無料版:Hitfilm Expressに対応
完全無料で超本格派の動画編集ソフト『HITFILM EXPRESS :ヒットフィルム エクスプレス』の
ダウンロード&インストール方法と使い方の解説をいたします
要求スペックが高いもののプロ向け本格派の動画編集が行える無料ソフトです。
※厳密には、品質の高い機能(例えば3Dパーティクル生成など)を使うためには有料プラグイン等を購入したりしないといけません
HitFilm Expressの特徴
- 無料版と有料版がありますが無料版でも高機能!
- アカウント登録の必要があります
- OSはLinux、Mac、Windows(64ビットのみ)をサポート
- 日本語に未対応
- プロレベルの高品質機能は有料プラグインが必要
- 設定項目や機能が多く要求スペックが高いので上級者向け
このソフトは無料版(Express)と有料版(Pro)で分けられており
有料版の方は機能的にもプロ向けの仕様になっています。
ただ、無料版の方も基本機能自体には制限がなく高機能なので
無料版ですらこの機能性なの?と驚くくらい素晴らしいソフトです
HITFILM EXPRESS / 動作スペック | |
OS | ![]() ![]() |
インターネット接続 | オンラインアクティベーションに必要 |
CPUプロセッサー | 第4世代Intel® Core™ プロセッサーまたは同等のAMD |
RAM | 4GB (8 GB Recommended) |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce 600 (Kepler) series (2012) AMD Radeon R5 240 (2013) Intel HD グラフィックス5000 (GT3) (2013) ビデオメモリ1 GB以上(4K UHDには2GB以上が必要です。) |
もくじ
Hitfilm Expressのインストール手順
それではまずHitFilm Expressのソフトのダウンロードとインストールについて解説いたします。
Hitfilm Express(無料版)を公式サイトからダウンロード
公式サイトの『Download HitFilm Express』というボタンを押します
すると寄附金額を入力する画面に飛びますので
無料版を使用する場合は0(USD)にして『Download』をクリックします。
するとアカウントの作成を求められますので
下記項目を入力し『Send me the Express download』をクリックします
無事にアカウントを作成できたら
入力したメールアドレスにダウンロードリンクが送られてきます
リンク先からお使いのOSを選びます
上記の画像の赤枠のところから自分でお使いのOSを選びます。
※僕はWindowsなので画像内の赤枠で囲ってあるところからダウンロードしました
Hitfilm Express(無料版)をインストール
ダウンロードが完了したらファイルをダブルクリックし
そのまま画面に従いインストールを進めます
セットアップの方法を3つの中から選べと言われますが、
Cドライブで特に問題がなければ上の[Typical]を選ぶのが良いかと思います。
※Typical=一般的な
インストール先をDドライブにしたり
インストールするプログラムを選択するときは『Custom』を選びます
※『Complete』は、すべてのプログラムがインストールされますがディスクスペースをより多く消費します
Hitfilm Expressを起動したら...
Hitfilm Expressを初めて起動すると『アクティベーションの有効化』を求められるので
さきほど登録したアカウント情報を入れて認証を行います
やり方は『Activate & Unlock』をクリックし登録したメールアドレスとパスワード入力するだけでOKです
※日本語化などはできないので、この先も英語表記での解説になります
『New Project Setting』から新しいプロジェクトを作成
HitFilm Expressを起動したらまずは『New Project:新規プロジェクト』を作成します
プロジェクトってなんぞ?
