基礎編『設定 / 使い方』

図解|PowerDirectorでモザイクをかける方法と動く被写体に追従させる『モーショントラック機能』の解説

2020年5月17日

景品表示法に基づく表記:本サイトにはプロモーションが含まれている場合があります

追従モザイクに最適なPowerDirectorの機能

モーショントラッキング 

モーショントラッキング機能では、被写体を追尾する『トラッカー』を作成し、その『トラッカー』に対して素材やエフェクトなどを適用させることができます。

 

トラッキングできるオブジェクト要素

  • テキスト
  • 画像や動画などのメディアクリップ
  • モザイク等のエフェクト

 

 

この記事ではPowerDirectorに搭載している『モーショントラッキング / モーショントラック』機能を使って

オブジェクトを追従してモザイクを作成する方法やその他応用の使い方を解説します。

 

 

 

 

PowerDirectorで被写体を追従するモザイクをかける時に使う機能は?

 

 

 

 

被写体:オブジェクトを追従するようなモザイクをかけたい場合は

PowerDirectorでは『モーショントラック / モーショントラッキング機能』が最適です

 

 

モーショントラック / モーショントラッキングというのは、

動画の中にある指定した被写体:オブジェクトを追従する『トラッカー』を作成する機能です

 

 

その作成した『トラッカー』に

『テキストや画像、モザイクのエフェクトといった視覚要素』を追従させることができるので

 

 

人の顔の動きに合わせて追従するモザイクを作成したり

被写体の動き合わせて追従するテキストを作成したりすることができます

 

 

 

モーショントラック機能の使い方

 

 

モーショントラック機能の使い方の流れとしては

まず、動画の被写体の『モーション / 動き』を指定して『モーショントラック:オブジェクト』を作成します

※ウィンドウ右下の『トラッカー1』の部分

 

 

そして、作成した『トラッカー』にお好みのテキストや画像やエフェクトなどを適用:セットすると

『トラッカー』の動きに合わせて素材が追従するという流れになります

※複数の『トラッカー』を作成したい場合は『トラッカーの追加』から可能です

 

 

モーショントラック作成の流れ

・まず、追従させたい被写体:オブジェクトの動きを指定するための『トラッカー』を作成する

・作成した『トラッカー』に追従させたい素材をセットする

 

 

 

1. 追従させたい被写体:オブジェクトを指定するために『トラッカー』を作成

 

 

 

まず、『モーショントラック』させたい動画を選択し、『ツール』から『モーショントラック』を起動します

 

すると『モーショントラック:ツール』が起動しますので

被写体:オブジェクトを追従させる『トラッカー』を作成していきます

 

 

トラッカーがない場合は、『トラッカーの追加』を押すことで作成することができます

※ちなみに1トラッカーにつき追従させられる素材は1個までなので、複数の素材を追従させたい場合は素材の数だけ複数のトラッカーを用意する

 

 

そして『トラッカー』がある状態で、どの被写体:オブジェクトに追従させるかを指定、調整します

 

被写体:オブジェクトを追従させるために使用するのはこの白色の『ボックス』で

動きを追従させたいポイントを中心として『ボックス』を配置します

※顔に追従させたいなら、大体顔の中心点

 

そしてこの『ボックス』の大きさでトラッキングの調整をするのですが

 

 

この『ボックス』は内部にある色の動きを追従しますので

『ボックス』の外側と内側でできるだけ色が異なるように『ボックス』の大きさと中心点を調整するのがコツです

 

 

 

 

『ボックス』の大きさと中心点が決まったら

トラッキングを始めたい位置に再生バーを置いてから『トラック』を押すことでトラッキングが開始されます

 

また『トラッキング』は『トラック』を押した後『停止』ボタンを押すまで作成されますので

最後まで『トラッキング』させ続けたい場合は上の動画のようにほったらかしでOKです

 

しかし途中で『指定した被写体』が画面外にでたりして『トラッキング』を途中でやめたい場合は

『トラッキング』を止めたい地点で『停止』を押すことで『トラッキング』をやめる(=長さを調整する)ことができます

 

 

このように、『ボックス』の大きさと中心点で『追従したいモーション』を指定

『停止』ボタンを使って『トラッキングの長さ』を調整することで

 

被写体:オブジェクトの動きを追従する『トラッカー』を作成することができます

 

 

