基礎編『設定 / 使い方』

PowerDirectorの動作を軽くする!おすすめ初期設定とプレビューレンダリング機能

2018年10月10日

 

 

 

動画編集をスムーズに行えるかどうかというのは

動画編集のモチベーションや作業の捗りに非常に大事な要素になってきます

 

ですが動画編集というのはそれなりにパソコンスペックが必要で

重い動画を編集したりスペックが物足りなかったりするとソフト動作の挙動が遅くなったりします

 

 

なのでこの記事ではPowerDirectorの設定を最適化して軽い動作で作業できる設定の紹介

プレビューを軽くすることができる『プレビューレンダリング』について、説明解説しています

 

 

 

 

グラボを積んでいるなら設定したい!CPUの負担を減らす『ハードウェア アクセラレーション』設定

 

 

上記の画像のポップアップは、ビデオカードのドライバーを更新した後や

初めてPowerDirectorを起動した時に出る項目です

 

この設定は、AMDかNVIDIAのビデオカードを使っていることが前提です

 

この設定をONにすると、CPUだけに処理させるのではなく

GPU(ビデオカード)にも処理させることでCPUの負担を減らしよりスムーズに処理させることができます

 

 

動画編集ソフトをCPUのみで処理させるとCPUの性能が足りていないと

ソフトが不安定になったりして、動作が重く感じたりすることがあります

 

そのため最近の動画編集ソフトでは基本的にGPUとCPUの両方で処理をさせていることが多いです

PowerDirectorもその一つです

 

なので、対応しているビデオカードを積んでいる場合は、以下の項目を有効にしてみると

ソフトの挙動が軽くなる場合があります

 

 

 

OpenCL 技術を有効にする

 

 

 

 

まず、PowerDirector編集画面上部の歯車ボタンをクリックします

 

※旧バージョンの場合

※2021年新バージョンの場合

 

 

 

すると(下記画像の)基本設定画面がでてくるので

『ハードウェア アクセラレーション』を選択します

 

 

 

レンダリング処理や編集中のプレビューの処理速度をCPUだけでなく

GPUにも処理能力を割り振って動作を軽くしたい場合

 

 

『OpenCL 技術を有効にして、ビデオエフェクトのプレビュー/レンダリングを高速化する』にチェックをいれましょう

 

 

ここにチェックを入れると、レンダリングだけでなく

編集中のプレビューの処理速度が上がるのでGPUのスペックが高ければ編集がスムーズになるとおもいます

 

 

 

 

ハードウェア デコーディングを有効にする

 

 

ハードウェア デコーディングも上記と同様に

CPUの処理をGPUでサポートする目的でよく使われます

 

 

こちらの設定も使いたい方は

『ハードウェア デコーディングを有効にする』にチェックを入れます

 

これにより、CPUだけでなくGPUにも負担を分散してデコーディングできるようになります

※ご自身のPCスペックとご相談するのが最適

 

 

 

ハードウェア アクセラレーションの最適化

 

 

最後に上記2つの項目の中でチェックを入れたり変更を加えた後は

忘れずに『最適化』をクリックして適用して完了です

 

 

 

 

 

 

 

編集する動画の動作が軽くなるシャドウファイルを作成する設定

 

 

次に、PowerDirectorに取り込んだ(インポートした)動画を

軽い負荷で編集したい場合はシャドウファイルを作成する項目をONにするのもオススメです

 

 

シャドウファイルってなんぞ?

シャドウファイルというのは『プロキシファイル』とも呼ばれ

オリジナルの動画よりも軽い『置き換えファイル』のことです

この設定をONにすると指定した解像度以上の動画がパワーディレクターに読み込まれた時に

自動でシャドウファイルを生成し置き換えられるので、作成後は軽い動作の中で編集作業を行うことができます

 

 

シャドウファイルで編集するのとしないのとでは、動作の軽さが全然変わるので、

パソコンが少し重いと感じるようであればONにしておくのがおすすめです

 

 

ただし、シャドウファイルは作成されるのに時間がかかりますので

動画をインポートしてすぐに動画編集を行うことができません

※生成される前に編集動作を行うと、シャドウファイルの生成が一時停止してしまいます

 

 

 

 

シャドウファイル作成の設定方法

 

 

シャドウファイルの設定は

『自動作成(ON)』か『OFF』でしか設定することができません

 

具体的にはONにすると

指定した解像度以上の動画が読み込まれた時に自動で生成されるというシステムになっています

 

 

 

そしてその設定方法なのですが

まず、PowerDirectorの歯車ボタンをクリックします

 

 

 

