入門用・動画編集ソフトおすすめ6選
この記事では有料無料関係なく動画編集の入門ソフトとしておすすめなものを6選にして紹介しています。
- PowerDirector
- Movavi
- HitFilm
- DaVinci Resolve
- Shotcut
- Vegas Pro
自身のPC環境&動画編集の目的にあわせてお選びください。
ここでは、普段動画編集を趣味としている僕が
初心者の方や動画編集の入門としておすすめできる動画編集ソフトをご紹介いたします。
動画編集ソフトを選ぶ基準
動画編集ソフトを選ぶ時には、目的や用途に合わせることが一番良いと思います。
例えば簡単なカット+テロップとBGMをつけるくらいであれば無料の動画編集ソフトで十分ですが
結婚式等のオシャレな動画を作りたいのであれば
品質の良い『エフェクト効果』やオシャレな『切り替え効果』などは使えた方が編集してて楽しいといった感じです。
※あとはオシャレなフォントが作れるような機能性があると編集してても楽しいですね。
価格(無料 or 有料)で選ぶ
僕個人の意見ですが、おしゃれな動画を作りたいなら
断然カジュアルな価格帯の有料の動画編集ソフトがおすすめです。
カジュアルな価格って具体的に?
僕は年間の使用料が1万円前後で済む動画編集ソフトをカジュアルな、と表現しています。
なぜカジュアルな価格の動画編集ソフトをおすすめしているのかというと
カジュアル帯の動画編集ソフトは使いやすいものが多いですし、お手軽に映えさせる機能(エフェクト等)が多いためです。
エフェクトについて
ここでいう『エフェクト』は視覚的な特殊効果のことを指して解説を行います。
こういう機能を搭載している動画編集ソフトを選ぶことで
お手軽にオシャレな動画を作り上げることができると思います。
使用目的や用途(結婚式動画・ゲーム実況・Youtuberなど)で選ぶ
ここでは実際の動画編集の使用目的を3つに分けて簡単に説明します。
目的例①結婚式で使う動画を作る
結婚式のムービーには『オープニング、プロフィール、エンドロール』等がありますが
これらを安っぽくなく豪華な仕上がりに見せたい場合は
『高品質な視覚的なエフェクト』や『場面切り替え効果』を使うのがオススメです。
なのでそういった機能を搭載していたり、オシャレなフォントが作れる動画編集ソフトを選ぶのが良きです。
目的例②ゲーム実況の動画を作りたい場合
Youtube等でゲーム実況やゲームプレイ動画を作りたい場合は、
基本的なカットができてシンプルなテロップやBGMや効果音を重ねて使用できる動画編集ソフトがあれば十分です。
正直なところ、編集よりも場面の切り取り方やコメント力、演技力のほうが大事なので
そこまでオシャレさが必要なわけではないからです。
『適切なカット、適切な効果音、適切なテロップ』
動画編集では最低限ここだけを意識するだけでコンテンツとして成立させられると思います。
この場合、自分にとって操作しやすいお気に入りの動画編集ソフトを選ばれるのがいいかなと思います。
目的例③Youtuberっぽい動画を作りたい場合
ライフスタイル系や歌ってみた、レビュー動画など
様々なジャンルに分けられるYoutuberを目指したい場合は
それなりに見栄えがよくなる機能やオシャレなフォントが作れる動画編集ソフトがオススメです。
映像の見栄えがよくなる機能の一例としては、色関連の機能『カラーコレクション、カラーグレーディング』
『LUTファイル読み込み機能』などがあると非日常的な映像が作りやすいです。
また、今どきのおしゃれなテキスト / テロップが作れる機能があると良きです。
これは不思議なもので今風のデザインのテロップにするだけで動画が垢抜けて見えるからです。
安っぽく見えないように撮影し、安っぽく見えないように色を調整したり、安っぽく見えないテロップを作る。
Youtuberっぽい動画を作るにはこういう基本的なことが最低限大事な気がします。
このように自分のやりたいことから逆算してその意向に沿う動画編集ソフトを選べれば一番いいかなと思います。
使っているパソコンのスペックで選ぶ
また、お使いの環境によっては
パソコンのスペックに合わせて選ぶ必要が出てくると思います。
高いスペックのPCを使っている分には、好きな動画編集ソフトを選ぶことができると思うんですが
インターネットやOffice製品を使うくらいの家庭用スペックのパソコンで動画編集をしたい、という場合には
比較的軽い負荷で動く動画編集ソフトでないと荷が重い、といった感じになります。
※といっても動画編集自体が重たいので、ランクの低いCPUなどを使用しているPCだと厳しいのが現状ですが・・・
機能性で選ぶ
目的と少し似通った話になりますが、
自分のやりたい動画編集という目的に対して相性の良い機能があるかどうかも大事になるかと思います。
