PowerDirectorで作成する!
グリッチテキスト
作成の流れ
・テキストを作成
・BCC Video Glitchをテキストに個別適用
・キーフレームパラメータを調整
PowerDirector Ultimate以上+Win版サブスクリプションのみ対応
この記事では、PowerDirectorのサードパーティ製エフェクトである『BCC Video Glitch』の機能を使って
グリッチテキストを作成する方法や作成例について解説しています

グリッチってなんぞ?
デジタル機器のエラーノイズなどの視覚現象を指し
映像制作においてはそれらの視覚現象を利用して作品を演出・制作する手法のこと
使用上の注意点として
Ultimate未満のパッケージとMac版のPowerDirector 365にはこのエフェクトは搭載しておりません
この記事を読み進める前に自分のPowerDirectorのエフェクトの中に
『BCC Video Glitch』があるかどうかを予めご確認くださいませ
公式サイトでPowerDirectorシリーズを少しだけお安く購入する方法はこちら
もくじ
大まかな作成の流れ
グリッチテキストの大まかな作成方法では
・タイトルデザイナーで文字を装飾する
・装飾したテキストクリップに『BCC Video Glitch』を個別適用する
・個別適用したエフェクトをキーフレームでパラメータを調整する
という流れになりますが、作るグリッチテロップの種類によっては
少し作業内容が変わったりすることがありますので、その点については予めご了承くださいませ
再現の流れ(1) タイトルデザイナーで文字を装飾する
エフェクトを掛ける前に、テロップをあらかじめ装飾(デザイン)しておきます
ここで複数のテロップに分けて適切なINのアニメーションを作成しておくことで
仕上がりがかなり良くなります
※詳しい解説はグリッチテロップの例ごとに行います

使用方法がよくわからない方は下記記事をご覧くださいませ
タイトルデザイナーのお役立ち記事はこちら
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PowerDirectorでテキストを作成する方法&定番なテロップ作例集
製品版:PowerDirectorに対応 ※タイトル表示範囲マスクはUltimate以上 + Win版のみ対応 この記事はPowerDirect ...
続きを見る
再現の流れ(2) テロップに『BCC Video Glitch』を個別適用する
装飾の仕上がった『テキストクリップ(テロップ)』に『BCC Video Glitch』をドラッグして個別適用します
あとは、左下の『i』マークをクリックし『BCC Video Glitch』を選択すると
エフェクトのパラメータ設定画面に移行することができます
※旧バージョンではアイコンのデザインが異なる可能性があります
左下の『デフォルト』という部分を変えてあげるとグリッチエフェクトの『プリセット』を変えることができるので
好みのものを選択しておきます
再現の流れ(3) キーフレームでエフェクトのパラメータを調整する
最後に、適用したエフェクトの強度をキーフレームで調整します
『テキスト』を選択→『キーフレーム』→『不調の強度』のパラメータでグリッチの強度を調整できます
なので
・始まりを強い強度(200)
・そこからだんだんと弱い強度(0)になっていき
・最後でまた強い強度(200)に戻す
みたいな調整の仕方をすると、
少し手間ではありますが上品な演出にすることができます
グリッチテロップ作成例.1
・BCC Video Glitchの使用プリセット:Crazy Block Shifts
・DEMOの前半で使用しているグリッチ音源:PIXTA【SFX】グリッチSE_05 衝撃
・DEMOの後半で使用しているグリッチ音源:kyohei 様制作のグリッチ効果音セット
※17番と18番を使用
・おすすめフォント:Hooked Up 101 Font / Cyberpunk 2077