プロジェクトというのは、動画編集の編集内容を保存しておくファイルのことです。
そのプロジェクト設定で、フレームレートや画面サイズなどを予め決めておくのが動画編集の基本になります。
左上の『New』を押すと『New Project Setting:新規プロジェクト』の設定画面が出てきますので
ここで作りたい動画の『解像度』や『フレームレート』を設定します。
■解像度(Width/Height):画面解像度のことで一般的に普及しているフルHDなら1920 x 1080(1080 HD)です
■フレームレート(frame rate):1秒間におけるコマ数(フレーム数)のことで値が大きいほど滑らかに見えます
※Youtubeだと30fpsや60fpsが一般的で映画フィルムだと24fps
基本的には未編集の動画素材の設定に合わせるのが一般的です。
※例えば解像度1080p、フレームレートが30fpsで用意した動画ならその録画設定と同じプロジェクトで作成します
動画ファイルの解像度とフレームレートを調べたい場合
エクスプローラー上で動画ファイルを右クリックして、<プロパティ>を開きます
<詳細タブ>を押すと下記画像のところで解像度とフレームレートを確認することができます
HitFilm Expressの使い方
では実際に『HitFilm Express』を使った基本的な動画編集について解説していきますが
まずはインターフェース(画面)から確認してみましょう。
HitFilm Express:インターフェース
■トリマーパネル:インポートした動画などをプレビューでチェックしたりトリミングしたりする画面
■メディアパネル:動画などの素材(クリップ)をインポートしたりエフェクト素材などを扱う画面
■エディターパネル:トラックに素材を並べて動画を作る画面※別名タイムライン
■ビュアーパネル:タイムラインを再生し編集内容のプレビューを行う画面
これらはそれぞれのパネルでできることや機能が違いますので
これらのパネルは目的に合わせて使用していきます。
手順1. プロジェクトの新規作成
Hitfilm Expressを起動したらまずは『File』→『New』と進めます
すると、『New Project Setting:新規プロジェクト設定』の画面が開きますので
自分の作りたい動画に合わせてプロジェクトを設定します。
■Template:一般的なプロジェクト設定のプリセットが用意されています。
■Duration:全体の編集時間を指定します。
※これは後で変更可能なので自由に設定してください
VIDEO:映像
■Width(解像度/幅):画面解像度における横幅の値になります。※一般的な数値ですと『1920、1280、640』などが主流
■Height (解像度/高さ):画面解像度における高さの値になります。※一般的な数値ですと上から1080、800、400などが主流
■Frame Rate(フレームレート):1秒間におけるコマ数(フレーム数)のことで数値が大きいほど動画が滑らかになります。
※ただし、オリジナルのフレーム数より大きい値にしても意味はありません。
■Aspect Ratio(アスペクト比):縦と横の縦横比です
・Square Pixels(1,0):デジタルHDTVのことで(縦横比/16:9)の1920×1080、1280×720
・DV NTSC (0.91):(縦横比/4:3)の720×480
・DV NTSC wide (1.21):(縦横比/16:9)の704×480、352×240
・DV PAL (1.09):(縦横比/4:3)の720×576
・DV PAL wide(1.09):(縦横比/16:9)の704×576、352×288
ちょっとややこしいかもしれませんが、解像度とフレームレートさえ決まっていれば
アスペクト比はそれに合わせたものを選べばいいのでそこまで難しく考える必要はありません
※例:1920 x 1080解像度の30fpsならSquare Pixels(1,0)を選択
AUDIO:音声
■Sample Rate(サンプリング周波数):プロジェクト上で指定する周波数です。
※編集に使用する音声ファイルの周波数に合わせるのが一般的です。44,100Hz or 48,000Hz
※複数の音声ファイルを使用する際、44,100Hzと48,000Hzが混在すると音ズレの原因になることがあります
これらの項目は後で変更するとややこしくなりますので
できるだけ後から変更せずに済むようにしっかり設定しておいてください。
設定ができたら『OK』とすすめると新規プロジェクトが開きます。
手順2. 動画編集に使用する素材を取り込む:インポート
新規プロジェクトが開いたら
まずは動画編集に使用するクリップを『メディアパネル』にインポートしていきます。
※動画編集では素材のことをクリップといいます。動画クリップ、画像クリップ、音楽クリップなど
※インポートというのは、クリップを特定のソフト(ここではHitFilm Express)に読み込ませることを言います
上記画像のように
直接メディアパネルに素材をドラッグ・アンド・ドロップすればインポートすることができます
インポートした素材が音ズレする場合は?