機能性①キーフレーム機能の有無
キーフレーム機能というのは、『区切りとなるデータ』のことで
例えば、時間経過により写真の位置をAからBに移動させるといったアニメーションを実現することができる機能です。
画像を画面内で動かしたりなどのちょっとした演出ができるので、
動画編集ソフトを選ぶ際にはキーフレーム機能があるかどうか(設定しやすいかどうか)を予め確認しておくのがおすすめです。
機能性②クロマキー合成機能
背景を合成するような動画編集を行いたい場合は
背景が緑色で撮影された動画(グリーンバック)の映像の色を抜けるクロマキー合成機能があると便利です。
機能性③合成モード機能があるかどうか
クロマキー合成とは少し違うのですが
2つの映像を合成できる機能(スクリーンや乗算など)があるかどうかも個人的には結構重要です。
この機能があると『黒背景で作られた合成用素材(DEMO右下のような素材)』を用意するだけで
簡単に非日常的な映像を合成することができます。
機能性④色の編集機能や『LUT』に対応しているかどうか
VLOGをされている方のような映像の色で楽しみたい方は、
カラーグレーディング & カラーコレクションの機能性が高い動画編集ソフトがおすすめです。
そうなるとDaVinci Resolve一択になるのですが
とりあえず『LUTファイルに対応』していればDaVinci Resolve以外の動画編集ソフトでも軽く色で遊ぶことができます。
LUTファイルって何?
LUTというのは、Look up tableの略で簡単に言うとカラーフィルターのようなものです。
※LUTファイルは探せば無料で公開されているものがあります。
LUTにもいくつか種類があり、LOG撮影された映像を正しい色に変換するためのLUTや
正しい色に変換した後に色の世界観を表現(カラーグレーディング)するためのクリエイティブなLUTがあります。
管理人がおすすめする有能『動画編集ソフト』TOP6
以上の点を踏まえまして、個人的に有能だと思う『動画編集ソフト』のトップ6をご紹介いたします。
価格と機能性のバランスが最高に良い
1位 PowerDirector |台湾
PowerDirector / 365の特徴
コスパ◯:通常版と定額サブスクプランがあり
使いやすさ◯:機能性と使いやすさのバランスが良い
キーフレーム機能◎:キーフレーム機能があり緩急もつけられる
合成機能◎:クロマキー合成機能と合成機能があります
色機能◯:色補正+LUTの読み込みにも対応
動画速度変換機能◎:コマ補正機能と音声補正機能が優秀
PowerDirector(パワーディレクター)は動画編集初心者の方や
一般的な動画を作りたい方にも特におすすめできるソフトです。
お財布事情的には定額のサブスクリプションプランが特におすすめで
1年間の定額料金が約8,000円~16,000円(たいていセールで25%オフになっています)となっており抜群にコスパが良いです。
PowerDirectorであれば動画編集の基本機能である
『カット、トリミング、BGM調整、字幕作成、テロップ、動画ファイルへの出力、ディスクへの書き出し』を
完備しており、レコーダーで再生できる形式でディスクに焼くことができるのも魅力的です。
一般的な動画編集をやりたいという方にとっては
機能性と価格とのコスパが抜群なPowerDirectorで大抵は満足できるんじゃないかなと思っています
公式サイトPowerDirector ~無料体験版をダウンロード~
基本機能は備えてある無料ソフト
2位 Shotcut (ショットカット)
Shotcutの特徴
無料○:基本的な編集機能は備えていますがDVDへの書き出し✕
使いやすさ◯:少し癖がありますがソフトとしての挙動は軽い
キーフレーム機能◯:キーフレーム機能があります
合成機能◎:クロマキー合成機能と合成機能があります
色機能◯:色補正+LUTの読み込みにも対応
動画速度変換機能◯:シンプルな動画速度変換機能があります
基本的な動画編集だけであれば無料のShotcutが十分な機能を備えていておすすめです。
ただし、情報が少ないのである調べるだけでも少し時間がかかるかもしれません。
基本的なカットやトリミング、BGMをつけたり、テロップをつけて
1つの動画ファイルとして書き出すくらいであれば難なくやってくれるソフトだと思います。
Shotcutのインストール&使い方はこちら
関連ページ:動画編集ソフト「Shotcut」の使い方を解説
価格はかなりカジュアルで操作性も悪くない
3位 Movavi Video Editor Plus |キプロス
Movavi Video Editorの特徴
