DEMO
最近ラグビーワールドカップが面白くてよく見るのですが
リプレイ画面などに移る時の場面転換がオシャレでかっこいいなーと思い
それっぽいのを再現してみました。
趣味でアップする動画でもオシャレになりますし
割と使い勝手がいいのではないかと思っています。
作り方は結構簡単ですが、キーフレームを使っているのでそのへんが言葉で説明するのが難しく
読むのが大変かもしれません。
もくじ
下準備その1・場面転換するところにカラーボードを差し込む
まずは、場面転換をする動画と動画の間にお好みの色のカラーボードを差し込みます。
上記の赤枠のように、
メディアルーム → カラーボード
を選択すると様々な色の背景クリップが表示されますので、お好みの色を差し込みます。
次に、差し込むカラーボードの所要時間(表示される)ですが
上記のDEMOと同じ時間でよければ1.3秒としておいてください。
ここの計算方法は、適当でもいいのですが、僕は一応トランジションの時間を入れて計算しています。
前半0.3秒:頭のトランジション
中盤0.3秒:カラーボードがトランジションの影響を受けることなく表示される時間
後半0,3秒:お尻のトランジション
という感じです。
下準備その2・カラーボードのつなぎ目の前後にトランジションを差し込む
次に前後の動画とのつなぎ目のトランジションを設定します。
上記のデモで使ったトランジションは、
【スライド5】というトランジションでPowerDirector 18から新しく増えたトランジションです。
トランジション設定
・オーバーラップ
・所要時間 00:00:00:30 (→0.3秒)
これを前後のつなぎ目に設定します。
こんな感じですね。
ここまでで以下のようなトランジションになると思います。
少しオシャレになってきましたね!
下準備その3・カラーボードに重なるように、ロゴ画像を差し込む
次にロゴにあたる部分の画像をカラーボードに重なるように差し込みます。
ここはロゴ画像でなくても良いです。
なのでテキストなどのタイトルクリップなどでも大丈夫です!
この辺の調整はお好みで大丈夫ですが、このトランジションに合わせるようにするなら
ロゴを表示させるのは、前半トランジションの始まりから重なるようにします。
次にロゴ画像をどこで切るか、ですが
個人的には後半トランジションのスライドに合わせて切るのがいいかなと思っています。
画像でいうところのこの部分
この次のコマにはこのロゴが消えるような感じですね。
そしてロゴをパッと消すのではなくて
不透明度のキーフレームをいじって少しこのコマの前後でフェードアウトさせるような感じになります。
※これは下記で説明します。今はイメージだけ
あと、シャドウなどの静的な要素のパラメータもここで仕上げておきます。
僕のロゴ画像だと、シャドウを軽くつけています。
ロゴ画像アニメーション設定
ここから本格的にアニメーションを仕上げていきます。
ロゴ画像のアニメーションのイメージとしては
・イン時にフェードは要らないがアウト時にフェードは要る
・イン時~後半のトランジションが始まるまでは緩やかに拡大させる
・後半のトランジションが始まる時間~終わりまでで大きく拡大させる
・後半のトランジションが始まる時間~終わりまでで透明度のキーフレームを使いフェードアウトさせる
こんな感じのアニメーションをキーフレームで設定します。
まず、拡大アニメーションをキーフレームで設定します。
拡大/縮小
1個目のキーフレーム (0.0秒) : 幅0.4 (縦横比固定)
2個目のキーフレーム (1.0秒) : 幅0.42 (縦横比固定)
3個目のキーフレーム (1,15秒): 幅1.5 (縦横比固定)
僕の画像だとこんな感じのパラメータになります。
気を付けてほしいのは、キーフレームの位置と拡大パラメータの倍率になります。
2個目のキーフレームの位置は、後半トランジションが始まるところ
拡大パラメータの倍率は、1~2個目は緩やかに上昇、2~3個目で大きく上昇
この2つがこのアニメーションのポイントになります。
あとは不透明度を設定してフェードアウトを作ります。
不透明度
1個目のキーフレーム (1.0秒) : 不透明度100%
2個目のキーフレーム (1.15秒) : 不透明度0%
これは上記のキーフレーム位置と合わせて簡単に設定します。
ロゴのアニメーションはこれで完成です!
