有料ですが、近年すごく人気のある動画編集ソフト Filmora 9 ~フィモーラ 9~の紹介です
Filmoraは大きく2つのタイトルに分かれているのですが
Filmora 9は初心者でもわかりやすくてオシャレに動画を作ることができるので
結婚式のオープニング、エンディング、プロフィールムービーなどの動画を作るのに特に人気があるソフトです
Ver 9.0 動作環境
対応OS: Windows 7/Windows 8(Windows 8.1を含む)/Windows 10の64ビット
CPU: Intel i3または マルチコアプロセッサ、2GHz またはそれ以上
メモリ: 最小限4GB(HD または 4K動画の場合は、8GB以上が必要)
ディスク:インストールのため、最低10GBのHDD空き容量が必要 (HD または 4K動画を編集する場合、SSD-ソリッド・ステート・ドライブ推奨)
画面解像度: 1366*768 以上
公式サイトへ
もくじ
Filmora 9 はココが得意!
FIlmora 9 は有料の動画編集ソフトの中ではかなり安い部類に入りますが、
その中身は決して安っぽくはありません。
それだけでなく、以下の3点においては他の動画編集ソフトよりも優れている部分もあるように感じます。
・トランジション(場面転換アニメーション)が死ぬほどオシャレ!
・エフェクト効果が豊富!
・オープナーのテキストアニメーションが特にオシャレ!
トランジション(場面転換アニメーション)が死ぬほどオシャレ!
動画編集においてのトランジションというのは
場面転換をする際のアニメーション効果のことを指します。
下記DEMOの場面が変わる際にスッとオシャレなアニメーションが入っているのがわかると思います。
Filmora 9はこのテンプレートとして使えるトランジションがとてもオシャレです!
デフォルトで180個ある中から好きなトランジションを選び
A場面とB場面のつなぎ目にドラッグするだけで簡単に設定できるのが魅力!
このトランジションだけを見れば
他のどの動画編集ソフトよりもオシャレ面において優れていると思います。
エフェクト効果が豊富
さらにエフェクト効果もなかなか充実しています
エフェクト効果というのは、例えばモノクロの昔の映画風に加工したり、ノイズを加えたり
オシャレな光を走らせたり、みたいな視覚効果のことを指します。
DEMOでは10数個ほどですが、こういう視覚効果を加えることができるエフェクトが
デフォルトの状態で250個近くあるのでかなり充実しているように感じます
また、それぞれのエフェクトにおいての設定項目が少ないのが特に初心者向けに扱いやすくなっています
通常の動画ソフトであれば、エフェクト1つつけるにしても多くの設定項目から自分で効果を調整する必要がありますが
Filmora 9では、その調整項目がほとんどありません
僕が感じる限りでは、本来は1つのエフェクトの中で
複数のプリセットが使えるところを、全てのプリセットにそれぞれのエフェクトとして分けることで
エフェクトの数が多くなっているように感じます
このへんがすごく初心者に配慮して作ってあるなーと思っています
Filmora 9を無料でダウンロードしてみよう!
