映像素材などを合成できるPowerDirectorの機能
ブレンドモード機能
映像素材同士などを合成することができる機能です
基本的に通常の映像素材+ブレンドモード等の合成用として作られた素材を使うのが一般的です。
このページでは、PowerDirectorに備わっているブレンドモード(合成)機能の使い方と作例を交えて解説します。
また、作例で使用している『合成に最適な映像素材』のダウンロード先のリンクも張っているので
興味のある方はリンク先の合成用の素材なども是非ご覧ください。
ブレンドモード機能ってなんぞ?
ブレンドモード機能というのは2つの映像素材を重ねた時に
背面にある映像素材に対して前面に配置した映像素材を元に合成効果を付けられる機能です。
例えば背面にある映像素材(ここではタバコを吸っている男性の画像)に対して
前面に配置した『映像素材(ここではプラズマ)』で合成をかけたとします。
すると、このような感じになります。(左部分のみ)
個人的にブレンドモードは、『動きのない画像などの素材』に対して
『スモーク』や『パーティクル』系などの動画映像素材で動きをつけるように合成するのがおすすめです。
ちなみに僕がこの演出に巡り合ったのはGuild wars 2というゲームの公式サイトです。
いつもこういう演出してるんですよね、カッコイイ!
ブレンドモード機能の使い方
PowerDirectorでブレンドモードを使いたい場合は
まず、『合成をかけたい映像素材』と『合成に使用したい合成用の動画素材』をトラックで縦に並べます。
※メインの映像素材が背面、合成に使用したい映像素材が前面になるよう配置します。
そして、前面に配置した『合成に使用したい合成用の動画素材』を選択して
『編集』→『ツール』→『ブレンドモード』を選択します。
するとブレンドモードの画面が開きますのでお好みの合成方法を選択するだけです。
合成方法は下記の8種類あります。
各合成モードの説明
次に8種類の合成モードについて簡単に説明いたします。
通常:無合成
通常:背面にある映像素材の上に前面の映像素材の色をそのまま重ねます。
つまり前面の映像素材だけが表示される(無合成の)形になります。
比較(暗)
比較(暗):背面にある映像素材の色と、合成に使用する映像素材の色を比較し暗い方の色を採用してそれぞれの色を合成します。
乗算
乗算:背面にある映像素材の色と、合成に使用する映像素材の色を掛け合わせて合成します。合成後は、元の色より暗い色になります。
比較(明)
比較(明):背面にある映像素材の色と、合成に使用する映像素材の色を比較し明るい方の色を採用してそれぞれの色を合成する。
スクリーン
スクリーン:2つの映像素材を掛け合わせて、色を重ねるほどに白に近づいていくモードです。乗算の反対の効果が得られますので合成した後は、元の色より明るい色になります。
オーバーレイ
オーバーレイ:2つの映像素材の色を比較して明るい部分は『スクリーン』暗い部分は『乗算』の効果が適用されます。なので合成後は、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く合成されます。
差の絶対値
差の絶対値:背面にある映像素材の色と、合成に使用する映像素材の明度を比較し明るい方の色から暗い方の色を引いた値が合成後の色になります。
※なので完全な白と合成すると通常反転し、完全な黒との合成は全く影響がでません
色相
色相:色相だけを変化させる合成モードです。適用すると、背面映像素材の輝度と彩度はそのままで色相だけが合成されます
合成の調整の仕方
合成モードは、『合成したい映像素材』と『合成に使用したい映像素材』との
明暗 + 色の相性がでるので、どの合成モードもしっくりこない場合は
メインの映像素材の色を調整することで相性を良くすることができるかもしれません。

ブレンドモード機能の主な使用例
それでは実際にブレンドモードを使っての使用例を合成用の映像素材とともに紹介します。
シンプルな機能ゆえに何と何を合成すると違和感なくオシャレに見えるかというのを
常に考えて使うように心がけるのがおすすめです。
作例①プラズマの動画素材
プラズマの動画素材×男性
喫煙男性の静止画画像にプラズマの映像素材をスクリーン合成しています。プラズマの動画素材の背景が暗いのでスクリーンを選択。
プラズマのダウンロードはPixaboyから
- 商用利用無料
- 帰属表示は必要ありません
作例②クリスマスの合成用映像素材
クリスマスの映像素材×家族写真
クリスマス系の映像素材にクリスマスツリーの家族写真をスクリーン合成しています。こちらもクリスマスの映像素材の背景が黒いのでスクリーンを選択。
ダウンロードはPixaboyから
- 商用利用無料
- 帰属表示は必要ありません
作例③炎の動画素材
炎の映像素材
迫力をつけたい時は炎の映像を合成するのがおすすめです。ちなみに『炎』や『スモーク』系の素材は定番なので調べれば結構色々あります。
ダウンロードはPixaboyから
- 商用利用無料
- 帰属表示は必要ありません
作例④アニメーションするテキストの動画素材
作例⑤デジタルな世界観の映像素材
作例⑥『ネットワーク粒子映像』
ネットワーク粒子映像素材
ネットワーク粒子の近代的映像素材を利用した合成演出。合成する映像素材に緩やかに拡大エフェクトをつけるのがおすすめです。
ダウンロードはPixaboyから
- 商用利用無料
- 帰属表示は必要ありません
作例⑦『カウントダウンの映像素材』
まとめ:迫力や雰囲気を合成演出できるPowerDirector の『ブレンドモード機能』の解説
僕はちょっと動画に箔をつけたいなと思う場面では
必ずと言っていいほど『ブレンドモード機能』に頼っています
ただ、楽な分あまりやりすぎるとごちゃごちゃして逆効果ですので、
あくまでもちょっとした静止画的な動きの少ない映像に対して行うようにするのがおすすめです。