PowerDirectorでは、トランジションルームにある場面転換アニメーションだけでなく、
自作のトランジション:1枚の画像からアニメーションを作成するアルファトランジションを作ることができます。
※このトランジションはDirectorzoneで公開しています
こういうトランジションの作り方は大まかに言うと、
1枚の白黒の画像を作成し、PowerDirectorのトランジションルームでその画像を読み込むだけです。
ただし、画像を作るということは、画像編集のスキルが少なからず必要になりますのでそのへんはご留意くださいませ。
※ここでは画像の作り方までは説明いたしません
←こういう白黒の画像を作成
←新規アルファトランジションの追加から白黒の画像を読み込む
読み込んだ後は、少しパラメータをいじれる項目などがありますが
基本的にはそのままでも画像がしっかり出来ていれば十分かなと思います。
ただし、トランジション用の白黒の画像を作成しないといけないので、PowerDirectorの他に画像編集ソフトが必要になります。
もくじ
PowerDirectorでトランジションを自作するために必要なもの
PowerDirectorで自分でトランジションを作成する場合
白黒の画像を作らないといけないので、画像編集ソフトが必要になります。
必要なモノ
・画像編集ソフト(Photoshopなど)
・あるいはグラデーションのかかった素材画像でも可
ただ、PowerDirectorのトランジションに使う画像の仕組みさえ理解してもらえれば
自分が作った画像でなくても、素材サイトなどから持ってきた画像などで代用可能です。
トランジション用の画像の仕組み
PowerDirectorのアルファトランジションの仕組みは
読み込んだ画像の暗い部分から白い部分に場面転換していくという仕組みです
どういうことなのかというと先程の画像を見てみてください
この画像を見ると、右が暗く左が明るくなっているのがわかると思います。
これでどういうアニメーションをするかというと
暗い部分からだんだん明るい部分に向かって場面が切り替わっていくという感じです
これを実際の動画に適用すると
画像の暗い部分(右)から明るい部分(左)へと場面が切り替わっていくのがわかると思います。
つまり、画像を作るイメージとしては
明暗でグラデーションを掛けてアニメーションを制御するイメージです。
下から上に場面を切り替えたければ
下を暗くして上にいくにつれてだんだん明るくなっていくグラデーション画像を作ってあげるとうまくいきます。
アルファトランジションの読み込み段階では、彩度は一切無視されるので色をつけても意味はありませんが
明暗がわかる画像であればカラーの画像でも大丈夫です。
なので例えば自分でグラデーションの画像を作らなくても
ネット上からお好みの画像素材を探してきて読み込ませる、というのでも上手くいくと思います。
画像が用意できたら
画像が用意できたらPowerDirectorのトランジションルーム→『新規アルファトランジションの作成』から画像を読み込ませます。
そうすることで1つの新しい自作アルファトランジションが作成されます。
PowerDirector:トランジションルームの『新規アルファトランジションの作成』で画像を読み込む
まずPowerDirectorのトランジションルームの上の方にある
『新規アルファトランジションの作成』をクリックします
すると読み込む画像の選択を求められるので
用意しておいたトランジション用の画像を選択します。
画像を選択したら、その画像を元にトランジションデザイナーが起動します。
基本的にはパラメータをいじらなくても元画像の明暗に従って場面転換アニメーションを行います。
ここのパラメータでいじれるのは、反転であったり、ちょっとした緩急、あるいは境界線に色を入れたりする程度で
そこまで大きく変化させられるパラメータはありません。
トランジションパラメータを設定する
このトランジションパラメータでは大きく変化をつけることはできませんが
少しアクセントを加えたりする程度なら可能ですので簡単に説明いたします。
プロパティ:画像
『プロパティ:画像』では、読み込んだ画像のトリミング部分を選択したり
上下反転や左右反転などを制御することができます。
一般的な16:9の画像を読み込んだ場合は、上画像のようにぴったりと白い枠で選択されていますが
そうでない画像の場合、『縦横比を維持』にチェックを入れるなどをしてトリミング範囲を選択してあげてください。
プロパティ:境界線
境界線というのは場面が切り替わっていく境界線にカラーを入れるかどうかの選択になります。
例えば境界線にチェックを入れて色を赤に設定すると境界線付近に赤い色が入るようになります。
プロパティ:シフトプログレッション(進行状況)
シフトプログレッションというのは、ちょっと英語が鼻につく感じですが
要はキーフレームを使って緩急を設定することができるということです。
初期状態では、開始時点が0.00 終了地点が100.00 です
数値で設定するよりも右のグラフで指定するほうが簡単でわかりやすいかもしれません。
(x軸が時間経過でy軸が場面転換の進行具合のパーセントを表します)
プロパティ:エッジ
シャープネスとは、輪郭を強調するという意味ですが
ここでは数値が0(左端)に近いほど画像の輪郭がよりシャープになり、40(右端)に行くほどマイルドになります。
総括:『新規アルファトランジションの作成』で自作のトランジションを作る方法
いかがでしたでしょうか?
1枚の画像から取り込んでシンプルに作成するトランジションなので
そこまで凝ったトランジションを作ることはできないのですが画像と発想次第で面白いものは結構作れそうですね!
素材サイトからいろいろなグラデーション画像を拝借して試してみるといいかもしれません!