PowerDirectorで不透明度にキーフレームをつけて作成する
『点滅アニメーション』
映像のINやOUT、カットを切り替えるときに便利!
・不透明度に対してキーフレームをつけるだけ
・グリッチの効果音をかけるとさらに良き!
今回は、PowerDirectorのソフト上で不透明度のパラメータに対してキーフレーム制御をして作ることができる
『点滅アニメーション演出』を作成する方法を解説しています

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PowerDirectorの「キーフレーム機能」で素材に動きを付ける方法
キーフレーム機能 素材の位置、サイズ、不透明度などのデータを時間経過で変化させてアニメーションを作成する機能 ・位置が動くアニメーション ・拡大/縮小アニメーション ・回転 ...
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点滅アニメーションに最適な効果音へのダウンロードリンクもはらせていただいておりますので
興味のある方は是非ご覧になってください
もくじ
点滅アニメーション作成方法
まず、点滅アニメーションの作成方法ですがこれは結構簡単です
点滅させたいところで不透明度のパラメータに対して2フレーム毎にキーフレームをつけて調整してあげることで
簡単に作成することが出来ます
不透明度に対してキーフレームをつける
まず、点滅させたい映像素材を選択した状態でキーフレームを押します
キーフレームの調整画面が開いたら
まずは始点と終点に1つずつキーフレームを打ちます
そして点滅させたいところに2フレーム毎にキーフレームを打っていきます
※2フレーム毎に正確に打つには右側のプレビュー画面のタイムレコードを見ながら調整してください
大体このような感じにキーフレームを2フレーム毎に打ちます
※キーフレームの数を増やせば点滅のアニメーション演出時間が長くなります
あとはこれを交互に『100』と『0』の数値を入れていきます
点滅アニメーションを作成するためのキーフレームのルール
・『1つ目のキーフレーム』を100の不透明度で始めます
・点滅演出を終わらせる『最後のキーフレーム』を100の不透明度で終わらせる
・例『1つ目:100』『2つ目:0』『3つ目:100』『4つ目:0』『5つ目:100』『6つ目:0』『最後:100』
これだけで、静止画、動画、テキストなどの映像素材に対して
簡単に点滅アニメーションを作成することが出来ます
問題はこれをどこに使うか、どのように演出を行うかが大事になります
点滅アニメーションの使い方
それでは点滅アニメーションと相性のいいシチュエーションや使い方を紹介していきます
カットの始まりで使うINの使い方
不透明度:キーフレームパラメータ
※DEMOは長めに11個のキーフレームを使用しています。『100』と『0』を交互に入れていき最後は『100』で終わっています
映像の始まり部分である『IN』に適用する演出方法です
静止画、動画、テキストなどのあらゆる映像素材に対して
相性良く使用することができます


カットとカットの場面切り替えで使うトランジション的使い方
不透明度:キーフレームパラメータ
※DEMOでは短めの7個のキーフレームで点滅アニメーションを作成しています
これはトランジション的につかうことができる点滅アニメーション演出です
作成方法はまず、好みの切り替わるタイミングになるよう2つのカットを重ねます。
この時の注意点としては、先に表示される映像素材を背面トラックに入れて
カットが切り替わった後で表示される映像素材を前面トラックに入れます
あとは、後で表示される前面トラックに入れた映像素材に対して不透明度のキーフレームを設定するだけです
カットの終わりで使うOUTの使い方
不透明度:キーフレームパラメータ
※OUTではINとは逆に終りの部分にキーフレームをつけています
この演出の作成方法は、INとは逆にキーフレームをつけていくだけです。
終点を基準として2フレーム毎に戻るようにつけていくといいかと思います。
難易度高めの点滅アニメーション応用編
ここからは少し難易度が上がりますがもうひと手間かけて
オシャレ or 面白く仕上げる手法の紹介になります
フリーズ・フレーム(スナップショット:静止画)を合わせる手法
点滅の演出をかける際に動画をそのまま点滅させるのではなく
