PowerDirectorで実装する『タイピング、タイプライター』風の演出を行う素材セットの紹介です。
タイトルを手動で個別表示させた後、そのタイトルの位置と表示時間に合わせて使う点滅バーのGIF画像なので
お手軽、簡単に再現できるというものではございませんことを予めご了承いただければと思います。
しかし、慣れれば5分程度の時間で作れますので
根気のある方は下記動画 あるいは この記事を読みながら使っていただければ嬉しく思います。
もくじ
PowerDirectorでパソコンのタイピング、タイプライター風のテロップを作成する下準備
※動画で使用しているブレンド映像素材はこちら
PowerDirectorではタイトルデザイナーから文字を1文字ずつ表示したりする
エフェクトが備わっていますが
今回はそれは使わずにこのページからダウンロードできる『点滅バー』のGIF画像の素材を使って
超アナログな方法で実装します。
Typing/Typewriter素材.zip (298 ダウンロード)
実際にタイピング風のテロップを作ってみる
それでは実際の作り方、再現の仕方を説明していきます
作業の流れは大きく2つになります
タイプライター、タイピング風テロップ作成の流れ
- 1.タイトルデザイナー上で文字を分割して時間差表示させる
- 2.時間差に合わせて点滅バーのGIF画像を調整、配置する
1の作業をすることで文字を順番に表示させることを再現し
2の作業をすることで文字の横に点滅バーを表示させることを再現します
1.文字を分割して時間差表示させる
まず文字を分割して個別化させた後に時間差で表示させる作業になります。
『デフォルトのタイトル』でいいので、タイムライン上に配置してダブルクリックし
『タイトルデザイナー』を起動します
そしてまずは完成イメージとしての『下書き』を作成します
※『文字列』『サイズ』『表示場所』『フォントスタイル』などなど
下書きができましたら、一文字ずつテキストを分割して作成していきます。
下書きを選択した状態で『Ctrl + Cキー』でコピーすることができ『Ctrl + Vキー』で貼り付けることができますので
コピペして必要な一文字だけを残すようにすると楽です。
そして残った一文字を下書きに重なるように配置していきます
※この作業を文字数分行います
そしてすべての文字を個別作成することができましたら
『下書き』を非表示にして文字位置などがズレていないか確認します
非表示にして問題なければ『下書き』は用済みとなりますので削除します
これで個別にテキストを分けることができました
次に個別に分けたテキストの始点をドラッグで調整し時間差をつけて表示させていきます。
どのように時間差設定をしていくのかというと
まず『点滅バー』を表示させたい文字を自分で決めます。そしてその次に表示される文字を1秒以上遅らせるという感じです。
逆に『点滅バー』を表示させなくていい文字の場合は、その次に表示される文字を10フレーム刻み程度で早く表示させるという感じです
完成するとこのような感じになります
動画では終わりのアニメーションも設定していますが
これらの応用で同じように設定することができますのでここでは説明いたしません
そして一文字ずつ表示させることができたら次の作業に移ります
2.点滅バーのGIF画像を調整、配置する
次に予めダウンロードしておいた『タイピング、タイプライター』風の点滅バーGIF画像を使って
1秒以上の時間差を作っておいたテキストに『点滅バー』を配置していきます。
細かく分割するとソフトの挙動が重たくなっちゃったので、GIF画像に切り替えました
このダウンロードしたフォルダを解凍し中にあるGIF画像をPowerDirectorに取り込んで使います。
追従はしない点に注意
ただし、これはただのアニメーション画像なので
文字を直接追従してくれるわけではありません。(仮にパーティクル素材だったとしても同じです←追従はしない)
なので、タイトルの動きに合わせてちまちまと切って
『表示時間』と『表示位置』を指定、調整して仕上げていきます
まず、縦か横でお好みの方の点滅バーをタイムライン上にドロップします
すると画面いっぱいまでサイズが拡大されて配置されますので
およそテキスト一文字分くらいの大きさまで小さくします
あとはお好みの『表示時間』と『表示位置』に微調整していきます
始まりの点滅バー
始まりの点滅バーというのは、テキストをいきなり表示させるのではなく
初めに数秒(ここはお好み)バーの点滅を見せてからテキストが開始されるような時に設定します
ここはお好みで、『1秒、1.5秒、2秒、2.5秒、3秒』という感じにします。
言葉でルール付をするならば『1秒以上、0.5秒刻み』で表示時間を設定してカットする感じです。
そして時間を設定していらない部分をカットした後は、画像の表示場所を決めます。
これは初めに表示されるテキストの左横(縦のバーの場合)か下(横のバーの場合)がいいかなと思います。
そして表示されるテキストと隙間なく連続で表示されるようにトラック上で配置します。
※同じトラックに入れるほうが始まりの部分はわかりやすいかもしれません
1秒以上の時間差を作っておいた部分の点滅バー
そして次に、テキストの時間差を作成した時に1秒以上の時間差をつけたところに
点滅バーを配置していく作業になります。
ざっくり図で説明するとこんな感じです
この赤いラインに重なるように点滅バーを配置+位置の微調整を行っていくだけです。
実際のタイムライン上ではこうなります
これは適当に置いていくのではなく、どの文字が何秒何フレームから表示されるのかというのを
あらかじめ計算しておくことで配置も楽になります。
まずそれぞれのテキストが何秒何フレームで表示されるのかというのを予め計算しておく感じです
テキスト素材を選択した後の『クリップ』時間から計算
- T:0秒から表示
- Y:1秒から表示
- P:1秒と10フレームから表示
- E:1秒と20フレームから表示
- W:2秒と50フレームから表示
- R:3秒から表示
- I:3秒と10フレームから表示
- T:3秒と20フレームから表示
- E:3秒と30フレームから表示
- R:3秒と40フレームから表示
そして画像上での赤い矢印が上記データの赤い文字になります。
この部分に合わせて点滅バーを配置していきます。
やり方としては、まず『テキスト素材を選択』し
プレビュー画面の再生バーを点滅バーを表示させたい時間軸まで移動させます
そしてそこにコピペして配置します
あとは同じように非表示にしたい時間軸まで移動して、GIF画像を分割(カット)しいらない部分を削除します
このように表示時間が調整できたらバーの点滅位置も移動させておきます
あとはこの繰り返しで完成させることができます
まとめ:『タイピング、タイプライター』風テロップの無料素材と使い方
というわけでいかがでしたでしょうか
我ながらかなりの力技だなと思っていますが
現在のPowerDirectorではこういうシンプルなタイピングテロップを作成することができないので
無理やり実現してやりました。
シンプルゆえにこういう演出を行いたい人も多いと思いますので
ぜひぜひ根気のある方は挑戦してみていただけたらと思います。
それでは、お疲れ様でした!