無料の動画編集ソフトおすすめ5選
この記事では無料の動画編集ソフトを5選にして紹介しています。
・HitFilm Express
・DaVinci Resolve
・Shotcut...などなど
自身のPC環境&動画編集でやりたいことを照らし合わせてお選びください
僕が実際に使ってみたことのある動画編集ソフトの中からご紹介いたします。
無料といっても性能や求められるPCスペックは様々ですので
お使いのPC環境や、動画編集でやりたいことと照らし合わせてお選びいただければと思います。
無料動画編集ソフトの選び方
動画ソフトは有料のほうがサポートやマニュアルが充実していて圧倒的に初心者向けです。
『PowerDirector、Filmora、Movavi、Adobe』のソフトなどなど
もちろんこれらの中でも
使いやすさを重視したカジュアル向けのものから、プロ向けのものまで幅があります。
が!とりあえず初めは、「無料の動画編集ソフトで工夫して作ってみる!」というのも僕は全然アリだと思います

ただ!結婚式ムービーなど制作時間に限りのあるものに関して言えば
できれば使いやすくて初心者向けの有料のソフトを選ぶのがいいと思います。
無料の動画編集ソフトというのは少し操作性に癖が強かったり、出回っている情報が少なかったりと
使い慣れるまで時間がかかる可能性が高いというのがその理由です。

選び方①ロゴなし、透かしなし、など制限の度合いをチェックする
まず選ぶ上で1番大事なのが
無料で使う際に制限がかかってないか?
あるいは制限があったとしてもどれくらい制限があるのか?
といった制限の度合いを確認しておきます。
例えば、
「有料版と無料版があって、無料版のほうは使えるエフェクトが少ない」とかは全然OKですが
「有料版と無料版があって、無料版だと書き出しにロゴが入る」とかだと少し考えた方がよいですよね。
なので、ここで紹介しているのは
『ロゴなどが入らずに一応使い物になる動画』として書き出すことができる動画編集ソフトに絞っていますが
モノによっては無料版ということでサイズ等で書き出し時に制限がかかるものもありますので予めご了承ください。
選び方②機能性で選ぶ
次に動画編集ソフト毎の機能面をざっくりでいいので確認しておいてください。
自分が動画編集で何をしたいのかを考えて
それに沿う機能性がある動画編集ソフトを選ぶイメージです。
僕が動画編集ソフトを選ぶ際に
機能性として大事にしているのは以下の項目になりますのでご参考程度に流し見していただけると幸いです。
1.トラック数に制限があるかどうか
動画編集における「トラック」というのは、素材をいれることができる入れ物のことです
※1つのトラックに入れられる素材の数は同時に1つまで
例えば上の図を見ていただくとビデオトラックが3つ縦に並んでいるのですが
このように3つのビデオトラックがあることで
1に動画、2に画像、3に動画と言った具合に一度のシーンで複数の素材を重ねて表示することができます。
※画像編集ソフトで言うところのレイヤーの感覚に近いです
トラック数に制限があると、動画と動画、あるいは動画と写真などを同タイミングで重ねられないので
動画編集でやれることはかなり限られてきますのでその点にご注意ください。
2.音声のフェードインとフェードアウトが設定しやすいか
音声が無音から入り始める『フェードイン』
音声がだんだん無音になっていく『フェードアウト』はあると非常に便利な機能ですが
それを設定しやすいかどうかも大事なポイントです
※たいていBGMなどは時間ちょうどにならないので、途中で切ってもそれが自然に終わるようにフェードアウトさせたり途中からであればフェードインさせるのが一般的です
動画編集ソフトにキーフレーム機能(時間経過によるデータ値を変更する機能)がついていれば直接設定が可能ですが
キーフレーム機能がついていなくてもオーディオエフェクト(効果)などを掛けることで設定できるモノもあります
