マスクデザイナー機能
素材にマスクをかけて映像の一部を非表示にすることができる機能です
・デフォルトマスク
・イメージマスク
・テキストマスク
・ブラシマスク

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このページでは、PowerDirectorに備わっているマスク機能について解説します。
※過去バージョンのPowerDirectorをお使いの方はここで説明する一部機能が使えない可能性があります。予めご了承ください
マスク機能というのは、
画像や動画といった映像素材に対して、一部を見えなくする:非表示にすることができる機能です。
この一部非表示にする、という機能は動画編集ソフトによってどの程度制御できるかが変わります。
例えばプロ向けのAdobeのソフトとかだとかなり細かく制御することができますが
PowerDirectorだと、そこまで細かく制御することはできません。
といっても、シンプルなものであればほぼだいたい思い描いたものができるくらいには
機能が拡張されてきているので、よほど凝ったマスクでない限りは大丈夫だと思います。
PowerDirectorの『マスクデザイナー機能』
PowerDirectorの『マスクデザイナー機能』で使用できる項目というのは
大きく分けて4つに分けられます。

1.デフォルトマスク
デフォルトの図形マスクを使うことでシンプルなマスク掛けを行うことができます

2.イメージマスク
イメージ画像を使用してマスクをかけることができます。
主に画像の白い部分が透過されて黒い部分にマスクがかかります。

3.テキストマスク
マスクデザイナー上で通常のテキストを作成する感じで
テキストマスクを作成することができます。
文字部分のみが透過される仕組みになっています。

4.ブラシマスク
マスクデザイナー上のブラシマスクツールを使用するとブラシでなぞった部分以外を非表示化させることができます。
どのようなマスク掛けを行いたいかをイメージし
この中からそのイメージに近くなるものを選んで使用する感じです。
PowerDirectorのマスクデザイナーの使い方
まず、マスクをかけたい映像素材を選択し、デザイナー → マスクデザイナー と
クリックすることで『マスクデザイナー』が起動します。
このマスクデザイナー機能の中には4つのマスク機能(=デフォルトマスク、イメージマスク、テキストマスク、ブラシマスク)が
ありますのでお好みに合わせて使い分けることができます。
そして『マスクを反転』にチェックを入れると非表示にした部分を反転させることができます。
また、4つのマスク機能でつけられたマスクというのは
オブジェクトとしてサイズ調整をしたり、マスクの位置を変えたり回転させたり不透明度を調整したりすることができます
さらには、キーフレーム機能を使えばそれらのパラメータの値を時間経過により
変更することができるので、『マスクによるキーフレームアニメーション』を施すこともできます。
1.デフォルトマスクの使い方
まずはデフォルトのマスクから説明していきます。
『マスクデザイナー』を起動させてこのマスクのプロパティ内のタブを
「デフォルトのマスク」に切り替えた時に表示されているものがデフォルトのマスクになります。
これらのマスクは白い部分が映像として残る部分となり白でない部分が非表示化されるという感じです。
これらのマスクの中からお好みのマスクを選び位置やサイズを微調整して使用します。
デフォルトのマスクは動かないマスクとして使用することだけではなく
動くマスクとして使用するのも相性が良いです。
動くアニメーションというのは、キーフレーム機能によるアニメーションが可能という意味で
普通の映像素材のようにマスク位置を変えたり、拡大縮小アニメーションをかけたりすることができるということです。
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2.イメージマスクの使い方
次に、『イメージマスク』の説明をいたします。
『イメージマスク』というのは、自分で用意したイメージ画像を使ってマスクをかけるということです。
使い方は、マスクを掛けたい映像素材を選択し『マスクデザイナー』を起動します
そして『イメージマスクを作成』を押します
そしてマスクとして使用したい『イメージ画像』を選びます
すると選択した画像が『イメージマスク』として作成されるので
あとはお好みの位置やサイズに調整して使用します。
→
白い部分だけが残るという意味ではデフォルトのマスクと同じですが
単純な白と黒の2色だけのカラーでない画像を使用した場合は
黒に近い色ほど非表示に近くなり、白に近い色ほど透過されていくような感じです。
個人的には普通の写真画像などを使うよりは
2色で構成されたイラストやデザイン素材などを使用するのがいいかなと思います。
3.テキストマスクの使い方
次にテキストマスクの説明をいたします。
これらも基本的な原理は先程の2つと同じでテキストの部分が白い部分として表示され
それ以外を隠す:非表示になるマスクです。
使い方は、マスクを掛けたい映像素材を選択し『マスクデザイナー』を起動します
そして『テキストマスクを作成』を押します
すると『マスク作成ツール』が起動しますので
マスクとして使用したいテキストの形にします。
これは普通にタイトルクリップを作成するように使えるのでそれほど難しくはないと思います。
そして完成したら『OK』を押します。
これでテキストマスクを作成することはできますが、
他のマスクと同様にキーフレームでアニメーション制御をすることも可能です。
なので、ただテキストをマスクとして使えるだけでなく
キーフレームで位置アニメーションを施せば
例えば、上からテキストマスクが降りてくるようなアニメーションに仕上げることもできます。
4.ブラシマスクの使い方
最後にブラシマスクについて説明いたします。
これは『ブラシツール』を使って表示させたい部分と非表示にしたい部分を描き分けるという機能です。
使い方は、マスクを掛けたい映像素材を選択し『マスクデザイナー』を起動します
そして『ブラシマスクを作成』を押します
すると『マスクマスクデザイナー』ツールが起動しますので
表示したい部分をブラシでなぞって選択していきます。
『ラウンド』と『フラット』が選択するためのブラシになります。
『消しゴム』はブラシで選択しすぎた場合に選択範囲を消していくために使用します。
基本的にブラシツールでなぞった部分が表示されて、なぞっていない部分が非表示になる、ということなので
表示させたい部分だけをブラシツールでなぞるのが一般的です。
表示したい箇所をブラシで選択できましたら右下のOKを押すと
1つのマスクとして作成することができます。
作成した後で、また修正を加えたい場合は
修正したい『ブラシマスク』を選択し右クリックを押します。
すると『マスクの修正』というものがありますのでそれをクリックすると
再度ブラシツールで調整することができます。
また『マスク反転機能』がこのマスクに対しても使用することができますので、
逆に非表示にしたい部分をブラシツールでなぞった後にマスクを反転しても同じ効果を得られます。

いつも最後に反転させています。
これは人物やモノだけを切り抜きたい場合に有効なマスク方法になります。
ただし、マスクそのものは繊細に切り抜いているので
移動や拡大縮小アニメーションとは非常に相性が悪いです。
ブラシマスクが完成した後に
マスクではなく素材そのものの位置を変えたり拡大縮小させる分には問題ないかと思います。
総括:PowerDirectorのマスクデザイナー機能解説
いかがでしたでしょうか
これらのマスクを自分のイメージと照らし合わせて
最適なものを選ぶのがいいかと思います。
個人的に僕はマスクに対してはキーフレームでアニメーションをつけるのが好きなのですが
このへんはマスクとの相性があるのでお気をつけください。
例えばデフォルトマスクやテキストマスクといったシンプルなマスクに対しては
キーフレームで施したアニメーションは非常に相性がいいですが
繊細にマスクをかけるブラシマスクは、動かしたりするとずれてしまうので
マスクに対してのキーフレームアニメーションは相性が悪かったりします。
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