基礎編『設定 / 使い方』

「PowerDirectorでシーンを切り替えるトランジション機能」解説|場面転換

2020年5月10日

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トランジション:場面転換機能 

映像制作におけるトランジションというのは、映像と映像をつなげる場面転換効果のことです。

 

PowerDirectorでは主に2つの使い方として重宝することができ、2つの場面(シーン)を繋げる使い方と1つの場面(シーン)のIN(表示開始)とOUT(表示終了)に設定する方法があります。

製品版 PowerDirector に対応

※PowerDirectorのバージョンによって使用できる数が異なります。過去バージョンになるほど使用できるトランジションは少なくなります

 

 

このページではPowerDirectorに搭載している2つのシーンをお手軽に繋げられる

『トランジション』についての基本機能を解説しています。

 

 

 

 

トランジションについて

映像制作における『トランジション』というのは、2つの異なる場面をつなげる場面転換効果のことです。
一番セオリーのものでいうと『フェード』というものがあり、意味は『徐々に』という意味で『フェードイン』で徐々にカットが現れてくる演出のトランジションです。

 

 

 

 

PowerDirectorのトランジションについて

 

 

PowerDirectorでは編集画面左メニュー内にある

『トランジションルーム』からトランジションの機能を使用することができます。
※トランジションルーム内で選べるトランジションはPowerDirectorのバージョンによって数が異なります。最新になるほど数が多くなります。

 

 

 

 

 

使い方は①『トランジションルーム』からお好みのトランジションを選択

②連続するシーンの間(または単体素材のINかOUT)にドラッグすることでお手軽に場面転換効果を設定することが可能です。

 

 

 

 

 

定番の使い方①:異なる2つの場面(シーン)をつなげるトランジション設定

 

 

 

一番定番なトランジションの使い方は、『2つの映像素材(シーン)をトランジションで繋げる方法です。

これはシーンが大きく切り替わる時に最適な場面転換になります。

 

 

まず、2つの映像素材(画像or動画orテキスト)を用意し、タイムライン上に隙間なく連続して配置します。

 

 

 

 

次に、『トランジションルーム』を開きお好みのトランジションを選びます。
※まずはど定番のフェードをおすすめします。これは一生重宝します。

 

 

 

 

トランジションが選べたら先程並べておいた2つの連続する映像素材の境目にトランジションをドラッグ&ドロップします。
※この時必ず隙間なく配置してください。隙間があると綺麗にハマりません。

 

 

 

 

これだけでトランジションアニメーションが適用されます。
※違うトランジションに切り替えたい場合は、トランジションの上に新しいものをドラッグするだけで置き換わります

 

 

次にトランジション時間とトランジション動作を設定する必要がありますので、

このトランジション部分をダブルクリックします。

 

 

トランジションの設定画面では、『所要時間』でトランジション時間を調整したり

『トランジション動作』を『オーバーラップ or クロス』のどちらかに切り替えることができます。

 

 

 

 

 

所要時間:トランジション時間を設定

 

 

トランジション(場面転換)を何秒で完了するかを設定します。

所要時間が短いほどトランジションのアニメーションが早くなり、所要時間が長いほどアニメーションが長くなります。

 

 

個人的には1秒か、0,5秒くらいがスムーズでおすすめです

 

 

使用するトランジション動作を選択

 

 

トランジション動作をオーバーラップかクロスに切り替えることができます。

 

トランジション動作:オーバーラップ

オーバーラップでは連続する2つのシーンを重ね合わせて綺麗に場面転換します。

  • メリット:クリップを重ねて場面転換するので、動画素材の映像が止まることなく綺麗に場面転換します。
  • デメリット:クリップを重ねた分の時間が短縮されるので他のトラックとタイムライン上でずれる恐れがあります

 

 

トランジション動作:オーバーラップ

クロスでは、連続するシーンを重ねずに場面転換します。

  • メリット:クリップを重ねないので他のトラックとズレることがありません。
  • デメリット:連続する2つのシーンの中でそれぞれが静止画になっているタイミングがあるため所要時間を延ばすと違和感が出る。

 

 

 

例えば、下記参考動画を見ていただくと

クロス動作の場合は足りない部分(赤い矢印部分)が静止画になっているのがわかると思います。
※それに対しオーバーラップは静止画の部分がなく動画だけでトランジションが行われる

 

 

 

オーバーラップは素材が詰められるかわりに何秒に指定してもBクリップが止まらないので違和感がありません

 

 

 

2つの動画素材をつなげるなら、できればオーバーラップが良くて

画像などのそもそも動かない素材をトランジションさせる時はクロスに設定するのがおすすめです。

 

 

 

 

定番の使い方②:単体素材のINかOUTに設定するトランジション

 

 

定番の使い方①のように2つの素材を繋げるだけでなく

単体の素材(動画、テキスト、静止画等)の『IN/OUT』に『トランジション』を設定することもできます。

 

 

下記画像のように単体の動画素材の『IN(開始)』にトランジションを適用すれば

徐々に表示される『IN(開始)』のトランジション演出を行うことができます。

 

 

 

 

また下記画像のように『OUT(終了)』にトランジションを適用すれば

徐々に非表示になっていく『OUT(終了)』のトランジション演出を行うことができます。

 

 

 

 

 

これはほぼすべての映像素材に対して使用可能な方法なんですが

単一のタイトル素材(テロップ)にトランジションを施すことで簡単にINかOUTのアニメーションを設定できるのは特におすすめです。
※タイトルクリップの『IN』部分のみに『蒸発トランジション』を直接ドラッグして設定します。

 

 

 

 

するとこれだけでお手軽にIN or OUTのトランジションアニメーションを設定することができます。

 

 

応用:2つの音声を『音声トランジション』で繋げる

 

 

トランジションルームでは

映像素材の場面転換だけではなく音声素材同士でもトランジションを適用することができます。

 

 

音声トランジションは『音声(音楽)』カテゴリーにある

『コンスタントゲイン』『コンスタントパワー』の2つになります。

 

 

 

 

個人的には『コンスタントゲイン』が自然に切り替わるのでおすすめです。

『コンスタントパワー』は大きくフェードインとフェードアウトをかけるような感じになります。

 

 

サンプル:2つのセリフを『コンスタントゲイン』で繋げる

 

 

セリフ1.「1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。」

セリフ2.「1945年4月。ドイツ軍の捨身の攻勢に苦しめられる中、歴戦の猛者ウォーダディーと部下たちが駆るシャーマン戦車フューリー号は敵陣深くへと進軍していく」

 

 

 

 

 

まとめ:PowerDirectorのトランジションの使い方~基本から応用まで~

 

 

 

PowerDirectorは『2つの場面を繋げる基本的な使い方』だけでなく

『1つの映像素材に対してINとOUTのアニメーションを設定する使い方』もできるので

 

 

非常に使いやすくなっていると思います。

 

 

上級テクニックとしては、トランジションのアニメーションに合わせて

それにあった『効果音』を付与することでまた1ランク上の動画に仕上げることができると思います。

 

 

というわけで以上、『PowerDirectorに搭載しているトランジションについて説明と解説』でした

 

 

お疲れ様でした!

 

 

 

 

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入江

管理人の入江です。ゲームを録画したり動画編集したりするのが趣味です。PowerDirector シリーズを愛用しており少し凝ったアニメーションの映像素材等を公開(無料&有料)しています。著書:2024年6月10日発売 『今すぐ使えるかんたん YouTube動画編集入門 改訂新版 (技術評論社)』

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