3.場面と場面をつなげるトランジション機能の有無
トランジションというのは、場面切り替え効果のことで、
例えば一般的なフェードであれば、下記のDEMO動画のように徐々に場面が切り替わっていく感じになります。
これはソフトによって搭載されているトランジションのアニメーションが違いますが
数ではなく品質がものすごく重要です
こればっかりは使ってみないとしっくりこないかもしれませんが
自然で使いやすいトランジションがあれば良きだと思います。
4.動画の再生速度を変えられるかどうか
動画編集では速度を変更する機能があると演出の幅が広がります。
※大体0.1倍~2.0倍くらいで速度を変更できれば困ることはないんですが
有料の一部ソフト(PowerDirectorなど)だと
スローにしたときにモーションを滑らかにしたり+音声を補正したりする機能などがついていたりしますが
無料の動画編集ソフトは、大抵がシンプルな加減速機能のみになっていることが多いです。
5.テキスト編集の幅 (デザインの加えやすさ)
動画で表示するテキスト(テロップ)というのは見ている人の印象に大きな影響を与えます。
最近っぽいテロップに編集するだけで、動画というものは最近っぽく見えるようになるからです。
※逆に言うとテロップにこだわっていないとクオリティの低い動画に見えることもしばしば
なので今後どの動画編集ソフトをお使いになられる時であっても
その動画編集ソフトがどの程度テキストのデザインができるのかどうかを確認していただければと思います。
関連ページ:Hitfilm Express 初級編|テロップやテキストを作成する方法を解説
関連ページ:Shotcut 初級編|テロップを作成する方法
関連ページ(有料動画編集ソフト):PowerDirectorでテロップを入れる方法&簡単に作れる定番テロップデザイン集
6.エフェクト効果と品質
ここでいうエフェクトというのは
『色調を変えたり、ノイズ加工を加えたり』などの動画そのものの視覚を変える効果のことです
これは有料の動画編集ソフトのほうがいいエフェクトが多いんですが
上記DEMOのようなシンプルなものであれば無料の動画編集ソフトでも搭載しているものがあったりします。
(おまけ)キーフレームでアニメーションが設定できると良き
キーフレーム機能というのは
時間経過によるアニメーションを作成することができる機能のことです。
※例えば、5秒という時間をかけて、画像の位置をA地点からB地点まで動かすといった移動アニメーションなど

選び方③使いやすさで選ぶ
あとは、使ってみてからの確認になりますが
実際に動画編集をやってみて自分の肌に合うかが大事になると思います。
少し触ってみてこれはちょっと違うかなと思ったら
別の動画編集ソフトに触れてみてはどうかなと思います。
無料動画編集ソフト5選
Hitfilm Express / ヒットフィルム エクスプレス
無料版:Hitfilm Express
無料版でもなかなかに編集レベルの高い動画編集ソフトです
※実際には有料アドオンなどがあるのですが、それを使わなくても通常の編集機能は完備
HitFilm ExpressはExpress版だと基本無料で下記のようなメリットとデメリットがあります。
Hitfilm Express のメリット / デメリット
HitFilm Expressのメリットと特徴
- 無料版と有料版がありますが無料版(0円)でも機能自体に制限はなし
- トラック数に制限なし、映像音声ともにフェード効果をかけやすい
- かなり多機能でキーフレーム機能、再生速度変更機能などを搭載
デメリット
- 日本語に対応していない
- アカウント登録の必要があります
- 少し高度な機能などが含まれているので編集の幅が広い分やや上級者向け
機能としてはかなり高機能でテキストなどをアニメーションさせるためのキーフレーム機能もついていますし