録画時の設定によっては取り込んだ動画ファイルの映像と音声が徐々に音ズレしたりすることがあります。
そういった場合は音ズレしにくい動画ファイルに変換(※下記リンクを参照)してから取り込むようにしてください。
※音ズレしやすい動画ファイル=iPhoneで撮影された長時間のmovファイルやShadowPlayで録画したゲーム動画
また、複数の音声ファイルを取り込んで編集する際に、44,100Hzと48,000Hzの周波数が混在していると音ズレの原因になることがあります。
HitFilm Expressと動画コーデックの相性
・h.264:△(細かい編集をするならPre-renderingが必須※Q&A参照)
・Motion-JPEG(MOV):◎(Pre-Renderingが必要ないくらい軽く編集が可能※Q&A参照)
手順3. 動画クリップの必要なシーンだけを切り出す:トリマー/トリミング
クリップをHitFilm Expressにインポートできましたら
次は、動画クリップの必要なシーンだけを切り出していきます。
※必要な部分だけを切り出して不要なシーンを削除することをトリミングと言います。
まず、予め取り込んでおいた編集したい動画をメディアパネルから選択します。
すると左上のトリマーパネルに選択した動画クリップが表示されるので
必要なシーンを『SET IN(始点)』と『SET OUT(終点)』の2点を使って範囲指定します
まず必要なシーンの始点部分に再生タイムラインバーの位置を移動させます。
※プレビューの再生機能を使用しながら移動
トリミングしたい部分の始点部分まで再生バーを動かしたら『SET IN POINT』ボタンをクリックします
すると再生バーの位置まで青いタイムフレームが縮小されます
この要領で次は『SET OUT POINT』で終点を指定します。
必要なシーンの終点部分に再生タイムラインバーの位置を移動させます。
トリミングしたい部分の終点部分まで再生バーを動かしたら『SET OUT POINT』ボタンをクリックします
これで始点と終点の2点の範囲を指定することができましたので
このシーンを『エディターパネル:タイムライン』にドラッグ・アンド・ドロップすることでトリミングされた素材が挿入されます。
タイムラインに挿入後に不要なシーンを削除したい場合:カット
『エディターパネル』にクリップを挿入後に不要なシーンを削除したい場合は
手動でクリップを分割しカットしていきます。
※動画編集では不要なシーンを削除することをカットと言います
クリップを分割するには
タイムラインのある『エディターパネル』の『Slice Tool:スライスツール』を使用します
『Slice Tool:スライスツール』を選択後、クリップを分割したいポイントをクリックします。
するとクリックした地点を中心として前後に分割されますので
不要なシーンを削除できるように分割していきます。
不要なシーンが分割されましたら『Slice Tool:スライスツール』を『Selection Tool』に切り替えて
不要なシーンを選択しDELETEキーを押して削除します。
あとは必要に応じてクリップを詰めていくだけでOKです。
※これらは他の素材(音楽ファイル等)でも同じようにカットすることができます。
最終的に必要なシーンだけを残すとこんな感じです。

手順4. 異なるシーンに切り替わる効果を適用:トランジション
カットやトリミングが終わって不要なシーンが削除できたら
異なるシーンのつなぎ目にトランジションを適用してみましょう
※トランジションというのは、動画編集においての場面切り替えのアニメーション効果を指します
※一般的なものでいうと、徐々に暗くなっていくフェードアウト(ディゾルブ)などが有名です
トランジションを追加するにはまず、異なる2つのシーンを隙間なく並べて配置します
そしてメディアパネルの中にある『Effects』タブを開きます。
続いてその中にある『Transitions - video』を選択すると映像のトランジションが一覧表示されます。
一覧表示された中からお好みのトランジションを選び2つのシーンの境目にドラッグ・アンド・ドロップします。
※『Add-on』と書かれていないものだけが無料で使えるトランジションになります
するとドラッグしたポイントにトランジションが適用されます。
※挿入した後に異なるトランジションをドラッグすれば簡単に別のトランジションに置き換えられます。
※始点か終点をドラッグすることでアニメーション時間を調整することもできます。
単一クリップの始まりや終わりにもトランジション設定が可能!
