Filmoraに搭載されているトランジション機能の使い方を説明します
トランジションの使い方としては大まかに2つの使い方があります
A場面とB場面をつなぐオーバーラップという使い方と
1つの場面の頭 or お尻に設定してインとアウトにトランジションアニメーションを使う使い方があります。
後者は、イン時に適用することをポストフィックス、アウト時に適用することをプレフィックスとしています
プレフィックス & ポストフィックス
ここでいうプレフィックスとポストフィックスというのは、おそらくポーランド表記法のことだと思います。
プレフィックスは、前置記法(つまり前に配置するという意味)なので、2つの場面を並べてその前方側に適用するという意味で
ポストフィックスは、後置記法(つまり後ろに配置するという意味)なので、2つの場面を並べてその後方側に適用するという意味だと思います
もくじ
オーバーラップ 使い方
オーバーラップとは、<重ねる>という意味で特に映像関連では
一つの画面が消えないうちに次の画面を重ねながら薄く映し出し、次第にその次の画面を濃くして行く技法のことを指します
Filmoraによるトランジションの数はデフォルトで180個近くあるので
オーバーラップとは単に2つの画面を重ねながらという意味になり、1番シンプルなトランジションの使い方になります
1.まず2つの場面を並べます
まず、タイムライン上にA場面とB場面という2つの場面を前後に隙間なく並べます
※動画以外だとテキストクリップや画像クリップなどでも可能です
2.クリップのつなぎ目に使いたいアニメーションのトランジションを差し込みます
次に左上のウィンドウから<トランジション>タブを選び、お好みのトランジションを選びます

※また選ぶときにトランジションだけを選択してプレビュー画面の再生ボタンを押せばDEMOを見ることができます
使いたいトランジションが決まったら先ほど並べたA場面とB場面のつなぎ目にドラッグすると適用することができます
※ちょうどつなぎ目の中間に向けてドラッグしてください。横にずれるとプレフィックスやポストフィックスの適用になってしまいます
3.持続時間を調整する
トランジションの適用ができたら持続時間を調整します
持続時間はアニメーションの速さを設定するものでとても重要な設定になります
例えば、持続時間が1,0秒のトランジションであれば指定されたアニメーションを1,0秒で完了するということになりますので
短くすればするほどアニメーションが速くなり
長くすればするほどアニメーションが遅く再生されるようになります
トランジションをダブルクリックすると
持続時間という項目があるので、ここにお好みの時間を入れておしまいです
だいたい0,5秒~2秒前後が自然に見える幅かなーと思います

プレフィックス & ポストフィックス 使い方
次にオーバーラップとは異なり2つの場面を繋げない
1つのクリップのインとアウトのアニメーションを設定する目的での使い方を説明します
上のDEMO動画で説明すると
オーパーラップで説明したように前後に動画が並べてあるのですが
その2つを繋げるところにトランジションは設定していないことに注目してください
トランジションを設定しているのは、A動画の前方とB動画の後方に設定しています
こうすることで、A動画ではイン時(始まり)の部分にのみトランジションアニメーションが適用され<フェードインアニメーション>となります
逆にB動画ではアウト時(終わり)の部分にのみトランジションアニメーションが適用され<フェードアウトアニメーション>となります
どのような場面で使うのが使いやすいかというと
DEMOのような動画のイン&アウト部分 であったり
独立したテキストクリップのイン or アウト部分 などで使うのが使いやすいと思います
1.まず1つのクリップを用意します
まずは、1つのクリップを用意します

2.お好みのトランジションをイン時 or アウト時に適用します
テキストクリップのインの表示とアウトの表示で相性のよさそうなトランジションを
頭部分(ポストフィックス)とお尻部分(プレフィックス)にそれぞれ適用します
3.持続時間を調整する
あとはトランジションをダブルクリックして持続時間を調整します
ここでもやはり1秒前後に設定しておくのが自然に見えるかなと思います
どちらも1秒で設定しましたが、こんな感じになります。
テキストの<高度編集>でもアニメーションは設定できるのですが、これだと少し楽ちんに設定できる感じです。
また、背景に影響を及ぼさないトランジションであれば、重ねてもすごく自然に仕上がります
もちろん、テキストクリップだけでなく動画クリップや画像クリップでもこの
プレフィックス or ポストフィックスを使うことができますので、自分のイメージに近い方法をとられるのがいいかと思います