アニメーションにとって大事な緩急もつけられます。
※ゆっくり動き始めて早くなっていく!みたいな緩急があると一定速度で動くモノよりも断然オシャレに見えます
音声のフェードインや映像のトランジションなども搭載しているので基本的な動画編集は完璧なんですが
日本語に対応していないという点と、微妙にオシャレなテキストを作りにくいのが残念なところです。

これらを差し引いても抜群に機能性が素晴らしいので
もしスペックが足りるのであればこれを一番おすすめいたします。
DaVinci Resolve 17 / ダヴィンチ リゾルブ 17
こちらは映像制作のプロが使う動画編集ソフトで、動画編集というよりも映像制作ツールといった感じです。
※動画編集の基本機能に加えて、ビジュアルエフェクト、オーディオミキシング、カラーコレクションなどの機能がありますが、僕は当然使いこなせていません。
DaVinci Resolveには無料版があり
無料版であれば基本無料で下記のようなメリットとデメリットがあります。
DaVinci Resolve のメリット / デメリット
DaVinci Resolveのメリットと特徴
- 有料版と無料版がありますが無料版(0円)でも高機能
- ソフト言語、サポート共に日本語に対応しています
- トラック数に制限なし、映像音声ともにフェード効果をかけやすい
- かなり多機能でキーフレーム機能や再生速度変更機能もあります
デメリット
- ソフトダウンロード時にアカウント作成的な個人情報の入力の必要アリ
- 設定項目や機能が多い、パソコン要求スペックが高いのでプロor上級者向け
DaVinci Resolve 17は、無料版と有料版で使用できるエフェクトの数に差があったりしますが
Hitfilm Express同様に無料版でも動画編集において十分すぎる機能が入っています。
※ただし、それ相応のPCスペックも必要になりますので、ご注意ください
基本的なカット、トランジション、エフェクトなどを備えており、キーフレームなどアニメーションの設定項目も多いです
正直僕のゲーミング用のPCスペックでもギリギリかなと思うくらいのソフトなんですが
スペックが足りるようであれば是非是非お試しいただければと思います。

Shotcut / ショットカット
オープンソースで完全フリーな動画編集ソフトです
少し操作性に癖がありますが
上の2つに比べると要求スペックも易しめ+日本語対応で動画編集初心者の方におすすめです
そんなShotcutのメリットとデメリットは以下になります
Shotcut のメリット / デメリット
Shotcutのメリットと特徴
- オープンソースで完全無料
- パソコン要求スペックは易しめ
- トラック数に制限なし、映像音声ともにフェード効果をかけやすい
- カット、BGM、テロップ(文字入れ)ぐらいのシンプルな機能だけなら十分
- 日本語表記アリ、キーフレーム機能アリ、再生速度変更可能
デメリット
- 操作性にやや癖があります(他の動画編集ソフトとなんか違う感じ)
- テキストはオシャレなものを作ろうとすると少し作成に時間がかかる
動画のカット機能、マルチトラック(複数の素材を同時に使用可能)、BGM、テロップ(文字入れ)作成、
などシンプルな機能だけであれば十分役目を果たすことができるソフトです
ただし、エフェクト(視覚効果)やトランジション(場面転換アニメーション)などの品質は普通で
アニメーション自体にも緩急などをつけれないので、凝ったものを作るには不向きです
操作性にクセがあるもののインターフェースは整っていて、見慣れれば初心者の方でも使いやすいと思います。
少し思うところとしてはテキストを作成するのに少し時間がかかる感じがあり、そこはご注意いただければと思います。
関連ページ:Shotcutの簡単な使い方を画像付きで解説!
