映画風エンドロールの作成
PowerDirectorでエンドロールを作成するにはタイトルデザイナーの機能を使用します。
作成手順
①エンドロールするテキスト(単体)を作成
②アニメーションの『スクロール(上へ)』を適用
③適度にフレームを飛ばす
製品版PowerDirectorに対応
PowerDirectorのタイトルデザイナー機能を使うと
映画・アニメのようなエンドロールテキストが簡単に作成できます。
当記事ではタイトルデザイナー機能を使用しますので
タイトルデザイナーの基本的な機能について知りたい方は下記ページを御覧ください。
テキスト編集の基本解説ページ
PowerDirectorで映画風・シンプルなエンドロールを作成する方法
エンドロールテキスト作成の流れ
①タイトルデザイナーでエンドロールするテキスト(単体)を作成
②『アニメーション』タブから『スクロール(上へ)』を適用
③適度にフレームを飛ばす
手順①タイトルデザイナーで縦に長いテキスト(単体)を作成
まずはタイトルデザイナーを使ってロールさせるテキストを作成します。
タイムラインに配置したテキスト素材をダブルクリックしてタイトルデザイナーを起動します。
あとはひたすら改行を行いながらテキストを入力していきます。
※空白の行は複数の改行を入れて文字と文字の行間は広めに取るのが良いです。
↓
この時すべての行ですべての文字が同じサイズ感だとメリハリがなくなるので、
要所要所で範囲選択して文字サイズを微調整していくのがおすすめです。
肩書の文字サイズを小さくしたり
漢字が多いなら平仮名の文字サイズを小さくしたりするのがおすすめです。
※範囲選択してフォント/段落の文字サイズを指定すると、範囲指定した部分の文字サイズだけが変更されます
エンドロールの文字を作成する時のデザインのコツ
・文字数に応じて文字サイズを変更する※文字数が多い行はサイズを小さめにする等
・空白の行などを使って空間に適度な余白を作る
手順②『アニメーション』タブに切り替えて『スクロール(上へ)』を適用
スクロールする文字ができたら
『アニメーション』タブに切り替えて『スクロール(上へ)』を選択します。
するとこのようなエンドロールアニメーションが適用されます。
次に、エンドロールのスピード感を調整していきます。
作成したエンドロール素材を右クリック→『所要時間』を選択します。
所要時間は長いほどエンドロールがゆっくりになりますので、
デフォルトの10秒から20秒に変更します。
すると先程よりも遅いロールスピードのエンドロールテキストが作成できます。
このような感じで、所要時間を変更することでエンドロールのスピードを変えていくことができます。
※エンドロールテキストがスクロールするスピードは以下の2つの要素によって自動調整されます。
エンドロールのスピートを調整する2つの要素
・行数:テキスト素材の縦の長さ(行数に依存)が長くなるほどスクロール速度が早くなる
・所要時間:テキスト素材の所要時間が長くなるほどスクロールする速度は遅くなる
手順③適度にフレームを飛ばす|24fpsで出力 or スキップエフェクトを使用
手順②の動画はフルHDの60fpsで出力しているエンドロールなのですが
映画をよく見る方なら、なんとなく手順②のエンドロールに違和感を覚えると思います。
その違和感というのは、そうです、エンドロールにしては滑らかすぎるのです。
通常映画では24fpsが主流なので
60fpsのエンドロールというのは滑らかすぎて見る側として違和感が残るのです。
なので違和感のない映像に仕上げるには、適度にフレームを飛ばす必要があるのですが
2つ方法があるのでお好みの方をお選びください。
フレーム数を調整する2つの方法
・選択肢①:24fpsで出力する
・選択肢②:スキップエフェクトを個別適用し60fpsで出力する
選択肢①24fpsで出力する
出力するfpsに特に拘りのない人は24fpsで出力するのがおすすめです。
出力画面で24pと記載のあるプロファイルで出力するだけでOKです。
選択肢②スキップエフェクトを個別適用し60fpsで出力する
前後に滑らかな60fpsの映像があったりして24fpsで出力できない場合は、
手順②までで作成したエンドロールに『スキップ』エフェクトを適用してフレームを飛ばすのがおすすめです。
スキップエフェクト
入力された値のフレームをスキップ(飛ばす)エフェクトでコマ撮り風の映像に仕上げたい時に使用します。
画面左上の『FX:エフェクトルーム』をクリックして
『スタイルエフェクト』の中にある『スキップ』を手順②で作成したエンドロールにドラッグして適用します。
そしてエンドロール素材を選択→エフェクトをクリックして『スキップ:速度』の値を3にします。
この状態で60fpsで出力すると60fps÷3で20fpsのエンドロールテキストとして完成させることができます。
手順④エンドロールの最後の文字列を画面中央で止めたい場合は
また最後の文字列を画面中央で止めたい場合は、『アニメーション』の『エンドロール』ではなく
最後の文字列だけを別素材として作成しキーフレーム機能を使って作成するとスムーズです。
まずは従来の完成したスクロール素材を配置しておきます。
そして最後の文字列を画面下から出したいタイミングで『新しいテキスト素材』を配置します。
そしてテキストのデザインを完成させておきます。
次に新しく配置したテキスト素材をダブルクリックしてタイトルデザイナーを起動します。
続いて下からスクロールして画面中央で止めるアニメーションになるように『位置』にキーフレームを作成していきます。
まずは、『始点』に『位置』のキーフレームを作成します。
※タイムラインバーを始点に移動させて『位置』の◆マークをクリック
そして、スクロールを画面中央で止めたいタイミングまでタイムラインバーを移動させて2つ目のキーフレームを作成します。
※あとで調整するので大体の位置でOKです
次に、1つ目のキーフレームが選択された状態①(クリックなど)でプレビュー画面のテキスト素材を画面下までドラッグ②します。
※Xの座標位置はそのままになるように
あとはプレビュー再生しながら2つ目のキーフレーム場所を左右に調整します。
※スクロールが早い場合は2つ目のキーフレーム場所を右に移動させます。遅い場合は左
総括:PowerDirectorでエンドロールテキストを作成する方法
以上がPowerDirectorでエンドロールテキストを作成する方法です。
24fpsに近い状態で仕上げるのがコツなのですが
これはエンドロールだけでなくアニメーションするテキスト全般に言えることなので
滑らかすぎると思ったらフレームを飛ばして試してみてください。
あとはこのエンドロールを応用した記事がありますのでそちらもよろしければ御覧ください。
BCC Fast Film Glow+エンドロールテキストを使った応用演出