というわけで、Filmora 9の使い方を説明していきたいと思います。
まずは、公式サイトの無料ダウンロードから
ソフトを買わずにインストールして使うことができます。
※Filmora 9.0以上はOSが64bitに対応していることが条件です
公式サイトへ
無料版の場合は、書き出し時にロゴが入ってしまうので
あくまでも編集機能だけを使うことができるという認識でいてください。
編集が問題なく行えて書き出しできる段階まで行ってから、パッケージを購入するのも賢い買い方だと思います。
インストール
公式サイトからダウンロードしたファイルを開くと下記のようなインストール画面に入ります。
インストール先と使用言語を選択して、インストールを押すとインストールが開始されます。
実際にFilmora 9を起動してみる
無事にインストールができたら、起動してみましょう。
上記のような画面がでてきますので
初めての方はまず[縦横比]を決めて、[新しいプロジェクト]を押します。
結婚式やYoutubeに挙げる動画などであれば基本的には、16:9で大丈夫ですが、
式場によっては縦横比が違うこともあるのでここは先にご確認ください。
ここまで立ち上がれば起動準備はOKでございます。
次は実際に簡易的なチュートリアルをしていきたいと思います。
Filmora 9 の使い方 - 簡易チュートリアル
ここからはFilmora 9の簡易的なチュートリアルで使い方を説明したいと思います
作成する動画のイメージは
タイトル5秒、A動画10秒、B動画10秒、C動画10秒、クレジットタイトル5秒の簡易的なDEMO動画です
しかしその前にまずは、Filmora 9の編集画面、インターフェースの説明をしていきます
編集画面 / インターフェース
Filmora 9の編集画面は大まかに3つのウィンドウに分けられます。
クリップウィンドウ:動画、音、エフェクト、トランジションなどの素材を選ぶウィンドウ
タイムラインウィンドウ:上で選んだクリップを並べて動画にするウィンドウ
プレビューウィンドウ:タイムラインを再生するウィンドウ
ざっくりこんな感じです。
※それぞれのウィンドウの呼び方はわかりやすいように僕が勝手に決めました
まずは、このクリップウィンドウに編集したい動画をインポートします
動画コンテンツをインポートする
動画、BGM、写真などのいわゆる素材をFilmora 9に読み込むために
まずは、編集したい動画素材をFilmoraにインポートします
[ここにメディアファイルをインポートする]を押して編集したいモノを選び、[開く]を押します
これでインポートが完了し、Filmora上で編集ができるようになります
※サンプルを作るために3つの動画をインポートしております
タイムライン上にコンテンツを並べる
編集する素材をインポートできたら
実際にタイムラインに並べて動画を作っていきます
(タイトル)オープナーを作る
いきなり動画を置いてもいいのですが、まずは冒頭の5秒くらいの時間を使って
オープナー(タイトル)を配置してみます
[クリップウィンドウ]のタブを[タイトル]に合わせると
テキスト系のクリップが出てきます
この中からお好みのテキストを使うのですが
僕はとりあえず1番目の[オープナー1]をタイムラインに差し込んでいます
そして、このテキストをダブルクリックするとテキスト編集画面が開くのでここでテキストの編集を行うことができます
テキストの編集の仕方
テキストを編集するときは
まず下のタイムライン上で[編集したいテキストクリップ]を選びます。
次に[プレビュー画面]から編集したい文字列を選択すると
[クリップウィンドウ]でテキストの編集ができるようになります。
編集できる項目は主に以下になります
・フォント / スタイル / 並び
・文字列
・テキストカラー / 間隔 / 行間隔 / 位置合わせ
・回転 / スケール / ポジション
・描画モード / 不透明度
・アニメーション
また、ここでは説明しませんが
[高度編集]を押せば、アニメーションの始動時間などの細かい調整をすることができます
動画を配置する
次に先ほどインポートした動画を[タイムライン]上の[オープナー/タイトル]の後ろに並べていきます
並べ方は、[クリップウィンドウ]から[タイムライン]に配置したい動画を選び、
下の[タイムライン]上にドラッグすると挿入していくことができます。
そしてこのDEMO動画のイメージでは
オープナー:5秒
A動画:10秒
B動画:10秒
C動画:10秒
クレジット:5秒
で作りますので、各動画クリップを10秒でカットしていきます
カットの仕方
[現在地マーカー]を動画をカットしたいところに合わせて
左上の[分割マーク]を押すとカットすることができます
そしてカットした後の要らない部分は、選択してDELETEキーで消すことができます
(タイトル)クレジットを作る
[オープナー]を作ったのと同じ要領で、[クレジットタイトル]を作成します。