トランジションはシーンとシーンの間だけではなく、単一クリップの冒頭や終わり部分にも適用することができます。
例えば単一の動画クリップの冒頭に『Additive Dissolve』を適用すればお手軽にフェードインの映像効果を施すことができます。
手順5. タイトルテキストを作成:テロップ
次にタイトルクリップ(素材)を作成してテロップを表示させますので
テロップを表示したい位置に再生バーを移動します。
次にプレビューパネルの(テキスト)をクリックします。
そしてテロップを出したい位置を(ざっくりでOK)クリックすると
タイトルクリップがタイムラインに作成されます。
※この時ビデオトラックが自動で新規追加されますので手動でトラックを用意しておく必要はありません
ここにお好みの文字列を入力します。
※表示時間を調整したい場合はクリップの始点や終点をドラッグして調整します。
※表示タイミングを変更したい場合は、クリップそのものをドラッグしてタイミングを調整します。
あとは『メディアパネル』を『TEXT』に切り替えると細かくテロップを調節することができます。
テキストの表示位置を変えたい時は
テキストの表示位置を変えたいときは
『プレビューパネル』のツールを『Selection』に切り替えるとテキストの表示位置をドラッグできるようになります。
境界線をつけたいときは
テキストに境界線をつけたいときは『Outline』をクリックしてパラメータを調整できます。
■Over Fill:外側
■Under Fill:内側
■Centered:中央
シャドウをつけたいときは
テキストにシャドウをつけたいときは
『メディアパネル』を『Effects』に切り替えて『Drop Shadow』をクリップにドラッグ・アンド・ドロップします。
あとは『メディアパネル』を『Controls』に切り替えて細かくパラメータを調整します。
手順6. 音楽を追加する:BGM
映像関連の編集が終わりましたら、最後にBGMを追加してみますが
タイムラインにBGMを追加する前にBGMクリップを入れる『オーディオトラック』を追加しておきましょう。
トラックってなんぞ?
トラックというのは、クリップを動画として表示するために必要な入れ物のことです。
複数のトラックを使うことで複数の素材を同時に表示することができます。
ビデオトラック:動画の映像部分や画像、テキストなどの映像に関する素材を入れて使用
オーディオトラック:動画の音声部分やBGMなどの音声に関する素材を入れて使用
新規でオーディオトラックを追加する
動画とBGMを同時に重ねるには新規のトラックが必要になります。
『BGMなどの音声クリップを入れることができるオーディオトラック』を追加する場合は
『エディターパネル』にある現在のオーディオトラック付近を右クリックし『Insert Track』をクリックします。
※映像やテキストクリップを入れることができるビデオトラックを追加する場合はビデオトラック付近を右クリックして『Insert Track』をクリック
すると新規のトラックが追加されますので、ここに動画と重ねるBGMを入れていきます。
オーディオトラックにBGMを挿入
あらかじめ『メディアパネル』に取り込んでおいたBGMクリップを
先程追加したオーディオトラックにドラッグ・アンド・ドロップします。
そして映像に対してBGMが長いので
手順③で使用した『Slice Tool』を使って不必要な部分をカットします。
BGMの音量ボリュームを調節する
音量の調節は、『エディターパネル』のタイムラインに配置したBGMクリップから直接行うことができます。
音声クリップに表示されている白いバーが音量調節ダイヤルですので
このバーを上下させることでボリュームを調節することができます。
BGMにフェードアウトを設定
BGMなどの音声クリップは
『無音から徐々に音が大きくなるフェードイン』や『徐々に音が無音になっていくフェードアウト』を設定することができます
まず『メディアパネル』を『Effects』に切り替えて『Transitions - Audio』を選択します。
この中にある『Fade』をBGMクリップにドラッグ・アンド・ドロップします。
※フェードインなら始点地点、フェードアウトなら終点地点にドラッグします
あとはフェードの長さをドラッグで直接動かして調節します。
手順7. 編集内容を動画ファイルとして出力する:エンコード
編集が終わりましたら、最後に動画ファイルとして出力します。
※動画編集では動画に出力することをエンコード(or レンダリング)と言います