カジュアルな値段設定○:基本的なカットやトリミング、BGM調整、出力などの機能は備えていますがDVDへ書き出したい場合は最上位のMovavi Video Suiteを購入する必要あり
使いやすさ◯:かなり使いやすいですが細かい機能性は低め
キーフレーム機能◯:キーフレーム機能があります
合成機能◯:クロマキー合成機能のみ
色機能◯:色補正+LUTの読み込みにも対応
動画速度変換機能◯:シンプルな動画速度変換機能があります
かなりカジュアルな値段設定の動画編集ソフトです。
パッケージとプランで分けられており通常版=¥5,700、サブスクプラン=¥8,300/1年となっています。
レコーダーで再生可能なDVDの書き出しを行いたい場合は
最上位のツール統合版=¥12,600を購入する必要があるのでその点は注意が必要です。
追加エフェクトセットが特におしゃれ
結婚式などの動画を作成したい場合は追加のエフェクトセットなどを購入するのがおすすめです
※搭載しているモノよりも追加で購入可能なエフェクトセットのほうが断然オシャレ
高いスペックと難しい操作性で玄人向けだけど基本は無料
4位 DaVinci Resolve (ダヴィンチ リゾルブ)|オーストラリア
※オーストラリア製
DaVinci Resolveの特徴
無料版あり◎:多機能ですが、DVD書き出しはできません。
機能性:プロ用なので要求スペックが高く編集も難しめ
キーフレーム機能◎:キーフレーム機能があり緩急もつけられる
合成機能◎:クロマキー合成機能と合成機能があります
色機能◎:多彩な色補正+LUTに対応
動画速度変換機能◯:シンプルな動画速度変換機能があります
プロ向けのかなり高機能な動画編集ソフトなのですが無料版はいくつかの機能制限があります。
ですが無料版でもそれなりに使えるエフェクトはありますし、動画編集くらいなら特に問題はありません。
入門としてはかなり難しめですが、無料版があるので試す分には全然ありかなと思います。
DaVinci Resolveのインストール&使い方はこちら
日本語未対応ですが結構使いやすい無料プランのある動画編集ソフト
5位 HitFilm (ヒットフィルム)
HitFilmの特徴
無料版あり◎:多機能ですが、DVD書き出しはできません。
機能性:操作感はAdobeのPremier Proに近いですが日本語非対応
キーフレーム機能◎:キーフレーム機能があり緩急もつけられる
合成機能◎:クロマキー合成機能と合成機能があります
色機能△:無料プランはLUTの読み込みに非対応
動画速度変換機能◯:シンプルな動画速度変換機能があります
個人的には結構使いやすくて好きなソフトなんですが日本語に対応していません。
画面構成自体はAdobeのPremier Proに近いので将来的に編集をしていきたいなら悪くないと思います。
無料プランでも多機能で割りとなんでもできるのですが
無料プランだとLUTが読み込めないので色で遊ぶのは厳しいかと思います。
HitFilmのインストール&使い方はこちら
動画編集ソフト
6位 VEGAS Pro
VEGAS Proの特徴
プロ向けの映像制作ソフト:
カットやトリミング、BGM調整、出力などの機能を備えています
やや複雑:画面構成は少し難しい。
キーフレーム機能◎:キーフレーム機能があります
ざっくりとそれぞれの動画編集ソフトの特徴を表にしてみた
それぞれのソフトの特徴をざっくりと表にしてみました
PowerDirector 18 | Shotcut | Movavi Video Editor 2020 | DaVinci Resolve 17 | Hitfilm Express | |
価格 | 約8000円~ | 無料 | 約7000円~ | 無料版あり | 無料版あり |
キーフレーム機能 | ○ | ○ | 上位版以上から | ○ | ○ |
イージング(キーフレームの緩急)機能 | ○ | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
エフェクト数 | 最大で約190個 | 約80個 | 約160個 | 約40個 | 約100個 |
トランジション数 | 最大で約220個 | 約20個 | 約120個 | 約30個 | 約10個 |
日本語対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ✕ |
求められるスペック & ソフトの軽さ | ○ | ○ | ○ | ✕ | △ |
結婚式動画 ※管理人の独断 | |||||
ゲーム実況 ※管理人の独断 | |||||
レビュー動画 ※管理人の独断 |
動画編集ソフトQ&A
あとはちょっとした補足をQ&A方式で答えさせていただきます
動画編集ソフト『filmora:フィモーラ』はおすすめじゃないの?
