トランジション:場面転換機能
トランジションの使い方は大きく2つあります。
・2つの場面(=カット)を繋げる使い方
・1つの場面のINとOUTにつける使い方
このページではPowerDirector:パワーディレクターに搭載している
『トランジション』について説明:解説しています。
トランジションってなんぞ?
『トランジション』というのは
場面のカットとカットをつなぐ場面転換効果、またはその演出アニメーションのことです。
ベタなものですと『フェード』というものがあり、意味は『徐々に』という意味で
『フェードイン』で徐々にカットが現れてくる演出のトランジションになります。
※Ver.18で総数約190個ですが、サブスクリプションユーザーだと専用トランジションを含めて約220個あります
もくじ
PowerDirectorのトランジションについて
PowerDirector:パワーディレクターでは、トランジションルームからトランジションを設定可能で
その演出数は最大で約220個ほどとなっております。
これは、PowerDirector:パワーディレクターのバージョンやプランによって数が異なります。
最近では『365サブスクリプションユーザー専用』のトランジションが実装されましたので
2020年5月現在でサブスクリプションユーザーは220個ほどトランジションが使用できるのに対し
『買い切り:通常パッケージ版』のPowerDirectorだと181個ほどになっております。
サブスクリプションユーザー専用トランジション
2020年3月に実装されたサブスクリプションユーザー専用の
『新しいトランジション』です
かなり高品質なトランジションのアニメーションが30点新たに追加されており
ものすごく使いやすいです
そして過去バージョンの17だと約165個、
さらにその前の16のバージョンだと約147個、という感じでバージョンがあがるたびに数が増えているのがわかると思います。
バージョン別トランジション数の表 | PowerDirector 16 | PowerDirector 17 | PowerDirector 18 | PowerDirector 365 | DirectorSuite 365 |
トランジション数 | ~147個 | 165個 | 181個 | 219個 | 219個 |
今まではPowerDirector:パワーディレクターの『買い切り:通常パッケージ版』と『365 サブスクリプションプラン』で
トランジションを含めて基本性能に大きな差はありませんでしたが
この『サブスクリプションユーザー専用のトランジション』が出たことで少し状況が変わってきたかなと思います。
といいますのは、このサブスクリプションユーザー専用のトランジションが
今までのトランジションの中でもかなり高品質でオシャレな仕上がりになっているからです。
なので今後パワーディレクターを新しく購入する、更新する際に
『買い切り:通常パッケージ版』か『サブスクリプション:プラン』で迷われた時の指標の一つになるんじゃないかなと思っています。
僕もよほどの理由がない限りは、基本的に『サブスクリプション:プラン』を
おすすめしていこうかなと思っております。
1つ目の使い方:2つのカット(場面)をつなげるトランジションを設定する使い方
一番シンプルな使い方としては、
『2つの映像素材であるカット(=場面)』をトランジションエフェクトで繋げる使い方になります。
まず、AとBの2つのビデオクリップを用意し、タイムライン上に隙間なく並べます。
次に、トランジションルームを開き、お好みのトランジションを上記クリップ同士の境目にドロップします。
これでトランジションが適用されます。
あとはこのトランジションをダブルクリックすれば
『所要時間』でアニメーション時間や『トランジション動作』を調整することができます。
所要時間:トランジションを何秒で完了するかを指定します
※個人的には1秒か、0,5秒くらいがスムーズでおすすめです
使用するトランジション動作を選択:
・オーバーラップ / 繋げる2つのクリップを重ねて綺麗に場面転換します
メリット:クリップを重ねて場面転換するので、動画クリップの場合止まることなく綺麗に場面転換します
デメリット:クリップを重ねる為にそのトラックだけ時間が短縮されるので他のトラックとタイムライン上でずれる恐れがあります
・クロス / クリップ同士を重ねずに場面転換します
メリット:クリップを重ねないので他のトラックとズレることがありません。故に手間がかからない
デメリット:トランジションの中でAとBのカットがそれぞれ静止画になっているタイミングがあるため所要時間を延ばすと違和感が出る
クロスの動作の場合、場面転換が始まったときにはBクリップが静止画で始まり、真ん中を過ぎた後からはAクリップが静止画になります。
応用:音声と音声を音声トランジションエフェクトで繋げる
音声もビデオトラックと同じように標準で備わっている
2つの『音声トランジション』によって自然につなげることができます。
音声トランジションは『音声(音楽)』タブにある
『コンスタントゲイン』と『コンスタントパワー』の2つになります。
個人的には『コンスタントゲイン』が自然に切り替わるのでおすすめです。
それに引き換え『コンスタントパワー』は大きくフェードインとフェードアウトをかけるような感じになります。
サンプル:2つのセリフを『コンスタントゲイン』で繋げる
セリフ1.「早口言葉・・・ブタがブタをぶったらぶたれたブタがぶったブタをぶったのでぶったブタとぶたれたブタがぶったおれた」
セリフ2.「音声も音声トランジションで繋げることができます」
2つ目の使い方:1つのカットのINかOUT、あるいはその両方にトランジションを設定する使い方
また、2つのクリップを繋げるだけでなく
単一の映像素材(動画、テキスト、静止画など)の『IN』と『OUT』に『トランジションエフェクト』を加えることもできます。
『IN』にトランジションを適用すれば、徐々に表示される『IN(始まり)』のトランジション演出を行うことができます。
『OUT』にトランジションを適用すれば、徐々に非表示になっていく『OUT(終わりに向かう)』のトランジション演出を行うことができます。
これはほぼすべての映像素材(動画、テキスト、静止画)に対して使用可能です。
例えば、単一のタイトルクリップにトランジションエフェクトでINのアニメーションを演出してみます。
まず、タイトルクリップのIN部分のみに『蒸発トランジション』を直接ドラッグして設定します。
するとこれだけでこうなります。
タイトルデザイナーのエフェクトとは違ったエフェクトもあるので、
お手軽かつ幅を広げて演出することができます。
これはINの開始エフェクトだけでなくOUTの終了エフェクトも設定することができます。
まとめ:PowerDirector / パワーディレクターのトランジションの使い方~基本から応用まで~
というわけで、いかがでしたでしょうか?
PowerDirector:パワーディレクターは
『2つの場面を繋げる基本的な使い方』だけでなく
『1つの映像素材に対してINとOUTのアニメーションを設定する使い方』もできるので
非常に使いやすくなっているんじゃないかと思います。
上級テクニックとしては、トランジションのアニメーションに合わせて
それにあった『効果音』を付与することでまた1ランク上の動画に仕上げることができると思います。
というわけで以上、『PowerDirectorに搭載しているトランジションについて説明と解説』でした
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