画面上部の『Export』→『Add to Queue』→『Contents』をクリックします。
※『In-to-Out Area』は始点と終点を設定することで範囲出力ができる項目
すると『Exportパネル』にキューが追加されます。
次に書き出し設定を行うためにタブを『Queue』から『Presets』に切り替えます。
するとプリセットの一覧が表示されますので、自分の作りたい動画に合うプリセットがあればそれを選択してください。
新しく書き出しプリセットを用意する場合は
画面右上の『New Preset』をクリックし最適な拡張子を選びます。
※通常の動画なら『mp4』、Macなどで使用する動画を出力するなら『mov』
書き出し設定画面が開きますので任意の設定に変えていきます。
■Dimension / 解像度:From Sourceにチェックを入れると手順①で設定したプロジェクト設定を引き継ぎます。
■Frame Rate / フレームレート:From Sourceにチェックを入れると手順①で設定したプロジェクト設定を引き継ぎます。
■Encoding:割り当てるビットレート(データ量)などを指定できます。
この項目は少しややこしいのですがYoutubeでアップすることを前提とした場合は
『Constant Bitrate(固定ビットレート)』でビットレート値は20.000 Mbps程度がおすすめです。
※Constant Bitrate:動画サイズは大きくなりますが、視聴だけでなく書き出し後の動画を編集する際にも安定します。Variable Bitrateは視聴用なので編集には不向き
※ビットレート:大きいほど画質が綺麗になりますがオリジナルより綺麗になることはありません。またYoutubeにアップロードすると10.000 Mbps程度まで再エンコードされます。
書き出し設定が決まったら、わかりやすい名前を入力しOKをクリックします。
作成したプリセット(or お好みのプリセット)をダブルクリックし選択状態にします。
次に『Exportパネル』を『Queue』に切り替えてから
『Preset』を任意のものに切り替えて『Start Exporting』をクリックします。
※Outputで保存先を指定できます
無事に出力されたら保存先に動画ファイルが出力されます。
Hitfilm Express の豆知識のコーナー
Hitfilm Expressのつまりそうなポイントや豆知識などを記していきます
Hitfilm Expressのロゴマーク(ウォーターマーク)が真ん中に表示される
出力した動画の真ん中に大きく『Hitfilm Express』とウォーターマークが表示されるのは
アクティベーションを行っていないのが原因です。
画面右上にある『Activate』をクリックしアクティベーションを行ってください。
Hitfilm Expressのロゴマーク(ウォーターマーク)が右下に表示される
『HitFilm Express』というウォーターマークが右下に表示される場合は
有料のAdd-onのエフェクトかトランジションを使用しているのが原因です。
エフェクトパネルの『Add-on』と表示されているものを使わないようにしてください。
(エフェクトを削除する場合は、適用している素材を選択して、Controlパネルを開き、該当のエフェクトを削除してください)
動画のプレビューが重たくて再生しづらい時は『Pre Render(プリレンダリング)』
HitFilm Expressはh.264等の一部動画コーデックと相性があまり良くなく
編集時に重たくなる傾向があります
なのでh.264などのコーデックで圧縮された動画ファイルを使って編集する場合は
『Pre-Rendering』という機能を使うのがおすすめです。
※プリレンダリングは事前書き出しのことで編集に適した動画ファイルに置き換えること
※Pre-Renderingを行った動画ファイルは物凄くスムーズに編集することができますが、HDD容量を多く使用しますのでご注意ください。例:ゲーム動画10分で100GBほど
まず『メディアパネル』からプリレンダリングしたい動画を右クリックし
『Pre-Render』→『Make Pre-Render(s)』を押します
するとプリレンダリングが開始されますのでアイコンが再生ボタンになるまで編集を一時中断しお待ち下さい。
※このマークになれば編集を再開してOKです

Pre-Renderファイルの保存先を指定する
Pre-Renderのプロキシファイルのファイルサイズは結構重たい(オリジナルよりもファイルサイズが大きい)ので