使用タイトルは[クレジット 13]で挿入場所は
3つ目の動画が終わった後になりますので35秒地点になります。
挿入した後は[オープナー]と同じ要領でタイトルを仕上げます
BGMを配置する
[動画クリップ]と[タイトルクリップ]の大まかな配置は終わりましたので最後に[BGMクリップ]を差し込みます
BGMも差し込み方は動画と同じ要領で
[クリップウィンドウ]にBGMをインポートする → タイムライン上にドラッグする
あとは必要な長さに応じてカットします
音量とフェードアウトを設定する
このBGMで大事なのは
音量の調節とBGMを途中でカットしてるので終わり部分にフェードアウトを設定しないといけない
のこの2点になります
音量は画像1のバーを上下させることで音量を調節することができます
さらに2番のマークを左に動かすことでフェードアウト地点を設定することができます
このフェードのマークは、マーク地点から終わりにかけてフェードアウトしていきます
※BGMにおいてのフェードアウトは、ゆっくり音量が下がっていく効果のこと
また、このマークはBGMの始まりの部分にもあり、そちらを設定するとフェードインの設定をすることができます
※BGMにおいてのフェードインは、無音からゆっくり音量が上がっていく効果のこと
※右下のミュートボタンを押せばBGMが流れます。SDをHDに変えると高画質になります
これが暫定の動画になります
ここからトランジションとエフェクトを加えて
簡単にですが、オシャレに仕上げていきたいと思います
仕上げ:場面と場面の間にトランジションを設定する
まず、場面と場面の間にトランジションを設定してアニメーションを適用します
トランジションというのは、場面切り替えアニメーションのことで
映画などでよくあるのはフェードなどです
まずは、[クリップウィンドウ]の[トランジション]タブを選択します
お好みのトランジションを各場面のつなぎ目に挿入していきます
※トランジションは必ずしもつなぎ目に挿入するものではありません。主に場面が大きく変わる時に使うことが多いです。
各トランジションをダブルクリックすると少しだけアニメーションを調整することができます
持続時間:アニメーションの完了時間のことで、長くすると遅いアニメーションになります。
どのトランジションもたいてい1秒前後で完了させると自然なアニメーションになります
モノによっては、0.5秒くらいが自然に見えるものもあります
また[トランジションモード]というのも設定することができます
選択できるトランジションモードは
・オーバーラップ
・プレフィックス
・ポストフィックス
この3つになります。
2つのクリップのつなぎ目として使う場合は、[オーバーラップ]の一択になります
また、トランジションというのはつなぎ目として使うのではなく
クリップの始まりや、クリップの終わり部分に単体アニメーションとして設定することもできます
それがプレフィックスとポストフィックスです
プレフィックス:動画クリップの終わり部分(アウト時)に設定するトランジションです
ポストフィックス:動画クリップの入り部分(イン時)に設定するトランジションです
仕上げ:エフェクトを設定する
最後に仕上げのエフェクトを適用していきましょう
使い方は、エフェクトを適用したい動画より上のトラックに挿入します
エフェクトはトラックに挿入する方法と、各クリップに個別適用していく方法があります。
トラックに挿入する方法:エフェクトクリップより下のトラックすべてに適用する
各クリップに個別適用する方法:クリップ単体にエフェクトが適用される
これは微妙に使い方が異なるので、自分のイメージに近い方の方法をとります
どちらも一長一短なので、どちらが優れているとかはありません
使い慣れてくるとどちらが自分の作りたいイメージに近いかというのが感覚的にわかるようになると思います
※右下のミュートボタンを押せばBGMが流れます。SDをHDに変えると高画質になります
トラックに使用したエフェクト
ライトリーク:光を走らせるエフェクトで冒頭から中盤までまとめて適用しています
アップダウン:色をズラすエフェクトで冒頭のオープナーで3つほど小刻みに適用しています
クロップ:このエフェクトのズーム機能を利用して、小刻みにズームさせたりしています
VCRディストーション:バスが走ってくる動画で小刻みにビデオノイズを走らせています
こういう小刻みにエフェクトを適用するのは、トラックに挿入して使うのが向いているかなと思います。
個別エフェクトのポイント
DEMOの動画で個別適用しているエフェクトは一つだけになります
バスを撮影している動画に撮影用のフレームっぽいエフェクトを適用しています
※適用前
※適用エフェクト:パープルロモ と プロビューファインダー2
これ以外のエフェクトはすべてトラックに挿入してあります
というわけで、一通りの簡易チュートリアルでした!