『ボックス』の大きさや中心点の設定が甘いときちんと追従されません

また動きの速い物体であったり、周りの色とややこしい場合もきちんと追従されないことがあります

大きさと中心点の設定だけで追従させることができない場合は、ズレる瞬間を手動で調整することができます

詳しくは下記Q&Aをご覧くださいませ

 

 

 

2. 作成した『トラッカー』に追従させたい素材をセットする

 

被写体:オブジェクトを追従する『トラッカー』が作成できたら

あとはお好みの素材をセットするだけでございます

 

『トラッカー』にセットできる素材は大きく分けて3つです

 

・テキスト

・メディアクリップ:画像、動画、ビデオオーバーレイ素材

・エフェクト:モザイク、スポットライト、ぼかし、ガウス状のぼかし

 

 

これらの中からお好みのものを選び『トラッカー』にセットします

 

 

まずは、『トラッカー』を選択している状態で上記の3つの中からお好みのものをクリックします

※テキストとメディアクリップを選択した場合はこの時に必要な文字 or 画像や動画を選択する

 

そうすると、白いボックスとは別の『水色枠のボックス』が出現します

これが素材を適用:セットする範囲になります

 

 

この『水色枠のボックス』は『白いボックス』と完全に動きが連動されますので

お好みの位置や大きさにしてもらって調整した後、OKを押すと

 

トラッカーにセットした素材:テキストやエフェクトがタイムライン上に出力されて完成です

※ただしエフェクトは素材に対して個別適用される

 

 

 

 

ただし、これら2つの項目のどちらかにチェックを入れますと

大きさと距離もトラッキングしているモノの動きによっては

自動調整(大きくなったり小さくなったりする)されますのでご注意ください

※動画の動きによりますが、エフェクトならお好みで、テキストや画像の場合はチェックを外した方が自然に見える気がします

 

 

 

 

動く被写体(顔)に追従するモザイクをかけてみよう!

 

 

 

それでは実際に、動く被写体に追従するモザイクを設定してみたいと思います

 

 

 

 

顔にモザイクをかけることを想定しますと

顔というのはそんなに動きの速い被写体ではないので、『トラッカー』を作成するのは比較的簡単かと思われます

 

上記の方法で顔に対する『トラッカー』を作成できましたら

 

『エフェクト』を選択した後、『モザイク』を選択します

 

マスクの種類は、『円』か『四角』がありますのでお好みで選択し、『グリッドの大きさ』を調整します

 

『スムーズ』にチェックを入れると動きがスムーズに再生され

標準』から『よりスムーズ』に変更すると文字通り『よりスムーズ』になります

※動きによっては恩恵が少ないこともあります

 

エフェクト系はサイズや距離感が自動調整されても違和感がでにくいので

下記項目はお好みでチェックを入れられるのがいいかなと思います

 

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトの距離を調整

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトサイズを調整

 

 

 

 

モーショントラック機能の使い方:Q&A

 

 

 

ざっくりとここまででモーショントラックの使い方と被写体にモザイクをつける方法について説明させていただきましたが

ここまでででてきそうな疑問点や問題点をQ&A方式で答えさせていただきます

 

 

 

ワイのPowerDirectorにモーショントラック機能がないんやけど?

 

『モーショントラック:オブジェクトトラック』機能はPowerDirector 14から実装された機能なので

それ以前のバージョンのPowerDirectorには搭載されていません。

 

また、PowerDirector 17から『モーショントラック』の機能が拡張されていますので

以前のバージョンをお使いの方は少し機能に差があるかと思います。

 

 

 

動きが早かったりして、きちんと追従しない場合はどうしたらいい?

 

 

被写体の動きが速かったり、周りの色調との関係できちんと追従してくれない場合は

手動(1フレーム単位)で修正をかけていくことができます

 

まず、ズレが多くなるポイントで『停止』ボタンを押します

 

 

次に『Ctrlキー』+『 ↑←↓→(矢印キー)』でボックスの位置が被写体の中心になるように微調整します

 

 

そして『1フレームのみをトラッキング』を押すと1フレームだけ再生バーが進みますので

ズレていたらまた『Ctrlキー』+『 ↑←↓→(矢印キー)』でボックスの位置が被写体の中心になるように微調整します

 

この動作をズレの大きいポイントで行うことで、動きの速い被写体であっても

スムーズに『トラッカー』を作成することができます

 

 

 

1つの動画の中で複数の被写体にモザイクをかけたいんだけど?