点滅しているときだけ静止画(フリーズ・フレーム)を使用する手法もオススメです
例えば動きの早い動画を点滅させてしまうと動画が見えづらくなるので
特に、動画の動きが早い場合に有効な手法になります
まずは、点滅させたい動画を配置します
※右下のトラックに入っているのがメインとなる動画素材です
次にこのメインの動画を選択した状態でプレビュー画面を右クリックして『スナップショット』と進めます
すると静止画を保存するウィンドウが開きますので『名前をつけて保存』と進めます
保存ができましたらメディアルームにそのスナップショットが入っていると思いますので
動画の前あたりにドロップして『トリミングして合わせる』を押して適当な長さにして配置します
あとは点滅させたい時間に合わせてスナップショットの長さを微調整します
あとは配置したスナップショットの不透明度に対して同じようにキーフレームをかけてあげますと完成でございます
点滅終了後にズームアニメーションを合わせる手法
静止画などの動きの少ない映像素材で点滅アニメーション演出をかける場合は
点滅が終わった後にズーム:拡大アニメーションをあわせてあげるのもオシャレに見えてオススメです
原理は下記のような感じで、あらかじめ素材を2つに分けて配置しておきます
※点滅だけをかける素材(左下) + カットが切り替わった後のメインとなる素材(右上)
そして点滅アニメーションをかけるだけの素材には、従来どおりに
不透明度に対してキーフレームを設定し点滅アニメーションを作成しておきます
そしてカットが切り替わった後のメインとなる素材に対して
キーフレームで拡大アニメーションを下記のように設定します
『位置』と『サイズ(高さx幅)』に対してキーフレームを適切に設定してあげると
お好みのズームアニメーションが合わせられるかなと思います
DEMOでは20フレーム(1個目と2個目のキーフレーム間隔)でアニメーションが完了するような時間設定にしています
点滅させたフリーズ・フレームの背景をブラシマスクで削除する手法
これは主にカットとカットを切り替える際に
ひと手間かけて面白く演出する方法になります
フリーズ・フレーム自体は上の方法(フリーズ・フレームを合わせる手法)と同じ手順で演出を施しますが
その演出に加えて、フリーズ・フレームの背景を『ブラシマスク機能』で削除するだけです
まずは、フリーズ・フレームと動画素材を分けてフリーズ・フレームに対して点滅アニメーションをかけます
そして次にフリーズ・フレームを選択した状態で『デザイナー』→『マスクデザイナー』を起動します
そして『ブラシマスク を作成』を選択して『ブラシマスクデザイナー』を起動します
あとは、『被写体だけを残して反転させる』 or 『被写体だけをブラシで消す』かやりやすい方で作業を行っていきます
※僕は被写体だけを残して後で反転させるのがやりやすいです
また、この後でクロマキーで色抜きの微調整をすることも可能なので
『頭付近の髪の毛の黒』と『背景の白』などの色調差が大きいところはあえてブラシで消していません
だいたいブラシで調整できたらOKを押します
そして(僕の場合は)マスクを反転にチェックを入れて、ぼかし半径を1程度にしておきます
最後にクロマキーで色抜きの微調整をする場合は
フリーズ・フレームを選択後に『デザイナー』→『PIPデザイナー』と進めて『クロマキー合成』にチェックを入れます
あとは先程残しておいた色調差の大きい白色を『スポイトツール』で選択し
色の範囲とノイズ除去を調整して完成です
点滅アニメーションに合うおすすめのグリッチ効果音
点滅アニメーションを作成したら
相性のいいグリッチの効果音をつけると程よい迫力がでてオススメです
『KYOHEI MAKITA 様のチャンネル』でシェアしているグリッチ効果音
KYOHEI MAKITA 様のチャンネル
KYOHEI MAKITA様のある動画でシェアしてくださっているグリッチ効果音がおすすめ!
ダウンロードできるYOUTUBE動画ページ
・説明概要欄にURLがあります
まとめ:『点滅アニメーション演出』を作成しオシャレな場面転換を行う方法の解説
というわけでいかがでしたでしょうか
比較的どのような映像素材であっても『IN、OUT、トランジション風』として
相性良く使用することができるので1つの技法として覚えておくのがオススメです!
お疲れ様でした!