すると基本設定画面がでてくるので『全般』を選択し

『高解像度の動画でシャドウファイル(プロキシ ファイル)を有効にする』にチェックをいれてお好みの解像度を選択します

 

  • 1920 x 1080
  • 1280 x 720 ←このあたりがオススメ
  • 720 x 480

 

 

 

ここで選んだ解像度以上の動画をインポートした時に自動でシャドウファイルを生成するようになります

 

PCスペックが良い人は、OFFの方が待ち時間もなくて快適かもしれません

 

 

また、取り込んだ動画の左下のアイコンを見ると

シャドウファイルが作成しているか、作成中なのかを確認できます

 

 

 

 

シャドウファイル作成中の時:

 

ちなみに作成中は、PCの動作が重たくなるので

何かほかのことをして時間をつぶすのが良いかもしれません

 

 

シャドウファイル作成完了時:

 

完了するとこんなアイコンになります

 

 

 

 

 

プレビューが重い時は!プレビュー画面の解像度を下げるのがオススメ

 

 

何気にこれが一番手っ取り早く効果が見込めるかもしれません

 

編集が凝っていくと

処理速度が追いつかずにプレビューがスムーズに再生されなくなってくることがあります

 

そういう時は

プレビュー解像度を『低』か『標準』くらいまで下げてみるのがオススメです

 

 

プレビュー解像度の設定方法

 

 

『プレビューウィンドウ』を右クリックして『プレビュー画質』から

プレビュー解像度を簡単に変更することができます

 

ここでの解像度設定は出力後の解像度には影響しないので

『低』でも問題なく作業することができます

 

僕は画質が低いほうがサクサクに編集できるのでHD未満くらいがちょうど良いです

 

 

 

 

重い部分だけ『プレビューのレンダリング』をかける

※過去バージョン

 

※2021年の最新バージョン

 

 

プレビュー画質を下げても、シャドウファイルを作成しても

なかなか上手くプレビュー再生できない箇所がある場合

 

重い部分だけ『プレビューのレンダリング』をかけてあげるのがオススメです

 

 

 

『プレビューレンダリング』というのは

全体、あるいは指定した部分だけプレビュー用に軽く動画を書き出す機能のことです

 

 

こうすることで、重いエフェクト等をつけた編集でも

非常にスムーズにプレビューすることができるようになります

 

 

 

 

『プレビューのレンダリング』のやり方

 

 

プレビューレンダリングのやり方は非常に簡単です

まず、重たい(プレビューレンダリングしたい)部分をタイムライン上で範囲選択します

 

 

  

※タイムラインバーの黄色いボックス部分をドラッグすると範囲選択することができます

 

※過去バージョンの『プレビューレンダリング』の場所

 

※2021年の最新バージョンの『プレビューレンダリング』の場所

 

 

次にこの『プレビューのレンダリング』という部分をクリックします

するとレンダリング処理が行われるので、この表示がなくなるまで待ちます

 

 

 

 

 

これでプレビューレンダリングをかけた部分は

スムーズにプレビューが再生されるようになります

 

 

※プレビューレンダリングができているところはタイムライン上に黄色いマーカーが表示されます

 

 

注意点:

プレビューレンダリングした後に、その場面に変更を加えると、再度プレビューレンダリングが必要になります

 

 

 

 

その他あれこれ・・・

 

 

これらの機能について

つまづきそうなポイント等を下記に書き記しておきます

 

 

シャドウファイルの生成でソフトの挙動が不安定になる場合

 

 

シャドウファイルやプレビューレンダリングによってソフトの挙動が不安定になった場合

一度シャドウファイルの設定をOFFにした後で

 

『歯車マーク』→『全般』→『一時ファイルを手動で削除』から

シャドウファイルなどの一時ファイルを削除してから

 

PowerDirectorを再起動して再度ONにしてみてください

 

 

 

 

 

まとめ:『PowerDirector』の動作を軽くする!おすすめ初期設定とプレビューレンダリング機能

 

 

 

というわけで、いかがでしたでしょうか

 

これらの設定とプレビューの設定や『プレビューレンダリング』を行うことで

重たい編集であってもある程度は動作を軽くすることが見込めるかと思います

 

 

それでも重たくて作業が捗らないという場合は、PCスペックが足りない可能性もありますので

パソコンの買い替えなども視野に入れてみてはと思います

 

 

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入江

管理人の入江言いマス。ゲームを録画したり動画編集したりするのが趣味です。PowerDirector シリーズを愛用しておりマス!少し凝ったアニメーションの映像素材等を公開(無料&有料)しております。 著書:『今すぐ使えるかんたん YouTube動画編集入門(技術評論社)』

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