一昔前では価格の割に音質がよくとても人気のあったマイクです。USB接続ですが、マイクとPCの間にオーディオボックスと呼ばれる機器を挟んでおり、形式的には、オーディオインターフェースを使っての録音環境に近いです。
※音質がそれに近いわけではなく。あくまでもUSB接続型の音質です
メーカー:SONY
SAMPLE
「指向性」について
マイクにおける「指向性」というのは、音をどの方向から収音できるかという特性を示すものです。
配信や宅録では、1つの方向からの感度が強い「単一指向性」が人気です。
また、単一指向性の中でもいくつかの種類があり、一般的なものは「カーディオイド」と呼ばれマイク正面からの感度が強くマイク背面からの感度が弱いという特徴を持っています。カーディオイドよりも更に方向を絞ったものだと「スーパーカーディオイド」「ハイパーカーディオイド」と呼ばれるものがあります。「スーパー」「ハイパー」になるほど指向性の感度が鋭くなりますが、音源とマイク位置をより正確に調整する必要があります。
「周波数特性」について
マイクにおける「周波数」というのは、収録可能な音の周波数を示すパラメータです。
コンデンサーマイクは基本的に広く滑らかな周波数特性を持っています。
②ライブ配信・録音用USBマイク:AM310|AverMedia
AM310
by AverMedia
■接続方式:USB
■指向性:単一指向性
■周波数特性:20-20,000Hz
■ 価格:¥13,889(税込)
家電屋さんなどでよく見かけるUSBマイクです。主にゲーム実況やライブ配信用として設計されているもので、お手軽に接続して使いやすいのが大きな特徴です。
メーカー:AverMedia
SAMPLE
③バックエレクトレット・コンデンサー型:AT2020USB+|Audio Technica
AT2020USB+
by Audio Technica
■接続方式:USB Type-A
■指向性:単一指向性
■周波数:20-20,000Hz
■ミュートスイッチ:なし
■ 価格:¥11,800(税込)
日本の有名音響機器メーカーから発売されているUSBマイクです。以前よりも価格が安くなっておりAmazonのレビューもかなり良いです。
メーカー:Audio Technica
④コンデンサーUSBマイクロホン:AT2020USB-X|Audio Technica
AT2020USB-X
by Audio Technica
■接続方式:USB Type-A、USB Type-C
■指向性:単一指向性
■周波数:20-20,000Hz
■ミュートスイッチ:あり
■ 価格:¥17,800(税込)
③のAT2020 USB+に「USB Type-C方式」や「ミュートスイッチ」などの新しい機能を追加した製品です。
メーカー:Audio Technica
⑤USBコンデンサーマイク:CMU300|CLASSIC PRO
CMU300
by クラシックプロ
■接続方式:USB Type-A
■指向性:単一指向性
■周波数:30-18,000Hz
■ 価格:¥5,480(税込)
「サウンドハウス」プロデュースの「CLASSIC PRO」から販売されているUSBマイクです。必要な機能( ミュートスイッチ、マイク・ゲイン等)や付属品(卓上スタンド、マイクケーブル、マイクホルダー)がついているため非常にコスパに優れた商品になっています。
メーカー:クラシックプロ
エントリー向け:高音質でノイズの少ないおすすめオーディオインターフェース2選
次にUSBマイクではない一般的な録音機器である『オーディオインターフェース』を紹介します。※別途マイクが必要
一部僕が使用している製品に関してはサンプル音源を用意しています。
※サンプル音声は以下をご確認ください
オーディオインターフェース①:Focusrite Scarlett solo 3rd Gen
Focusrite Scarlett solo 3rd Gen
by Focusrite
■最大ビットレート:24 bit
■対応サンプルレート:44.1 kHz、48 kHz、88.2 kHz、96 kHz、176.4 kHz、192 kHz
■入出力数:2IN/2OUT(マイク1IN)
■ 価格:¥13,200 (税込)
Focusriteから発売されている一人向けのオーディオインターフェースです。soloは一人向けの設計ですが、「2i2」など2人向けの設計のシリーズなども存在します。
メーカー:focusrite
オーディオインターフェース②:UR12|STEINBERG
UR12
by STEINBERG ( スタインバーグ )
■最大ビットレート:24 bit
■対応サンプルレート:44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz
■入出力数:2IN/2OUT(マイク1IN)
■ 価格:¥10,745 (税込)
ヤマハの子会社であるドイツのソフトウェアメーカー「STEINBERG」から販売されているオーディオインターフェースです。①の「Focusrite Scarlett solo 3rd Gen」と同等のモデルになりますがこちらの製品にはループバック機能が搭載されています。
メーカー:STEINBERG
エントリー向け:高音質でノイズの少ないおすすめコンデンサーマイク2選
次に『オーディオインターフェース』と接続して使用するエントリー向けのコンデンサーマイクを紹介します。
一部僕が使用している製品に関してはサンプル音源を用意しています。
※サンプル音声は以下をご確認ください
コンデンサーマイク①:Audio-Technica:AT2035
Audio-Technica:AT2035
by Audio-Technica
■指向特性:単一指向性
■周波数特性:20 – 20,000 Hz
■接続技術:XLR
■電源:ファントムDC11~52V
■ 価格:¥17,800 (税込)
日本の音響機器メーカー「Audio-Technica」から販売されているエントリー向けのコンデンサーマイクです。
メーカー:Audio-Technica
こちらは僕が現在使っているショックマウント付きのマイクです。
目新しいマイクではありませんが、エントリーモデルとして長年人気のあるマイクです。
※別途マイクケーブルとマイクスタンドが必要になります。
SAMPLE① 朗読
これは僕のチャンネルではないのですが
地下本屋satiexit様より朗読の依頼をしていただいた朗読動画になります。
※オーディオインターフェースは①Focusrite Scarlett solo 3rd Genを使用
コンデンサーマイク②:AKG:P220
AKG:P220
by AKG
■指向特性:単一指向性
■周波数特性:20 – 20,000 Hz
■接続技術:XLR
■電源:ファンタム DC48V、2mA以下
■ 価格:¥19,800 (税込)
オーストリア音響機器メーカー「AKG」から販売されているエントリー向けのコンデンサーマイクです。
メーカー:AKG
一緒に買いたいオススメのマイクケーブル
XLRのオスメスのマイクケーブルであれば
『マイク』と『オーディオインターフェース』を繋げられます
CANARE ( カナレ ) / EC015B BLACK
プラグ形状:XLRオス ー XLRメス
長さ:1.5m 3m 5m
※長さに関してはリンク先でご確認ください
一緒に買いたいオススメのマイクアーム
テーブルをお使いの方はテーブルに設置できるタイプの
デスクアームタイプがおすすめです
ポップガードは持っておくべき!
『ポップガード』というのは、マイクに口を近づけて喋った場合にはいる
ポップ音(※主にパ行を発音時に発生)を防いでくれるスグレモノです。
ポップ音って?
主にパ行を発音したときにでる『息の吹きかかり』がマイクに当たることで生じる不快な音です
ブレス音よりも遥かに不快なのが特徴です
この口から出る空気音を防いでくれるのがポップガードというわけです
ノイズを少なくして音声を取りたい場合
どうしてもコンデンサーマイクにある程度口を近づけてしゃべる必要があるのですが
※<声量>と<口とマイクの距離>はバランスが大事です、近すぎず遠すぎず、小さすぎず大きすぎずが大事です
その場合パ行などの音を出すときにポップ音がどうしても入りやすくなってしまいますので必ず必要です。
※不特定多数の人に声を聞かれるのなら必須なアイテム
ポップガードの使い方
ポップガードは、マイクと口の間に挟むように設置すればOKです。
ポップガードは布製と金属製がありますが
布製は、声量や高域の音も弱くしてしまうらしく、クリアな感じが弱くなってしまうそうです。
※参考程度にお聞き流しください
AMAZONで売れてる(高評価レビューの多い)ポップガード
記載時の価格になりますが
Amazonで売られているポップガードについてまとめています
※価格は日々変動するものと思ってくださいませ
Dicon Audio DCP-2 |
STEDMAN Proscreen XL |
K&M ポップガード 【23956】 |
NEEWER マスクシールド |
STEDMAN Proscreen 101 |
金属製 | 金属製 | 布製 | 布製 | 金属製 |
¥1,813(税込) | ¥7,280(税込) | ¥2,547(税込) | ¥1,649(税込) | ¥6,300(税込) |
Amazon |
ゲーム実況&ナレーションマイク Q & A
マイクの位置はどこがいいの?