OpenShot / オープンショット
オープンソースで完全フリーな動画編集ソフトです
直感的でわかりやすいインターフェースなので、基本的なシンプルな機能を使うだけなら
十分な機能を持っており、少し操作性に癖がありますが、動画編集はできるソフトだと思います
OpenShot のメリット / デメリット
OpenShotのメリットと特徴
- オープンソースで完全無料
- カット、BGM、テロップ(文字入れ)ぐらいのシンプルな機能だけなら十分
- トラック数に制限なし
- 日本語表記アリ、キーフレーム機能アリ、再生速度変更可能
デメリット
- エフェクトとトランジション(場面転換アニメーション)は普通レベル
- GPUに依存していないですが、それ故にソフト自体が少し重い
- テキスト関連は外部ソフトに依存するので作成に時間がかかる
基本的なカット、トランジション機能に関しては、使いやすくわかりやすいように思います
ただし、少し凝ろうとすると、できなくはないんですけど、少し時間と手間がかかる印象です。
Lightworks / ライトワークス
こちらは本来は有料の動画編集ソフトなのですが、無料版としても使うことができます
無料版は書き出しサイズにや一部機能に制限があるもののそれでも機能性は高いです
Lightworks のメリット / デメリット
Lightworksのメリットと特徴
- 無料版あり(ただし、無料版は機能+書き出しに制限アリ)
- トラック数に制限なし
- OSはWindowx、Linux、Macの32ビット/64ビットに対応
- 日本語に対応
デメリット
- ノーアカウントなら7日間の使用期間(アカウントを発行すれば無期限)
- 無料版で出力できる動画の解像度は1280 x 720(=720p)まで
使いやすさはいいのですが、無料版の書き出し制限があるのが残念なところです。
720pの60fpsまで書き出せるので、使えなくはないんですけど、せめて1080pくらいまでは書き出せればなーと言った感じです。
注意!無料っぽく謳ってるけど少し注意してほしい無料動画編集ソフトじゃない動画ソフト2選
ここからは少し趣向が違いますが
本当は有料なのにパッと見無料っぽく見える動画編集ソフトがありますのでそこだけご注意いただければと思います。
1.Filmora / フィモーラ
フィモーラのメリットと特徴
- ソフト自体は使いやすくオシャレなテンプレートも多いので初心者向け
- OSはWindowx、Macの32ビット/64ビットに対応
フィモーラのデメリット
- 無料体験版で書き出すとロゴが入るので実際は有料ソフト
- セールスの仕方があまり・・・よろしくはない
僕はフィモーラの使用感は全然嫌いじゃなくて、むしろ使いやすくてオシャレや!と思うんですが
自社で作成した無料動画編集ソフトの紹介記事に
自社の有料ソフトを織り交ぜて紹介するセールスの仕方が少し良くないのかなと感じます。
ソフト自体は初心者向けに作られているのに、セールスの仕方が初心者に優しくないといいますか
そういうところが少し残念なところだと常々思っています。
2.VideoProc / ビデオプロック
VideoProcのメリットと特徴
- OSはWindowx、Macに対応
VideoProcのデメリット
- ソフトのインターフェースは独特で他のソフトとは明らかに違う使用感
- 無料でダウンロードできるフリーソフトと謳っていますが無料版だと透かしが入るので有料ソフト
これもFilmoraとほぼほぼ同じセールスの仕方をしているソフトですが、
ダウンロードして起動したときには、ある程度制限がかかっていることがわかるようになっているのでそこは親切なのかなと思います。
ただ、肝心な使用感なのですが、
どのソフトとも似ていないインターフェースなので、他のソフトを使うようになった時に応用が効きにくいかもしれません。
字幕はいけるんですが、動画編集で肝心のテロップを入れたりすることはおそらく出来ないと思います。

総括:無料の動画編集ソフトおすすめ5選
というわけでいかがでしたでしょうか
基本的には、自分の肌に合う使いたいソフトを使っていただければと思うんですが
どうしても自分が良いと思ったものを押し付けてしまいがちになるのはご容赦いただければと思います。
簡単にカットができて、オシャレなテロップが作れれば
基本的な動画編集はできると思いますので、そのような選び方をしていただければと思います。
また、僕のサイトでは背景が透過された映像素材などを動画に合わせて使うことで
お手軽にオシャレに魅せられる素材などを公開していますので
興味のある方は当サイトで無料公開&販売しているmov形式の映像素材を検討していただければと思いますー。