 

 

『モーショントラック』機能の『トラッカー』を複製していただきますと

複数の追従するモザイクを同時に制御することが出来ます

 

 

 

やり方は『トラッカーの追加』を押してモザイクが必要な被写体分『トラッカー』を用意します

 

そして、それぞれの『トラッカー』を上記説明(動く被写体(顔)に追従するモザイクをかけてみよう!)を参考に

『トラッキング』させて『エフェクト』を追加するだけで完成です

 

 

 

 

PowerDirectorでモーショントラックを使用したモザイク以外の作成例

 

 

次にモーショントラック機能を使った

別の使用例について簡単に紹介させていただきます。

 

モーショントラック機能では

『トラッカー』に対してモザイクなどのエフェクトだけではなく

テキストや画像、シェイプといった『映像素材』を追従させることも可能です

 

 

動くものに追従するテキスト or 映像素材(画像や動画)を配置する

 

 

まず、被写体の動きに合わせてテキストを配置する方法になります。

 

 

個人的に使い勝手は抜群に良いのではないかと思っておりますが

1つの『トラッカー』に対してセットできるテキストは1つのみなので

複数のテキストを配置したい場合は、『トラッカー』を複製してテキストを配置していくことになります

 

 

上記の方法で被写体に対する『トラッカー』を作成できましたら

 

『テキスト』を選択し、文字列を入力したりして『テキスト』を作成します

 

 

テキストが作成できたら『水色枠のボックス』を移動させてテキストを

表示したい基準の位置を指定して完成です

 

『スムーズ』にチェックを入れると動きがスムーズに再生され

標準』から『よりスムーズ』に変更すると文字通り『よりスムーズ』になります

※動きによっては恩恵が少ないこともあります

 

文字や画像系はサイズや距離が自動調整されると不自然に見えることがあるので

個人的に以下の項目のチェックは外しておいた方がいいかなと思います

 

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトの距離を調整

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトサイズを調整

 

 

シェイプで作成したオシャレテキストを使って生活感のあるCMっぽく仕上げる

 

 

次に、『シェイプ』を使ってよくある家具屋さんのCMっぽい仕上がりにする方法です

 

まず、ひな形となる『シェイプ』をあらかじめ作成しておきます

『文字列』やボーダーの位置などは後で自由に調整できるので1つの型だけで大丈夫です

 

シェイプの作成方法

ビデオオーバーレイルームの上にある『新規シェイプの作成』から作成することができます

 

 

 

シェイプの型を作成できましたら

シェイプを適用したい家具を被写体として『トラッカー』を作成します。

※上記方法により説明を割愛

 

『イメージ、PIPオブジェクト、ビデオクリップの追加』を選択した後、『メディアクリップの読み込み』を選択します

 

そして『ビデオオーバーレイルームから読み込み』を押して

先ほど作成しておいた『シェイプ』を読み込みます

 

『白いボックス』に合わせてちょうどいい場所に配置していきます

※これをすべての『トラッカー』に対して行います。1個なら1回でOK

 

 

また調整が面倒なので以下の項目はチェックを外すのが楽でいいかなと思います

 

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトの距離を調整

・トラックオブジェクトに合わせてエフェクトサイズを調整

 

 

そしてすべて配置し終わったらOKを押します

 

 

 

するとすべての『シェイプ』がタイムライン上に挿入されますので

各シェイプをダブルクリップして『文字列』や『ボーダーの位置や角度、長さ』を調節しながら仕上げて完成です

 

 

 

 

まとめ:PowerDirectorでモザイクをかける方法|動く被写体に追従させるの解説

 

 

 

というわけでいかがでしたでしょうか

 

 

PowerDirectorではこの『モーショントラック』の機能を使うことで

動く被写体に対してモザイクをかけるということが簡単に実現できます

 

 

また、モザイクだけではなく被写体に対して

テキストや画像、シェイプなどを追従させるのも面白くて楽しいものができるんじゃないかなと思います

 

 

 

お疲れ様でした!

 

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

入江

管理人の入江です。ゲームを録画したり動画編集したりするのが趣味です。PowerDirector シリーズを愛用しており少し凝ったアニメーションの映像素材等を公開(無料&有料)しています。著書:『今すぐ使えるかんたん YouTube動画編集入門(技術評論社)』

-基礎編『設定 / 使い方』
-,

Copyright© お遊び動画編集部! , 2024 All Rights Reserved.