テキストを3つに分割して装飾する作業←ここがメイン
最初にタイトルデザイナーでテロップの装飾を行います
まずはテキストクリップを配置してお好みの時間(DEMOでは5秒)に調整しておいてから
『タイトルデザイナー』を開きます
そして、お好みの文字列とフォントスタイルでテロップを仕上げて
お好みの位置(ここでは真ん中)に配置します
※後で調整するのでざっくりでもOK
そしてここでINのアニメーションを演出していくために
作成したテロップを『タイトルデザイナー』上で3つに複製してすべて同じ位置に重ねておきます
※コピーのショートカットキー:Ctrl + C
※ペーストのショートカットキー:Ctrl + V
そしてそれぞれの表示時間を以下の画像のようになるように調整します
※下記は60FPSでのフレーム換算なので30FPSで動画を作っている方は半分のフレーム数で調整してください
・1つ目のテキスト:0フレーム→20フレームまで表示
・2つ目のテキスト:20フレーム→30フレームまで表示
・3つ目のテキスト:30フレームから終わりまで表示
ここまで来たらあとはそれぞれのテキストを最終装飾していくだけです
テロップ.1の装飾
まずは、INのアニメーションを担うテロップ1のデザインを調整する作業を行います
作業に入る前に!
作業に入る前に1以外のテロップのチェックを外して非表示にしておくと作業がやりやすいです
DEMOの通りに演出したい場合は、まず『フォント』のチェックを外します
※『フォント』のチェックを外すと『塗り』が透明になります
そして『境界線』にチェックを入れて『色』を白、『サイズ』を細めに設定します
次にサイズを画面いっぱいくらいに大きくして中央に配置します
※このテキストは短時間しか表示されないので画面外に出てもOK
最後に、『アニメーション』タブを開いてINのアニメーションを設定します
『開始アニメーション』から『グロー』を選択後、下記の画像を参考にして
INのバーを『最大』
OUTのバーを『最小』に設定します
※少しわかりにくいですが『緑色の表示時間バー』の中にある頭とお尻のバーのことです
ひとまずこれでテロップ1の装飾はOKです
テロップ2の装飾
次にテロップ2の装飾を行いますので、先ほどと同じように
1と3のチェックを外しテロップ2だけチェックが入っている状態にしておきます
そして2のテロップを選択している状態で、テロップを下にズラして配置します
※10フレームの超短時間のみ表示するテロップです
2のテロップの装飾はこれだけでOKです


テロップ3の装飾
そして最後にテロップ3の装飾を行いますので先ほどと同じように
1と2のチェックを外しテロップ3だけチェックが入っている状態にしておきます
テロップ3が一番表示時間の長いメインのテロップになりますので
中央配置+適切な見やすさでテロップを仕上げます
※ここはお好みでOKです
あとはすべてのテロップにチェックを入れて『OK』と押すと下記のようになりますので
これにグリッチのエフェクトを適用するだけで完成します
1で作成したものが境界線だけの大きいテロップ
2で作成したものが下にズレる白いテロップ
3で作成したものがメインのテロップ
という感じです
BCC Video Glitchを個別適用してプリセット設定
先程作成したテロップに『BCC Video Glitch』のエフェクトをドロップして個別適用します
そして『エフェクト』と進めて左下のデフォルトの部分を『Crazy Block Shifts』に変更します
これだけでメインのグリッチエフェクトは完成なんですが
これだけだとずっとグリッチ効果が出続けてしまいます
※それでも良い方はここで完成となります
なのでもし、INの部分だけにグリッチ効果を出したい場合は
キーフレームで軽く強度の設定をしてあげます
※テキストを選択→『キーフレーム』でOK
キーフレームの画面を開いたら『不調の強度』にキーフレームを打っていきます
1個目のキーフレーム:INのアニメーションが終了する30フレーム地点に作成
2個目のキーフレーム:ざっくり2秒地点に作成します
そしてそれぞれのパラメータを下記のように設定します
キーフレーム(1):不調の強度200
キーフレーム(2):不調の強度0
こうすると下記のようになりINの部分でのみグリッチ効果がでるグリッチテロップを作成することができます
キーフレームによる強度の調整はお好みでいいかと思います
200だと最大、0だとエフェクト効果なし、という感じです