おまけ:カラーボードを仕上げる
もう少しだけ凝りたいという人は、
最後にカラーボードにテクスチャを適用し、拡大アニメーションを設定してカラーボードののっぺり感を薄めてみましょう
まずカラーボードにアニメーションを設定する前にテクスチャを適用します。
エフェクトルームから BCC Grunge(がオススメ!)をカラーボードにドラッグして適用します。
するとカラーボードクリップのエフェクトタブからBCC Grungeが設定できるので
色々項目をいじりながらお好みのテクスチャに設定します。
初めて設定する人は、まず左下のデフォルトを押してプリセットを色々確認してみてください。
次にTexturesからお好みのテクスチャを探し、一番下のパラメータ「オリジナルとミックス」のゲージを動かすと大体完成させることができます。
※「オリジナルとミックス」:200だとテクスチャだけを完全に無効、0だとテクスチャだけを完全に有効
そして最後に
テクスチャをつけたおかげで拡大アニメーションを使えるようになりましたので、
緩やかな拡大アニメーションをつけましょう。
※単色のカラーボードを拡大させてもわからない → テクスチャ付きのカラーボードなら拡大させたらわかる!
カラーボードをダブルクリックしてPIPデザイナーを開きます。
そして先ほどと同じ要領でキーフレームを設定します。
拡大/縮小
1個目のキーフレーム (始まり) : 幅1.0 (縦横比固定)
2個目のキーフレーム (おわり) : 幅1.1 (縦横比固定)
ここは少し目を凝らさないとわかりませんが、
この小さなアニメーションが、アニメーション全体に深みを与えます(ほんとか?)ので
面倒ですけど、しっかり仕上げておきましょう!
これで完成です!
追記:人物くり抜きマスクの作り方
動画の後半で紹介したおまけの人物マスクを利用したモノの作り方です。
まずは、くり抜きたい人物が入った動画素材を配置します。
次に、くり抜きたいタイミングに現在地マーカーを設置して
右クリック→『動画の編集』→『フリーズ・フレーム』を押して静止画を生成します。
静止画である『SnapShot』が生成されるので、お好みの表示時間に調整します。
次に『SnapShot』を下のトラックに移動させて、『カラーボード』を変わりに差し込みます。
そして、『カラーボード』の前後にお好みのトランジションを『オーバーラップ』で設定します。
(所要時間の設定も忘れずに!)
そして、『SnapShot』の表示時間も前トランジションの始まり~後トランジションの終わりに設定しなおします。
ここで使っているトランジションはこちらから無料でダウンロードできます。
次に『SnapShot』の静止画の背景部分を削除するためにマスクを作成します。
『SnapShot』を選択した状態で、『デザイナー』→『マスクデザイナー』を選択します。
『マスクデザイナー』が起動したら『ブラシマスク』を選択します。
『ブラシマスクデザイナー』が起動するので
背景部分を『ラウンドブラシ』でなぞっていきます。
綺麗に背景部分のみをなぞるコツは、丁寧に5分くらいかけてもいいくらいの気持ちでゆっくりすることです。
あとは、マウス感度を下げたほうがやりやすいです。
綺麗に背景がブラシマスクでなぞれたら、『OK』を押してマスクデザイナーの前の画面に戻ります。
そして、『マスクを反転』にチェックを入れると、なぞった部分ではない部分だけが表示されるようになります。
これで人物をくり抜くマスクの設定は終わりです。
最後に、くり抜いた『SnapShot』を上の記事で説明したロゴのように拡大アニメーションを適用して完成です。
拡大/縮小アニメーション例
1個目のキーフレーム : 幅1.0 (縦横比固定)
2個目のキーフレーム : 幅1.3 (縦横比固定)
3個目のキーフレーム : 幅1.4 (縦横比固定)
4個目のキーフレーム : 幅1.0 (縦横比固定)
以上!お疲れ様でした。