簡単にお手軽な映像を作るという点で言えばピカイチな動画編集ソフトだと思います。
デザインなどでオシャレさに振ってる部分はとてもいいと思いますが
全体的に、なんかこうテロップの作り方などで細かいアレンジが加えにくく
フィモーラで作った動画は良い意味でも悪い意味でもフィモーラっぽい動画に仕上がる感じです。
参考リンク:YouTuberはどっち?PowerDirectorとFilmoraを比べてみた
参考リンク:PowerDirectorのような簡単なMac用動画編集ソフト
無料動画編集ソフト『AviUtl』はおすすめじゃないの?
僕が動画編集をやり始めたソフトでもあるので個人的にはお世話になった大好きなソフトではあります。
ですが、ソフトの設計上『32bitのアプリケーションである』以上は、使える使えないの話は抜きにして
これから『WindowsなどのOSが64bitにシフトしていく時代』にそぐわないだろうなという点を考慮して個人的にはおすすめしていません。
○○という動画編集ソフトで動画を編集していたら音ズレした!不良品か!?
意外とこういうことってよくあるんですが
編集する動画そのものが音ズレしていないのに、動画編集ソフト上で音ズレする場合は
動画ファイルor音声ファイルの周波数に原因があることがほとんどです。
※周波数は48000khzか44100khzが主流なんですがどちらかで統一するのがいいでしょう
動画ファイルにはフレームレート(1秒に何コマ / 単位はfps)とビットレート(1秒に割り当てるデータ量 / 単位はbps)
というパラメータがありますがそれぞれ『可変』と『固定』という形式で用途が分かれています。
VFR 可変フレームレート & VBR 可変ビットレート:録画に適している形式
CFR 固定フレームレート & CBR 固定ビットレート:動画編集ソフトが正常に扱える形式
なので動画を編集していて音がズレるという問題に当たったときには
まず動画ファイルが『可変』になったままではないかというのを探ってください。
もし編集する動画が『可変』だった場合は
フリーのエンコードソフト『HandBrake』などでそのままエンコードをかけて『固定』に変えて編集し様子をみてくださいませ
下記ソフトの2つがあると『パラメータの確認』と『可変から固定に変更』をすることができます。
Media Info:
動画形式のパラメータを調べられるソフト
使い方
調べたい動画ファイルを右クリックして
『Mediainfo』を選択します
そして表示タブをツリーに変えると
右のような画面になり確認することが出来ます
HandBrake:
超優秀無料で使えるエンコードソフト
使い方
固定化させたい動画ファイルを読み込んだ後
Video:コーデックとFPSを指定しCFRにチェックを入れます
Audio:コーデックとビットレート値を指定します
あとは保存先を指定し『Start Encode』を押すだけ
総括:入門・初心者でも使いやすい動画編集ソフト6選
というわけでいかがでしたでしょうか
基本的には『自分のやりたいことが実現できそうなソフト』と
ご自身のパソコンスペックとのバランスを考えて選ばれるのがいいかなと思います。
また、当サイトではどの動画編集ソフトでも使える背景が透過された映像素材などを作成&公開しております。
※下記DEMO参照
興味のある方は当サイトで無料公開&販売しているmov形式の映像素材を使っていただければ嬉しく思いますので
ご検討ください。