保存用のストレージに変更しておくのがおすすめです。
File→Options→Pre-Render→Select Folderと進めると保存先フォルダを指定することができます。
Hitfilm Expressと相性の良い動画ファイルに変換する:XMedia Recodeを使用
Pre-RenderingでHDD容量を消費したくない場合は
HitFilm Expressと相性の良いコーデックに動画ファイルを変換するのがおすすめです。
色々試してみた結果、一番スムーズに編集できた+動画サイズの軽いコーデックが
『Motion JPEG(MOV)』でしたので、動画ファイルをこの形式に変換する方法をご紹介します。
※多分ですが、圧縮率の高いコーデック(h.264)が相性が悪い感じで画質の劣化しないコーデック(Motion JPEG)が相性が良い感じです。
Motion JPEG(MOV)に変換するのに必要なもの:XMedia Recode
まず公式のダウンロードページに飛びます。
すると下記のような画面(64bitの場合)に飛びますので
①Microsoft Visual C++ Redistributable 2017 64 bitをダウンロードしてインストールしておきます。
続いて②『64bit Download』をクリックしてダウンロードします。
ダウンロード後、インストールができたらXMedia Recodeを起動します。
XMedia Recodeが起動できたら
①変換したい動画を画面にドラッグし②保存先を指定しておきます。
次に①ドラッグした動画素材を選択し、②形式タブを開いて下記のように設定します。
※形式はMovファイルで出力ストリーム形式を『映像+音声』にします。
続いて①タブを映像に切り替えて下記のように設定し
②ボタンを押して右側のウィンドウに映像の出力設定を保持しておきます。
※変換モードでMotion JPEGを選択し、フレームレート(1秒のフレーム数)をお好みの数値にしてください。
続いて①タブを音声トラックに切り替えて下記のように設定し
②ボタンを押して右側のウィンドウに音声の出力設定を保持しておきます。
※変換モードでお好みのコーデック、サンプルレート、ビットレートモードにします。
映像と音声トラックの設定が保持できたら、
①『リストに追加』をクリックしてから②『リスト』タブに切り替えます。
そしてエンコードをクリックすると変換が開始されます。
※冒頭で指定した保存先に出力されます。
出力されたファイルは『Motion JPEG(MOV)』形式になっており
h.264のコーデックの動画よりも圧倒的にスムーズに編集できると思います。
※Pre-Renderingで出力されるファイルと比べて圧倒的にサイズが軽量なのが特徴です。
ただ、HitFilm Expressで読み込む際には、Quicktimeのインストールが必要になりますので
PCに入っていない方は下記リンクからインストールしておいてください。
QuickTimeダウンロードページ
まだプレビューが重たい、うまく再生できない
『プレビューパネル』が重くてうまく再生できないときは画質を下げて再生してみてください。
『プレビューパネル』右下付近でプレビューの画質設定を行うことができます。
■Full(最高画質)←再生中の解像度
■1/2(Fullの半分の画質)←再生中の解像度
■1/4(Fullの1/4の画質)←再生中の解像度
■Playback Quality:再生中の画質の設定
※Final 、Draft、Quick、Fastestの順で軽くなりますがFastestだと再生時のみエフェクトやキーフレームアニメーションが無効になります
■Paused Resolution:停止時の解像度(停止時は負荷が軽いので画質を高めてもOKです)
■Paused Quality:停止中の画質の設定
※Final 、Draft、Quick、Fastestの順で軽くなりますがFastestだと再生時のみエフェクトやキーフレームアニメーションが無効になります
総括:『HitFilm Express』のインストール方法と使い方を解説!
というわけでいかがでしたでしょうか
個人的にこのソフトを使ってみて
『日本語対応してないけど、めちゃくちゃ使いやすいな!』と感じました。
インターフェースが洗練されているので、直感的にとてもわかりやすいのが良いです。
トランジションの種類は少ないですがキーフレームアニメーションも使えますし
比較的なんでもできる良いソフトだと思います。