単一指向性か無指向性かで変わります
主に1人で使用する場合は単一指向性が向いていますが
その場合は口元にそれなりに近い位置で(ポップガード必須)マイク位置を設定するのがベストです
マイクから口元が遠いと
環境音から発生する微弱なノイズに対して音声が小さくなりやすいのでノイズが目立ってしまうためです
※微弱なノイズに対して収録した音声がそれなりに大きければノイズはほとんど目立ちません
PCでコンデンサーマイクを使用する場合は
机などの環境にもよりますがマイクアームが使いやすいかなと思います
オススメのマイクアーム
テーブルをお使いの方はテーブルに設置できるタイプの
デスクアームタイプがおすすめです
逆に机にマイクを置いて使用したい場合は
通常のマイクスタンドが使えますのでお値段も抑えられておすすめです。
オススメの卓上マイクスタンド
マイクアームよりもリーズナブルに使いたい場合は
少し口を近づけて話す必要がありますがマイクスタンドがオススメです
歌ってみた!がしたい場合に最低限必須なもの
僕自身、本格的にやっているわけではありませんが
『オーディオインターフェース』+『マイク』+『ポップガード』は
最低限必須になるのではないかと思います
歌ってみた!がしたい場合にできれば必要なもの:モニターヘッドホン
さらに欲を言えば、マイクに入力した音を原音のまま聞くために
モニターヘッドホンというのも用意したほうがいいかなと思います
モニターヘッドホンってなんぞ?
原音を忠実に再現できる検聴用のヘッドホンのことです
なぜ、検聴用のヘッドホンが必要なのかと言うと
例えば通常のヘッドフォンを使用して歌を録音した場合
ヘッドフォンから聞こえる自分の声というのは高域がカットされ低音が強調された音になったりします
なので、その音声を元に収録をすると高域の声が変なことになっていても気づけない可能性が高いためです
※リーズナブルなヘッドフォンで重低音を強調、みたいなことが書かれたモデル等
僕ははじめ安物のイヤフォンと安物のヘッドフォンを使って
歌ってみたの録音をしてみたことがあるのですが
どちらを使っても自分の音程に違和感があることに気づきまして正確に自分の音程を聞き取れなかったのです
特に安物のヘッドフォンで自分の声を聞きながら録音→安物のイヤフォンに変えて聞いたら
ヘッドフォンで聞こえてなかった高域が飛散なことになっていてとても聞けたものではなかったです
メーカー / 名称 | Audio-Technica / ATH-M40x |
色 | ブラック |
波形率 | 密閉型 |
コネクタ | 1/4-インチ, 3.5mm |
ざっくりアマゾン価格 | ¥11,880(税込) |
コレに変えてから自分の音程が抜群に聞き取りやすくなったのでおすすめです
モニタリングヘッドフォンは、ちょうどバケツを被って歌を歌うと音痴が治る、みたいなアレに近いと思います
※自分の声が加工されずにダイレクトに耳に届く感じなので音程を取る力も養える気がします
歌ってみたSAMPLE
使用機材
・Focusrite Scarlett solo 3rd Gen:オーディオインターフェース
・Audio-Technica|AT2035:マイク
・Dicon Audio:ポップガード
・ATH-M40x:モニターヘッドホン
・Studio One 5:DTMソフト
PS4やXbox、Switch、Wii Uなどの家庭用ゲーム機で録音するには?
PS4、Xbox、Switch、Wii Uなどの家庭用ゲーム機をマイク音声を入れながら録画したい場合は
『ビデオキャプチャー』で録画する、というのが一般的です。
※Switch Liteなど特定のゲーム機ではビデオキャプチャーが使えないモノもあります
PCを使用しないビデオキャプチャの場合
ビデオキャプチャの中には『PC』を使わずに
『ゲーム機』と『TV』の間につなげて録画できる『ビデオキャプチャー』があります。
これはモノによっては『マイク付きのヘッドセット』をビデオキャプチャにつなげて
音声を撮りながらゲーム画面を録画できたりします。
が
あまり音質がよくないことが予想される(&そういった類のレビューもちらほら見受けられます)のでその点はご注意ください。
PCを使用するビデオキャプチャの場合
ビデオキャプチャー本体で録画するのではなく
『ゲーム機』と『PC』を『ビデオキャプチャ』でつなげて
PC上で録画(ソフトエンコード)を行うことができるビデオキャプチャの場合は
PCにつなげたマイクで録音することができますので
オーディオインターフェースを使って高音質で録画することもできますし
リーズナブルなUSB接続型のコンデンサーマイクを使って録画することもできます。
要はPCにマイクをつなげて使用できますので
比較的自由に録音環境を整えることができます。
まとめ:PC実況マイクおすすめ特集〜ノイズが少ないマイクを探せ〜
いかがでしたでしょうか。
リーズナブルに声を収録したいなら『USB接続型のコンデンサーマイク』
音質にこだわりたいなら『オーディオインターフェース+コンデンサーマイク』
といった感じで参考程度に選んでいただければと思います。
どちらにせよ『コンデンサーマイク』を使用する場合は
『ポップガード』も合わせて用意していただけますと後々後悔することはないかなと思います